車中泊がブームとなっている昨今、自分にぴったりの車種を選ぶことは非常に重要です。旅行好きな方から、アウトドア初心者の方まで、多くの人が手軽に車中泊を楽しめるようになりました。
でも、「どの車種を選べばいいの?」と迷うこともありますよね。実際、私たち夫婦も日本一周を目指して車中泊を始めた当初、いろいろと失敗を重ねました。
今回は、多くの方に人気の軽自動車「ジムニー」や「ハスラー」、そして高級感あふれるSUV「ハリアー」といった車種を取り上げ、それぞれの特徴や車中泊での使い勝手を比較していきます。また、年齢やライフスタイルに応じた選び方のポイントもご紹介しますので、初心者の方でも参考にしていただけると思います。
車中泊を始める際、その車種選びが大きな分かれ道です。家族での旅行を楽しみたい方にも、一人旅や夫婦での車中泊を検討中の方にも役立つ情報をお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください!
車中泊に向いている車種の基本的な条件
フルフラットシートの重要性
車中泊を快適に楽しむには、やはりフルフラットシートが欠かせません。寝転んでリラックスできる平らなスペースがあるのとないのとでは、快適性が大きく変わります。
例えば、ハスラーやハリアーはシートを倒してフラット化しやすい設計になっており、初心者でもすぐに車内をベッドスペースに変えることが可能です。
一方で、ジムニーのようなコンパクトSUVはそのままではシートの凸凹が気になる場合があります。そんなときは、小型エアマットや専用クッションを活用することでフラット化をサポートできますよね。少しの工夫で快眠空間にすることができるので、私たち夫婦も旅を始めた頃にいろいろ試していました。
車内空間の広さと収納力
長期間の車中泊や日本一周旅行を計画する場合、車内空間の広さは重要なポイントです。収納力が十分になければ、必要な荷物を積み切れず快適な空間を保つのが難しくなってしまいます。
SUVであるハリアーはもちろん広い車内が魅力ですが、軽自動車でもハスラーのように収納スペースをしっかり設けている車種もあります。
特に、ハスラーは天面まで活用できるよう工夫された収納ボックスがあり、小物を整理するのに便利でしたね。一方で、ジムニーはスペースが限られている分、不要な荷物を上手に減らす「ミニマリスト旅行」に向いていると感じます。どの車種でも、自分に合った収納術を考えるのが楽しいですよ。
燃費性能と長距離ドライブの快適性
車中泊旅では移動距離が長くなることが多いため、燃費の良し悪しは家計に直結します。特に軽自動車のハスラーは維持費が比較的安く、コストを抑えたい方にはぴったりです。一方、ハリーアーのようなSUVは燃費性能も近年向上していますが、燃料タンクが大きいため長距離ドライブに適しています。
私たちの経験では、燃費だけでなく走行時の快適性も重要です。長距離移動中、静粛性や運転のしやすさも気になりますよね。例えば、ハリアーの静かな車内はとてもリラックスできる空間でした。ただ、最初のころハスラーで少し風切り音が気になったことがあり、自分たちで防音シートを取り入れました。
こんな小さなDIYも愛着が湧く一因になるんですよ。
車中泊に必要な装備とオプション
車中泊用の装備は標準装備だけでなくオプション品も重要です。例えば、サンシェードやカーテンはプライバシーを守るために欠かせません。私たち夫婦もハスラーをレンタルしたときに初めて車内カーテンを使ってみましたが、とても快適でした。
また、ハリアーにはコンセントやUSBポートが備わっているモデルも多いので、電子機器の充電に便利です。
最近では後付けできる車中泊グッズも増えています。簡易的なテーブルや、折りたたみ式の寝袋マットなどが初心者におすすめです。車種によって取り付け可能なアイテムが異なるので、自分の車に合わせた選択をすることが大切ですね。
外装・内装デザインの違いと好み
車種選びの際、デザインを重視する方も多いでしょう。例えばジムニーは堅牢なボディが魅力で、アウトドア志向の方にぴったり。私たちがジムニーでキャンプに行った際、他の車と並べるとかっこよさが際立っていて誇らしい気持ちになりました。
一方、ハスラーはカジュアルでポップなデザインが特徴で、若年層を中心に人気がありますね。そしてハリアーはどこに行っても目を引く高級感のある内外装。旅先で撮った写真にも映えるので、私たちも興味をそそられる車種の一つでした。
最終的には実用性とデザインのバランスをとった選び方がいいと思います。
ジムニーの特徴と車中泊向きなポイント
堅牢なボディと悪路での走行性能
ジムニーは、その堅牢なボディと優れた悪路走破性能で知られています。スズキが製造する軽自動車ながら、本格的な四輪駆動(4WD)を搭載しており、林道や未舗装道路といったアウトドアシーンでも力を発揮します。
我が家も以前、ジムニーをレンタルで試しましたが、山道やぬかるんだ道でもスムーズに進む姿に感動しました。特にキャンプ場までのアクセスが悪い場所では、ジムニーの走行性能が大いに役立つと思います。アウトドア好きには、安心して使えるタフな相棒ですよね。
コンパクトボディが提供する利便性
ジムニーといえば、コンパクトなボディも大きな魅力の一つです。駐車場のスペースが限られている場所や、狭い道でもスイスイ進めるので、旅行や日本一周を計画中の方にもおすすめです。我が家も以前、東京の狭い駐車場に停める際にジムニーの機動性の良さを実感しました。
ただし、このコンパクトサイズが車中泊ではデメリットにもなりうる場面があります。スペースが限られる分、フルフラット化や収納スペースの活用には少し工夫が必要になりますが、このサイズ感は初心者の方にも扱いやすいと思います。
年齢層別の人気と利用傾向
ジムニーは幅広い年齢層に支持されている車種ですが、特に若年層やアウトドア好きな50代以上の方々に人気があります。若い世代にはそのスタイリッシュなデザインと自由な走行が魅力的なポイントです。
一方で、私たちのような50代夫婦にとっても「必要十分」の機能が揃っており、シンプルで扱いやすい車として好まれています。また、友人同士で林道を走る“ジムニー仲間”がいる方も多く、趣味が広がる車種だと感じます。
デメリット:狭い車内空間の制約
ただし、ジムニーには車中泊初心者にとって注意すべきデメリットもあります。
それは、やはり車内空間の狭さです。コンパクトであることが利便性につながる一方、長距離を旅する際の荷物の積載や就寝スペースの確保に制約が出てしまいます。私たちも、ジムニーを試した時に車内で寝転がってみましたが、狭さを感じました。
そこで小型エアマットや専用クッションを活用して改良する必要がありました。このようなポイントを理解してから購入を検討することが大切だと思います。
ハスラーの魅力と車中泊での使い勝手
軽SUVならではの機動力
ハスラーの魅力の一つは、軽SUVならではの機動力です。
例えば、狭い道や駐車スペースでもスムーズに操作できるサイズ感が大きな特徴です。旅先では特にこのメリットを感じることが多く、田舎道や観光スポットの小さな駐車場でも安心して停められるのは嬉しいポイントですよね。
実際に旅行中、細い山道をスイスイと進めたときにはその取り回しの良さに感動しました。
室内空間の広さと多彩なシートアレンジ
ハスラーは軽自動車でありながら、思った以上に広い車内空間を確保しています。特に、シートアレンジの多彩さは車中泊の初心者にもピッタリだと思います。
後部座席を倒すことでフルフラットに近いスペースを作ることができるため、エアマットなどを用意すれば快適な寝床になります。我が家が旅の途中で昼間の休憩に利用した際も、夫と二人で十分にくつろげるスペースを確保できました。
若年層を中心とした支持層
ハスラーは、その可愛らしいデザインやカラフルなボディカラーで、特に若年層から支持を集めています。でもそのデザイン性だけじゃなく、実用性も兼ね備えているのがポイントです。
アウトドアの趣味を持つ若い世代にとって「気軽に出かけられて車中泊にも対応できる車」という点がマッチしているのだと思います。私の次男もキャンプが好きなのですが、「ハスラーなら周りにも自慢できる」と言っていましたよ。
軽自動車ならではの維持費の安さ
車中泊を楽しむうえで見逃せないのが維持費の安さです。軽自動車であるハスラーは、自動車税や燃料費が普通車よりも格段に安いのが魅力です。
私たちも初めて車中泊をしたときはレンタル車だったのですが、ハスラーは燃費が良くて「遠くに行ってもお財布に優しいな」と感じたのを覚えています。車中泊で日本一周や長距離旅行を計画している方にも、このコストの面は大きなメリットだと思います。
ハリアーの快適性と車中泊の対応力
広い車内と高級感のある内装
ハリアーは、SUVの中でも特に高級感があると評判の車種です。車内はゆったりとした空間設計がされており、ラグジュアリーな素材感が特徴です。
そのため、普段使いや旅行だけでなく、車中泊でも長時間リラックスできる快適さがあります。実際に私たち夫婦もハリアーを一時期レンタルしてみたことがあるのですが、その時の印象は「まるで高級ホテルの一室のよう」でした。
特に座席シートの質感やインテリアのデザインは、50代の落ち着いたライフスタイルにもフィットするものだと思いますよ。
家族旅行に最適な積載能力
ハリアーの魅力の一つに、収納スペースの広さがあります。大きめのスーツケースやキャンプ道具など、かさばる荷物でも無理なく積み込めるのは大きなポイントです。
私たちが息子たちとお出かけした時も、バーベキューセットやクーラーボックスを余裕を持って積み込めたのが助かりました。車中泊に必要なマットや毛布、テーブルなども収納できるので、家族旅行や長旅にもピッタリです。
また、2列目シートを倒すことでフラットなスペースが広がり、仮眠や荷物整理がしやすいのも嬉しい点です。
静粛性と快適な乗り心地
ハリアーの車内は他のSUVと比べても静粛性が高く、走行中のエンジン音や振動がほとんど気になりません。特に長距離ドライブでは、この静かさが疲労感を軽減してくれることに驚きました。
さらに、シートのクッション性や車体の安定感が素晴らしく、高速道路の移動でも車内で読書を楽しんだり、軽く昼寝をしたりすることができました。
この静粛性と快適さは、年齢を重ねた私たちのような層にとって、とてもありがたい要素だと思います。
高年齢層に支持される理由
ハリアーが高年齢層から支持される理由の一つは、大人の雰囲気が漂う外装と内装デザインです。そして、運転席周りの視界の良さや運転のしやすさも大きな魅力となっています。
当時レンタルした際、夫は「運転がしやすくて疲れにくい」と言っていました。また、安全装備が充実しているのも、安心して選べる理由の一つです。
運転支援システムや衝突軽減ブレーキなど、最新の技術が搭載されているため、初心者や年配のドライバーでも安全に運転できます。
価格と維持コストを踏まえた選択
ハリアーは他のSUVに比べて高級路線の車種ということもあり、初期費用や維持費もそれなりにかかる印象です。ただし、その分リセールバリューが高い点は心強いです。
長期的に見れば、ある程度価値を保ってくれるので結果的にコスパが良いと言えるでしょう。またガソリン代を抑えたい方には、ハイブリッドモデルを検討するのも一つの方法です。
低燃費で環境にも優しいので、長距離ドライブが多い旅好きの方にはおすすめです。
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各車種を年齢に応じて選ぶポイント
20〜30代におすすめの選択肢
20〜30代の方におすすめしたい車種としては、やはり軽自動車のハスラーが挙げられます。この年代は、初めて車中泊を試みる初心者から、アウトドアを存分に楽しみたいアクティブ層まで幅広い特徴を持っています。
その点、ハスラーは扱いやすいサイズ感とおしゃれなデザインで、車中泊だけでなく街乗りにも適した一台です。また、軽自動車としての維持費の安さも大きな魅力。若い世代にとってはコストパフォーマンスの高さが重要なポイントですよね。
加えて、ジムニーも候補としておすすめです。特にアウトドアやキャンプが好きな方には、悪路走破性能の高いジムニーはピッタリの選択肢です。ただし、車内スペースが限られているため、エアマットやシートアレンジなどで車内快適性を工夫する必要があります。
一人旅や少人数での利用であれば最適な選択だと思います。
40〜50代に適した車中泊向け車種
40〜50代のご夫婦や、子育てが一段落して趣味に時間を使える方々には、ハリアーのようなミドルサイズのSUVがおすすめです。
ハリアーなら車内空間の広さに加え、高級感のある内装がゆったりとした車中泊を提供してくれます。普段使いにも便利で、旅行の際には荷物が多くても余裕を持って収納できます。特に日本一周を計画している方にとっては、長距離ドライブの快適性も非常に重要なポイントだと思います。
また、「子どもたちが独り立ちして夫婦二人の人生を楽しみたい」というフェーズであれば、やや小型のジムニーや広い荷室を誇るハイエースを選ぶのも良い方法です。
私たちも実際にハイエースを購入して日本一周をしていますが、荷物が多い長期旅行でも不便さを感じることはほとんどありません。そしてDIY好きの方であれば、自分たちで荷室のカスタマイズをする楽しみも広がりますよ。
60代以上に人気の高いモデル
60代以上の世代になると、快適性や利便性を求める方が増えてきます。そのため、ハリアーのように乗り心地が良く、安全性能が充実した車種が人気です。
ハリアーはシートの座り心地が良く、疲労を感じにくい設計がされているため、遠方への車中泊旅行も安心です。また、安全装備が豊富で運転への不安も軽減できる点が高年齢層に支持される理由の一つだと思います。
さらに、キャンピングカータイプの車両も選択肢に入れてみてください。完全なフラットスペースが確保でき、ベッドやキッチンの装備も取り付け可能なモデルなら、体力を考慮してより無理のない車中泊旅行が実現できます。
ただ、中古市場の活用や購入後のメンテナンスコストも計算に入れることが大切です。
年齢に応じた装備のニーズ
車中泊で求められる装備は、年齢やライフスタイルに応じて異なります。例えば、20〜30代の方にはポータブル電源やコンパクトなエアマットレスがおすすめです。手軽に持ち運べるアイテムで、思い立ったときすぐに車中泊が楽しめますよね。
一方で、40〜50代は長距離ドライブを快適にするための冷蔵庫やカーテンといった充実した装備があると便利です。
そして、60代以上の方には、簡単に荷物の出し入れができる収納グッズや、寒さや暑さ対策のための断熱加工などが求められます。身体に負担を掛けないためのエアマットや快適に眠れる寝具も選びたいアイテムですね。
ライフスタイル別の選び方の提案
最後に、車中泊の車種を選ぶ際には、まず自分自身のライフスタイルを見つめ直すことが重要です。
一人で気ままに旅行を楽しみたい方には、ジムニーやハスラーのような軽自動車が適しています。コンパクトで維持費が安く、初心者でも扱いやすいので最初の一台としておすすめです。
家族での旅行を楽しむ方には、広い収納力と高い快適性を持つハリアーやミニバンタイプの車両が良い選択でしょう。特に子どもやペットと一緒に旅行をする場合、車内空間の広さは重要なポイントです。また、キャンピングカーのように居住性を重視する車両も検討に値します。
私たちも日本一周を通じて実感しましたが、設備が十分整っている車内は移動する家そのもの。快適性が旅の満足度を大きく左右します。
結局のところ、自分の旅行スタイルや予算、車中泊に求める条件をしっかり考えて選ぶことが成功のカギだと思います。そして、無理に全てをそろえるのではなく、必要になってから徐々に装備を充実させるのも一つの方法です。ぜひ、自分に合った一台を見つけ、快適な車中泊ライフを楽しんでください。
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まとめ
車中泊を楽しむための車種選びは、ライフスタイルや年齢に合った選択が重要です。ジムニー、ハスラー、ハリアーといった代表的な車種にはそれぞれ独自の魅力がありますが、どれを選ぶかは「自身の旅のスタイル」によるところが大きいですよね。
一人旅を満喫したい人にはタフでコンパクトなジムニーが最適ですし、家族旅行を快適に楽しみたいなら広い車内空間や高級感のあるハリアーが強い味方となるでしょう。ハスラーはその中間で、初心者にも扱いやすく、軽自動車ならではの維持費の安さや親しみやすさが魅力です。
私たち夫婦も、多くの車を試してハイエースにたどり着きましたが、それまでの選択肢一つひとつが学びになりました。
例えば、軽自動車の手軽さが便利に思えた一方、大きな荷物や長距離旅行では収納力の制約を感じたこともあります。逆に、大型車では日常使いがやや不便だと感じる場面もありました。
こうした経験を通して、「すべての条件を満たす完璧な車種」は存在せず、使い方や用途に合わせて妥協点を見つけることが本当に大切だと気づかされます。
もしこれから車中泊デビューを考えている方には、まずレンタルなどで実際に車を試してみることをおすすめします。実際の使用感がわかると、自分に本当に合った車種が見つけやすくなりますよ。そして何より、自分が納得して選んだ車となら、旅の準備や計画もますます楽しくなるはずです。
旅先での素敵な景色や思い出は、きっとあなたの人生をさらに豊かなものにしてくれるでしょう。
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