キャンピングカー生活に憧れている方や、これから始めたいと思っている方も多いのではないでしょうか。特に50代になり、生活スタイルや趣味を見直すきっかけとして、新しい形の暮らしに挑戦することはとても魅力的ですよね。
でも、実際には「費用はいくらぐらい必要なのか?」や「夏と冬でどんな違いがあるのか?」など、不安や疑問も当然出てくると思います。
この記事では、「キャンピングカー生活のリアルな費用について具体事例を交えながら」紹介していきます。夏と冬、それぞれの季節ごとのポイントや、注意したい点にも触れていくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
夏のキャンピングカー生活:費用と事例
キャンピングカー生活を始めて迎えた初めての夏、私たち夫婦はその楽しさと同時に思わぬ費用の高さに驚かされました。ガソリン代、キャンプ場の利用料、それにフェリーなどの移動費を含めると、想像以上の出費になることも。
特に真夏の暑い時期には、電力消費も増えるため費用がかさむ傾向がありました。でも、それらを上手にやりくりしながらの旅もまた忘れられない思い出となりました。
50代夫婦の夏の旅程と計画
昨年の夏、私たちは北陸や東北を回る旅を計画しました。スタート地点は千葉から。高速道路を使いながら新潟、富山、そして青森まで足を伸ばしました。
途中、キャンプ場に数泊しつつ、時には道の駅やサービスエリアで車中泊を楽しむ日も。土地の名産品を味わったり、湖畔でのんびりしたりするのが私たちの定番コースです。
この夏の旅では、息子とのエピソードもひとつ印象的でした。神奈川に住む長男に頼んで、おすすめスポットを教えてもらったのですが、息子が教えてくれた富山の某地元パン屋さんが大当たり。キャンピングカーでの移動だからこそ、こういう小さな発見も旅の醍醐味ですよね。
キャンプ場やガソリン代、フェリー代の費用
夏の旅では、1泊4000円~6000円程度のキャンプ場を3~4日置きに利用しました。自然の中で過ごす静かな時間は格別ですが、やはり費用はかさみますね。
ガソリン代も当初は月3万円程度を見積もっていたのですが、実際には北海道へフェリーを利用して移動したことで想定を超え、月5万円以上に達することもありました。
フェリーは特に大きなコストになります。例えば青森から函館へ渡るときには約2万円程度かかりました。それでも運転の負担が減り、安全に移動できるので、利用する価値はあると感じています。
夏に注意すべきポイント:電力消費と暑さ対策
夏のキャンピングカー生活で厄介なのが、電力問題と暑さ対策です。
冷蔵庫の使用や扇風機、時にはエアコンも稼働させるため、サブバッテリーの消耗が激しくなります。私たちはソーラーパネルを車に取り付けて対応しましたが、曇りの日が続くと厳しいですね。
また、夜間でも気温が高い地域では車内がなかなか冷えません。そんなときはキャンプ場で電源サイトを利用し、ポータブルクーラーを使ったり、氷を活用して冷風を作ったりしてしのぎました。
LOHACOで見つけた小型のUSB扇風機も役立ちましたよ。
合計費用の内訳と節約の工夫
では実際、夏のキャンピングカー生活でどのくらい費用がかかるのかまとめてみます。
- ガソリン代:約5万円(地域によりますが長距離移動ではどうしても増えます)
- キャンプ場利用料:約2万円~3万円程度
- フェリー代:約2万円程度
- 食費・雑費:約3万円~5万円(外食を減らし、地元スーパーで調達したりします)
トータルすると、月々15万~20万円程度になります。費用を抑えるために工夫していることのひとつは、キャンプ場では電源付きのサイトを選び、太陽光発電と併用して電力を賢く使い分けること。また、道の駅や公共施設で給水を済ませるのも節約ポイントです。
さらに、地元の直売所で新鮮な野菜をリーズナブルに購入することで食費も少し抑えられます。
費用面の工夫ができれば、夏のキャンピングカー生活ももっと気軽に楽しめると思います。ちょっとした節約術を見つけるたびに旅がもっと愛おしく感じられるものです。
冬のキャンピングカー生活:費用と事例
冬の利用における暖房費や装備の工夫
冬のキャンピングカー生活でまず気になるのが暖房費です。
我が家では、主にFFヒーターを活用しています。FFヒーターはエンジンを停止しても室内の温度を保ってくれるので、車中泊には欠かせない存在です。でも、軽油を使用するため、稼働時間が長いほど燃料費がかかります。
月平均で5,000~10,000円ほどは暖房費用として見込んでいます。
また、冬は装備の工夫もポイントです。家で使っていた電気毛布を持ち込んでみたり、小型のポータブル電源を活用したりしています。
特に寒冷地に行く場合には、断熱シェードを窓に取り付けて冷気の侵入を防ぎます。最初はこれらを持っておらず、車内がしんしんと冷える夜を経験しましたが、その失敗から学んで準備を整えました。立山エリアでの極寒の夜の思い出は今では笑い話です。
給水や結露対策を含めた冬季特有の費用
冬の水回りは特に慎重に考える必要があります。気温が低ければタンク内の水が凍り、蛇口が使えなくなる可能性もあります。
私たちはポータブルの給水タンクを使い、必要な分だけ取り出すようにしていますが、湯沸し用のガスや電気の消費量が増えるため、その分の費用も必要です。プロパンガスを冬季に多めに購入するため、月に2,000~3,000円は上乗せされます。
さらに、冬特有の問題といえば結露です。朝起きると窓や車内の壁が水滴でびっしょりということも。これを放置するとカビや内装の劣化につながります。そのため、除湿機と吸湿シートを用意しましたが、購入費や意外と電力を消費するため多少のコストがかかります。
でも、長い目で見ると必要経費だと思っています。
50代夫婦の冬の旅程と実際の行動
我が家の冬旅は、比較的温暖な地域を選ぶことが多いです。たとえば、去年の冬は九州を中心に巡りました。宮崎や鹿児島の道の駅に泊まったり、霧島温泉でのんびりしたり。
温泉施設が併設されている駐車場は、本当にありがたい存在ですよね。これにより寒さを和らげ、車内でもリラックスできました。
実は以前、雪景色が見たくて北海道を目指したことがあるんです。でも、寒さ対策が不十分で、雪中での車泊には心折れました。
雪国で過ごすなら、スタッドレスタイヤや防寒ギアは必須ですし、ガソリン代が予想以上にかさむことも体験してわかりました。それ以来、冬の移動先は慎重に計画するようになりました。
冬季キャンピングカー生活の費用を抑えるコツ
冬でもなるべく費用を抑えたいという方には、以下のコツを参考にしていただきたいです。
- なるべく温暖な地域を選ぶ:寒冷地は暖房費が跳ね上がります。南九州や四国は冬でも穏やかな日が多いのでおすすめです。
- 道の駅や公共の温泉を活用する:温泉で温まれば暖房を控えることができ、電気やガスの節約につながります。
- 足元ヒーターや断熱マットを利用する:これだけでも体感温度が変わり、暖房の使用を減らせます。
- 現地の食材をフル活用:温かい鍋料理を作ると、体も温まり料理費もそこまでかかりません。
私たちはこれらの工夫を重ねて、冬でも快適かつリーズナブルに旅を楽しんでいます。もちろん、すべてを完璧にするのは難しいですが、小さな工夫が積み重なれば費用も抑えられますよ。
キャンピングカー生活の年間総コストとまとめ
年間を通しての主な支出項目まとめ
キャンピングカー生活をしていると、意外に見えない部分でお金がかかるものです。でも、年間を通して支出項目をしっかり把握しておけば、計画的に旅を楽しむことができますよ。
私たちが特に大きな支出と感じているのは以下の項目です。
- 車両維持費:年間の自動車税や任意保険代、定期的な整備費用などが含まれます。私たちの場合、ハイエースを使っているので車検代もそれなりにかかります。
- 燃料費:月々の旅程に応じて大きく変動しますが、特に長距離の移動が増える夏場には年間のガソリン代の半分以上が集中することもあります。
- 宿泊費:キャンプ場やRVパークの利用料です。無料駐車場も使うのですが、景観や安心感を求めて有料施設を選ぶことも多いんですよね。
- 食費:食事は外食中心か、自炊中心かで大きく変わります。私たちは自炊派なので節約できていますが、それでも旅先での地元グルメは欠かせません。
- 観光費や雑費:旅先での観光、温泉入浴、ちょっとしたお土産など、思った以上に日々の出費が重なります。
これらの項目を合わせると、私たちの場合、年間でおおよそ200万~250万円の支出が必要になります。思った以上にかかるかもしれませんが、これは旅と暮らしを同時に楽しむ選択肢としては標準的な数字かなと思います。
50代夫婦のリアルな収支事例
具体的な数字が気になる方も多いでしょうね。
私たちの収支をざっくりお話しすると、夫婦での収入はライターとITコンサルの仕事を細々と続けて約300万円程度。一方で年間の支出は約240万円ほどに落ち着いています。
特に費用がかさんだのは夏の北海道旅行ですね。道路を移動し続けるためのガソリン代やフェリー代、宿泊施設をこまめに利用したことで、月々の支出が20万円を超えた月もありました。一方、冬場の旅は移動距離が短く、暖房代さえ気を付ければ比較的抑えられる傾向にあります。
結果として、収入と支出の差額は少ないものの、無理なく生活費をカバーできているのが現状です。自分たちでライフスタイルをコントロールできるのが、この生活の魅力でもありますよね。
キャンピングカー生活を持続可能にするためのコツ
キャンピングカー生活を長く楽しむためには、まず固定費用を把握しておくことが大切です。特に車両の維持費や燃料費、宿泊費などは、気づいたら予算を超えてしまうことがあるので注意が必要です。
また、以下のポイントを意識するだけで、結構節約できるものですよ。
- ガソリンカードやキャンピングカー向けの割引サービスを活用すること
- 宿泊は無料で使える道の駅やRVパークをうまく組み合わせる
- 自炊の頻度を増やし、旅先の市場やスーパーで地元の食材をお得に購入
- DIYやちょっとした車内の工夫で、快適度を上げつつ出費を抑える
私たちはガソリンカードを最大限使って、年間数千円の割引を受けています。また、お気に入りの道の駅とキャンプ場を交互に利用して経費バランスを整えていますよ。
これから始める方向けのアドバイスと注意点
これからキャンピングカー生活を始めたいと思っている方へ、いくつかアドバイスです。
まずは車選び。「軽キャンだから安く始められる」と考えるかもしれませんが、狭さや装備の面で不便を感じることもあります。まずはレンタルでいくつか試してみることをおすすめします。
次に、距離感です。旅ばかりを追い求めがちですが、一か所に腰を据えて、その土地をじっくり楽しむ日も作ると、予算も体力も余裕ができますよ。
最初は分からないことだらけで失敗もありますが、それも良い思い出になるんです。私たちも何度も「こうすれば良かった」と後悔しましたが、その積み重ねが今の快適な生活を作っています。
「キャンピングカー生活は自由そのもの」と思いますが、実は計画性も大事。そして、地元の人々や旅先での仲間と出会いながら、自分たちのペースで暮らしを楽しむことが一番大切だと思います。
関連)
キャンピングカー生活1年目の感想!50代妻が夫に秘密の苦労話も語る
まとめ
キャンピングカー生活は、50代になって新たな冒険を始める夫婦や、自由なライフスタイルを求める人にとって非常に魅力的な選択肢ですよね。ただし、実際にやってみると、費用や季節ごとの工夫が必要で、決して簡単なものではありません。でも、工夫次第で楽しさが倍増する点も大きな魅力です。
夏のキャンピングカー生活では、暑さ対策や電力消費の管理がカギになりますが、少しのアイデアで快適に過ごすことができます。一方、冬は暖房費用や結露対策が課題。でもこれらも実際に経験して自分たちのスタイルが見つかると、冬の旅ならではの楽しさを味わえます。
特に費用の面では、私たち50代夫婦が経験したほどよいバランスを取ることがポイントだと実感しました。ガソリン代や宿泊費を減らす工夫をしながら、しっかりと「その土地ならでは」の楽しみも満喫する。そうすれば、キャンピングカー生活は大きな負担なく持続可能な趣味になります。
これからキャンピングカー生活を始めようとしている方へ、最初はレンタルから試して、自分に合った車種やスタイルを見つけることをおすすめします。そして、必要な設備や装備を少しずつ揃えることで、無駄な出費を防ぐことができますよ。
最後に、キャンピングカー生活は単なる「移動する家」ではなく、人生そのものを豊かにしてくれるきっかけになると思います。夏と冬、それぞれの旅の具体事例を参考にしながら、自分らしい冒険を始めてみませんか?
コメント