50代を迎えると、これからの人生をどう楽しむかを真剣に考える時期ですよね。
私たち夫婦も同じでした。そしてたどり着いたのが「キャンピングカー」での生活。仕事を早期退職し、キャンピングカーであちこち旅をしながら第二の人生を満喫しています。ただ、最初の「キャンピングカー選び」には少なからず苦労もありました。
この記事では、私たち50代夫婦の実体験をもとに、キャンピングカー選びのポイントや目的別の考え方についてお伝えします。どんな車種が自分たちに向いているのか、どんなところに注意すべきなのかを知ることで、キャンピングカー選びの失敗を避けられるはずです。
「週末だけのお出かけ用」「夫婦二人のゆったりした空間」「長期旅行向け」など、それぞれの目的に合ったモデルの選び方も紹介。
ぜひ参考にして、素敵な車中泊デビューを目指してみてくださいね。
キャンピングカー選びの基本的なポイント
キャンピングカーのサイズ・車種と用途の適合
キャンピングカー選びを始めると、まずその多様なサイズや車種に驚く方も多いのではないでしょうか。私たち夫婦も最初はどれを選べばいいのか悩みました。でも、車の大きさやタイプは使う用途によって大きく異なるので、まずは目的を明確にすると選びやすくなります。
例えば、短い週末旅行だけに使うなら、コンパクトで取り回しの良いバンコンが便利です。一方で、長期の旅行や日本一周など大きな夢を描いているなら、ハイエースのようなしっかりとしたサイズの車両が適していると思います。
また、車中泊をメインにする場合、フルフラットのシートやスペースの広さ、使いやすい収納スペースも重要な要素。私たちがハイエースに乗り換えた理由も、日本一周を計画した際、大きめの室内空間と居住性が必要と感じたからなんです。
用途に合わせたサイズと車種の選定が、快適なキャンピングカー生活の第一歩です。
初心者におすすめのキャンピングカータイプ
初心者の方に最初から高額なキャンピングカーを購入するのは、少しハードルが高いかもしれません。そこでおすすめなのが、まずキャンピングカーのレンタルを利用していろいろなタイプを試してみることです。
私たちも最初はレンタルでいくつものキャンピングカーを試しました。これにより、自分たちが望む機能や快適さが何なのかが実感できたんです。
特にバンコンタイプは初心者に最適です。ハイエースベースや軽キャンピングカーも選択肢に入ります。これらはコンパクトで運転がしやすく、駐車場も選ばないので「ちょっと怖い」という初心者ならではの不安を軽減してくれます。
最初の一台としてはレンタルや中古の手頃な価格帯の車を選ぶと負担も少なく安心ですよ。
予算に合わせた選び方とコスパを考える重要性
キャンピングカーの購入にはまとまった費用がかかります。そのため、予算内で自分たちのライフスタイルや使い方にぴったり合った車を選ぶことが大切なんです。
我が家では最初、中古のスズキ・ワゴンRを購入して楽しんでいましたが、数年後に日本一周を考えてハイエースに乗り換えました。少しずつステップアップするのも一つの方法です。
また、新車であってもオプションを最小限に抑えることで価格を調整することができますし、中古車を購入する場合は信頼できる業者や試乗会で状態をよく確認することが重要です。
さらに、燃費やメンテナンスコストも忘れずにチェックしておくと、長い目で見てコスパが良い車を選べますよ。
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安全性・運転時の快適性にも注目
キャンピングカーは普通車とは少し異なる運転感覚が求められることもあります。特に長距離を走ることが多いので、安全性と運転のしやすさは非常に重要です。
たとえば、バックモニターやセンサーがあると駐車がしやすくなりますし、運転席付近の見晴らしの良さも快適さに大きく影響します。私たちが選んだハイエースも、視界が広くて運転しやすく、その点が決め手の一つでした。
さらに、走行時の安定性や乗り心地も重要です。揺れが少ない車種やシートクッションに気を配ると、長時間運転しても疲れにくいです。運転が不安な方は、試乗や見学会で実際に乗って確かめることをおすすめします。結局のところ、安全で快適に利用できる車が、一番満足度が高いんですよね。
50代夫婦に適したキャンピングカーの特徴
私たち50代の夫婦世代にとって、大切なのはやはり「無理をしない快適さ」です。例えば、ベッドスペースはしっかりと広さがあり、収納力も十分なものを選びたいですね。
50代になると体力的にも若い頃とは少し違うので、車内での動線がスムーズで、疲れにくい作りのキャンピングカーが理想です。
また、利便性も欠かせません。電源の確保はもちろん、簡単に設置できる調理設備やトイレのある車種だと、よりストレスフリーで旅行が楽しめます。
我が家では、車内でゆっくりコーヒーを入れてのんびりする時間を重視しているので、小さくてもキッチンスペースが充実している点を重視しました。キャンピングカー選びは、夫婦での生活スタイルに合わせて、しっかり話し合って決めるのがベストだと思いますよ。
目的別のおすすめキャンピングカー
週末の旅行に最適なモデル
週末の旅行には、小型で手軽に運転できるキャンピングカーがぴったりです。例えば、ハイエースや軽キャンピングカーは特に人気があります。
週末は道路が渋滞することも多いので、取り回しの良いコンパクトな車種がストレスを軽減してくれますよね。また、車中泊を快適にするために、シンプルながら電源装備が充実しているモデルを選ぶと便利です。
私たちも最初、軽キャンピングカーをレンタルして千葉近郊のキャンプ場へ行ったことがありますが、駐車がしやすく、狭めの道路でも安心して運転を楽しめました。
長期旅行に向くモデルの特徴
長期旅行を計画するなら、広めの車内空間を持つキャンピングカーがおすすめです。例えば、ハイエースをベースにしたバンコンやキャブコンは、収納スペースが充実しているものが多いので、多くの荷物を整理して持ち運べます。
私たちが日本一周旅行を計画した際も、家のようにくつろげる空間が欲しくてハイエースベースの車種に決めました。長旅では、ベッドスペースとリビングスペースが独立しているタイプがとても重宝しますよ。
また、自宅を空けることになるためクラウド郵便サービスを活用するなど、旅と生活の両立も考えたいところです。
アウトドア重視派におすすめの選び方
キャンプや釣りなど、アウトドアを楽しみたい方は、車外での活動を前提とした装備があるモデルを選びましょう。外部電源やシャワー設備のある車種は便利ですし、釣り道具やテントなどのアウトドア用品を収納できるスペースが確保されていることも重要です。
また、バンコンタイプの車両なら、フラットベッドやキッチンスペースをカスタマイズして自分好みの機能をプラスすることもできます。
かくいう私たちも、湖畔での釣りを楽しむために、軽量で持ち運びしやすいバーベキューグリルを積んで出かけることが多いです。
夫婦二人のプライベート空間を確保する車種
50代の夫婦で過ごすなら、プライベート空間がしっかり確保されたキャンピングカーを選ぶとよいでしょう。特に、車内でリビングスペースと寝室が明確に分かれているモデルはオススメです。
キャブコンにはソファのようにくつろげるスペースがあるものも多く、私たち夫婦も旅先でどちらかが働いている間、もう一人が休憩するといった使い方をしています。また、カーテンや間仕切りで空間を区切れるタイプなら、さらにプライバシーが保たれて快適です。
ちょっとした気遣いが、二人旅をより楽しいものにしてくれると思います。
ペット同伴旅行に適したモデルの選び方
ペットを連れての旅を考えているなら、ペット専用設備が整ったキャンピングカーを選ぶと安心です。例えば、ペット用エアコンや換気システムが完備されているタイプは、暑い夏でも快適な環境を維持できます。
また、防水・防汚加工が施されたフロアのある車種は、ペットと過ごす際のメンテナンスが簡単で助かりますよね。
私たちの友人は愛犬と車中泊旅行をしているのですが、ペット対応のキャブコンを選び、活発な犬でものびのびと過ごせるスペースが確保されています。ペットと一緒に旅を楽しむなら、まず車のレイアウトや機能性を確認することがポイントです。
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購入前に確認するべき設備・機能
キャンピングカーを購入する前に、必ず確認しておきたいのが「どんな設備や機能がついているか」です。「あれがない、これが足りない」と後悔することのないよう、事前にリストアップしてみるのがおすすめです。
例えば、私たちが初めて購入したスズキのワゴンRでは、コンパクトで扱いやすかったものの、電源関係の設備が不十分で、夜間の車中泊は正直不便に感じました。その経験から、次に購入したハイエースではサブバッテリーやポータブル電源を導入し、快適に変わりました。
最低限、以下のポイントをチェックすると良いでしょう:
- サブバッテリーシステムの有無
- ベッド展開の容易さとフルフラットの実現性
- キッチンやトイレなど必要設備の設置
- 冷暖房設備の性能や使いやすさ
- 収納スペースの容量
また、実際に車中泊するとどれだけの設備が必要かを知るために、レンタルキャンピングカーを試してみるのも良い方法ですよ!
中古車と新車のメリット・デメリットを比較
次に悩むのが、新車にすべきか中古車にすべきかという選択です。私たちの経験では、最初のワゴンRは中古車、ハイエースは新車でした。この違いから、どちらにもメリットとデメリットがあると感じました。
中古車のメリット:
- 価格が安いので初期費用を抑えられる
- ある程度カスタマイズ済みの車両が多い
中古車のデメリット:
- 前のオーナーの使用状況によって状態が異なる
- 最新の設備が搭載されていない可能性がある
新車のメリット:
- 最新の設備と機能を選べる
- まだ誰も使用していない車を使えるという安心感
新車のデメリット:
- 価格が高め
- 納車まで時間がかかる場合がある
私たちの場合、日本一周を本格的に計画した際には、設備面をカスタマイズしたいという理由から、ハイエースを新車で購入しました。
旅先での快適性を重視したいなら新車、まずはお試しで始めたいなら中古車、という考え方もアリだと思います。
試乗や見学会で確認すべきポイント
キャンピングカー選びで絶対に忘れてはいけないのが、「実際に見て、触って、試乗すること」です。
私たちはレンタルキャンピングカーを使った経験がありますが、それでも新たに購入する際には必ずショールームや展示会に足を運びました。
試乗の際に確認したいポイントは以下の通りです:
- 運転席からの視界の確保
- 狭い道やカーブでの取り回しのしやすさ
- 車内での設備の使いやすさ(特にベッドやキッチン)
- 走行中の音や振動の快適性
また、車内での動線にも注目しておくと良いです。
ハイエースに乗り換えたとき、「あ、これなら2人で動きやすい!」と実感しました。実際に体験してみると、自分たちに合う車がより明確になると思います。
アフターサービスや保証期間のチェック
購入する前に見落とされがちなのが、アフターサービスや保証についてです。でも、この部分は購入後にとっても重要になってきます。
例えば、キャンピングカー特有の設備が壊れたときに修理や交換がスムーズにできるかどうかは、お店のサポート体制に関わってきます。
特にチェックしたいのは:
- 車両本体と設備の保証期間の長さ
- 保証内容に含まれる範囲
- 故障時の修理対応が迅速かどうか
- 全国どこでも対応してくれるか
実際、私たちが購入したハイエースでは、保証期間がしっかりしていたおかげで、数回のトラブルでも負担なく対応できました。
保証がしっかりしていると安心感が違いますよ。
50代夫婦にとっての購入後のメンテナンスとサポート体制の重要性
最後に、キャンピングカーを購入して終わりではなく、購入後のメンテナンスが非常に大切です。特に50代夫婦の場合、運転や設備管理での無理はしたくないですよね。
それだけに、購入後のサポート体制がどれだけ充実しているかがポイントになります。
具体的には:
- 定期点検サービスがあるかどうか
- 部品の劣化や交換の相談がしやすいか
- トラブル発生時に対応してくれる窓口があるか
私たちは、普段はDIYが趣味である程度のメンテナンスは自分たちで行っていますが、大きな修理にはプロの力が必要です。
長く安心して乗り続けるために、購入時にはアフターサポートがしっかりしている店舗を選ぶと良いと思います。
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まとめ
キャンピングカー選びは、私たち50代夫婦にとって大きな転機でした。初めてのレンタルから始まり、中古車購入、そしてハイエースへの乗り換えと、その過程でたくさんの試行錯誤を重ねてきましたが、振り返るとその全てが楽しい思い出です。
ポイントは、自分たちのライフスタイルや目的に合った車を選ぶこと。たとえば、週末旅行や長期旅行のどちらを重視するのか、またアウトドア重視なのかプライベート空間を大切にしたいのかなど、自分たちの優先順位を明確にすることが大切ですよね。
さらに、予算やコスパ、安全性、快適性にもきちんと目を向けるのが成功のカギだと思います。
私たちは特に「試乗」が大事だと感じています。実際に乗ってみることで気づくポイントがたくさんありますから。また、購入後のメンテナンスやサポート体制も見逃せないところ。
安心してキャンピングカー生活を楽しむために、こうした細かい部分まで配慮するのがおすすめです。
最後に、キャンピングカーでの生活は本当に特別なものです。私たち夫婦が経験したような失敗談や学びを活かして、お互いのペースで楽しんでいってほしいと思います。キャンピングカーはただの移動手段ではありません。
一緒に過ごす時間を、より豊かにする素晴らしい空間です。ぜひ、ご自身にピッタリの1台を見つけてくださいね。
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