北九州市は、公害や高齢化など日本が直面する課題に先陣を切って取組み、これまで格段の成果を挙げてきました。そのことを国から評価され、平成23年「環境未来都市」として選定されました。
基盤教育センター日高京子先生が担当されている授業“環境都市としての北九州”では、この選定に至るまでの市の取り組み、そして現在の市を取り巻く世界環境の状況などを、様々な分野の外部講師を招いて学ぶ事が出来る講義です。
講義プログラムの中には、市内の環境関連施設(環境ミュージアム・エコタウン等)の見学や、市が実施している「北九州市環境首都検定」の受検も組み込まれています。北九州市立大学では、毎年およそ200名の学生が受検し、「受検者数優秀賞(グループ部門)」を受賞しています。このような座学だけでなく、ユニークな講義内容であるからか、学期末に行われる授業アンケートでは「楽しく学べた」「受講してよかった」といった声が多く、満足度の高い人気授業となっています。
現在、世界的に起きている異常気象による災害の原因が、環境汚染によるものと考えられることから、北九州市がかつて経済発展と引き換えに起こした環境破壊を克服した経緯を知るこの授業が、全世界の環境問題への今後の持続可能な取り組みの指針になればと考えています。