バンライフしながら仕事はできる?収入源や仕事との両立方法

「バンライフしながら仕事はできる?」と疑問に思う方もいるかもしれません。私たち夫婦は50代で早期退職し、キャンピングカーでの生活を楽しみながら、その問いに向き合ってきました。現在では、夫がITコンサルタント、私がライターとして働きつつ、全国を旅しながら自由なライフスタイルを送っています。

このような生活が生まれた背景には、自分たちで「働く場所を自由に選びたい」という理由がありました。車中泊が基本のバンライフは、家という固定された場所に縛られることなく、自然と触れ合いながら暮らすことができるのが魅力ですよね。その一方で、仕事との両立や収入の問題に悩む人も多いのではないでしょうか。

では、どのようにして車中泊生活の中で「仕事」や「旅」をうまく両立させているのか? また、収入源をどのように確保できるのか? この記事では、実際に私たちが経験してきた働き方の具体例やノウハウを交えながら、皆さんの疑問を解決していきます。

バンライフを通じて得られた自由な生活と、それを実現するための実践的な方法をぜひ参考にしてみてください!

バンライフで得られる主な収入源

バンライフに挑戦しようと思ったとき、「どうやって収入を得ていけばいいのだろう」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。自分たち夫婦も最初はその部分に一番悩みました。

でも、スタートしてみると意外と多くの選択肢があることに気付きました。

ここでは、バンライフ中に得られる主な収入源について、私たちの体験談も交えて紹介していきます。

リモートワークの活用法

私たちがバンライフ中に一番活用しているのがリモートワークです。インターネットさえあれば、旅をしながらでも仕事ができますよね。夫はITコンサルタントとして、私はライターとして働いています。どちらもパソコンとネット環境があれば完結する仕事なので、キャンピングカーライフにぴったりでした。

特に重要になるのはインターネット環境の整備です。私たちはモバイルWi-Fiを契約し、さらに車に電源インバーターを設置して、仕事中にパソコンのバッテリー切れに悩まされないようにしています。それに加えて、ネット環境が不安定な場所に長く留まらないよう、次の移動先を計画的に選ぶこともポイントですよ。

フリーランスとして働く方法

キャンピングカーでの旅を始めると、フリーランスという働き方がとても自由で魅力的に感じるようになりました。例えば、私の場合はライターの仕事をしていますが、最初はクラウドソーシングサイトを使って案件を見つけるところから始めました。

短期間で終わるものや、テーマが自分の興味に合うものに挑戦することで、無理なく収入を得ることができました。

また、夫は以前からの経験を活かしてITコンサルタントとして案件を受け持っています。フリーランスで働く利点は、自分でスケジュールを組めること。好きな時間に、好きな場所でどれだけ働くかを自由に決められるのが魅力ですね。ただし、案件の波には波がありますので、事前にある程度貯蓄しておくと安心です。

短期・日払い系の仕事の選択肢

全国を旅していると、地域ならではの短期アルバイトや日払いの仕事が見つかることもあります。私たちが実際にチャレンジしたのは、キャンプ場の受付や清掃、農作業の手伝いなど。

その日限り、あるいは数日だけという短期間の仕事では、地元の方々と触れ合える機会もあるのが魅力的ですね。

また、あるときは「きゃらべる」の配布業務にもチャレンジしました。

電話帳や広報誌を配るお仕事で、特に接客なども必要なく、自分のペースで働けるのが良かったです。地域によってはこうしたお仕事がSNSや求人サイトで見つかることもあるので、旅の途中でチェックしてみるといいですよ。

YouTuberやブログ運営による収入

バンライフそのものを発信することで収入に繋げる方法もあります。私たちは趣味の範囲でブログを書いていますが、実際に収入を得ている人も多くいます。

自分たちのライフスタイルや旅のエピソードを言葉や映像にすることで、多くの人に共感を得られるかもしれません。

YouTuberとして活動する場合は撮影や編集の技術が求められますが、「特別なスキルがない」と思っている方でも始められるのがブログのいいところ。旅行や車中泊の情報をシェアするだけでも、読者が増えると広告収入に繋がる可能性がありますよ。

バンライフならではの収入源を見つける方法

最終的には「バンライフだからこそ」できる仕事を見つけるのも手です。

例えば私たちは、自作のキャンピングカーに関する記事を書くことでライターとしての仕事を得ることができました。バンライフ経験者ならではの目線で書ける内容に、クライアントさんから高評価をいただけたりもしました。

移動しながら地域のイベントを写真に収めたり、各地の特産品や名所の情報を発信したりと、バンライフの特性を活かせるアイディアは無限に広がっています。他の人が思いつかない切り口を探すことができれば、新たな収入の道につながることもあるでしょう。

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バンライフでは難しい仕事

バンライフの自由なライフスタイルに憧れる一方で、「すべての仕事ができるわけではない」という現実もあります。特に固定された拠点が必要だったり、特殊な条件が揃わないと難しい職種も多いですよね。

そこで、実体験も交えつつバンライフで難しいと感じた仕事について触れていきたいと思います。

固定の場所での業務が必要な仕事

バンライフの自由な生活において、特定の職場に毎日通う必要がある仕事は非常に難しいと感じます。たとえば、私たちの息子が勤めているような工場勤務や店舗接客などが該当しますよね。

なぜなら、こうした仕事は地理的な制約が大きく、キャンピングカーでの移動生活とは両立しづらいからです。

また、郵便物の受け取りや住民票の問題も出てくるので、固定の住所に縛られる仕事は現実的に選びづらいです。夫婦でバンライフを始めてからも、こういった点がネックに感じた理由の一つです。

高度な機材や設備が必要な仕事

私がライターとして働いているので身軽な環境で作業ができていますが、一方で、高度な機材が必要な職業は制約が多いと思います。例えば、動画編集の中でも4K編集のような高スペックの機材が必要な作業や、工業用の機械を操作する技術職は移動生活と相性が悪いでしょう。

キャンピングカー内に多少の設備を整えることはできますが、電源の限界があります。特に消費電力の大きな機器を使用する場合は、外部電源が必要だったり蓄電能力に依存するため、安定して仕事を行える環境を確保するのはハードルが高いですよね。

大人数でのチーム作業が求められる仕事

バンライフでは基本的に家族単位や個人で行動することが多くなるため、職場で大人数と連携を取る必要がある仕事はかなり難しい場合が多いです。例えば、イベントの現場スタッフや、リアルタイムで常に意思疎通が求められるプロジェクトチームに属する仕事は不向きでしょう。

もちろん、リモート会議などが可能な仕事であれば問題ない部分もありますが、直接的な対面コミュニケーションが必要な仕事の多くは、物理的な距離が壁になりがちです。

これもバンライフならではの制約と言えるかもしれません。

長時間集中力を必要とする仕事

バンライフで暮らしていると、どうしても周囲の環境に左右されやすくなります。たとえば、公園の駐車場やキャンプ場では、時に騒がしかったり、天候の変化が気になって作業に集中しづらいことがありました。こうした点は特に夫と私がフリーランスとして仕事をしていて感じた悩みでした。

ライターの仕事は集中力が鍵ですが、車内での環境が整っていなかったり、周囲で思わぬ音や動きがあると、どうしても気が散ってしまいます。バンライフならではの課題とも言えるでしょう。

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バンライフと仕事を両立させるポイント

移動中でも効率的に働く方法

バンライフでの生活では、移動中にどれだけ効率的に仕事を進められるかが重要なポイントです。私たち夫婦も日本各地を巡る旅の最中、移動時間を活用して仕事をしています。たとえば、私の場合、移動中に次の記事の大枠をスマホにメモすることが多いです。

この方法だと、到着後にすぐに執筆に取りかかれます。

また、夫は移動中にポッドキャストを聴きながら新しい技術を勉強したり、クライアントとの会話の内容をまとめたりしています。停車中には、車内のテーブルにノートパソコンを広げて仕事を進めています。電車などで移動するのが得意な方なら、移動中の揺れや騒音をうまく活用して頭をクリアにする時間にしてもよいですよね。

インターネット環境の整備

バンライフを実現しながら仕事をする上で、安定したインターネット環境の整備は欠かせません。私たちはモバイルWi-Fiルーターを常に持ち歩いています。最近では、通信エリアの広い回線も増えているので地方でも快適にネットに接続できます。

特に動画のアップロードやクライアントとのビデオ会議などには、通信速度や安定性が必要です。そんな時は、道の駅やカフェ、高速道路のサービスエリアなど、無料Wi-Fiが使えるスポットを利用することもあります。

夫は、「ネット環境が確保できない場所では完全なオフタイムにして楽しむ!」と割り切ることも多いです。

健康と時間管理の重要性

バンライフ中に無理なく働くためには、健康管理も大切です。車中泊での生活は不規則になりがちなので、一定のルーティンを設けるようにしています。たとえば、朝起きたら簡単なストレッチをしたり、毎日同じ時間に軽く散歩をするように心がけています。

お湯を沸かしてホットドリンクを片手に散歩するのが私たち夫婦の小さな楽しみです。

時間管理も忘れられません。旅を楽しみつつ仕事を進めるために、1日のスケジュールをざっくり決めておきます。でも、あまりカチッと決めすぎると疲れてしまうので、気まぐれなスケジュールも許容範囲にしています。

「今日は無理せず、この2つのタスクだけ終えよう」といった柔軟な方針にすると、続けやすいですよ。

仕事に適した車内スペース作り

バンライフでの仕事場作りには工夫が欠かせません。我が家のハイエースは、仕事用のスペースとして後部座席を折りたたんだり、テーブルを設置したりして活用しています。電源も大切なので、ポータブルバッテリーと電源タップを用意してあります。

また、椅子やテーブルの高さを調節することで、腰や背中への負担を軽減するようにしています。夫はエルゴノミクスチェアを車内に持ち込むくらいこだわりがありますが、私は折りたたみ式の簡易机で十分です。「専用オフィス」とまではいかなくても、小さな効率的なスペースを作ることが、長時間でも集中して働ける秘訣ですね。

仕事のモチベーション維持法

バンライフ中は、自然に囲まれた開放感に引っ張られて、つい仕事から目を背けたくなることもあります。でも、そんな時こそ外の景色を味方につけるのがポイントです。私たちは早朝や夕方の仕事時間を決めて、その時間以外は旅先での散策や景色を楽しむようにしています。

また、目標設定もモチベーション維持には効果的です。この1週間で特定の案件を仕上げる、〇〇県の旅が終わるまでに記事を3本書くなど、小さな目標を立てると達成感も得られます。そして、メリハリがついた生活が送れるようになります。

バンライフならではのストレス管理術

車中泊を伴うバンライフでは、狭い空間に長くいることがストレスになることもあります。そんな時は「環境を変える」のが一番効果的です。ある日は山を眺める温泉に泊まり、また別の日は海沿いの駐車場を選ぶ、そんな風にして気分転換しています。

さらに、小さな習慣もストレス解消に役立ちます。私は寝る前にアロマオイルを焚いてリラックスする習慣がありますし、夫は夜空を見ながら数分瞑想をするのが好きなようです。

このように、狭い環境でもできる癒しのアクションを取り入れることで、バンライフと仕事を両立させながら楽しい毎日を過ごしています。

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私たちの仕事の経験

フリーランスとしての仕事

バンライフを始めるにあたり、一番頼りになったのがフリーランスとしての仕事です。私たちの場合、夫はITコンサルタントとして、私はライターとして働いています。

それぞれが独立した形で仕事を請け負えるため、どこにいても働けるというのが大きな強みですね。

最初に苦労したのはインターネット環境の整備です。旅先では電波の弱い地域もあるので、モバイルWi-Fiを準備した上で、さらに通信量が多くなるエリアを避けたり、作業日をうまく調整したりする工夫をしてきました。また、「今日は自然を満喫したいから休もう」といった柔軟なスケジュール調整ができるのもフリーランスならではの魅力です。

個人的には、スズキのワゴンR時代よりハイエースに乗り換えたことで、より仕事がしやすくなりました。広い車内でパソコン作業をするには、やはりスペースが重要なんだと感じました。

リモートワークと旅を両立できるこのライフスタイルには、本当に感謝しています。

アルバイトでやったこと

バンライフをしていると、地域ごとに特色のあるアルバイトをするチャンスにも恵まれます。例えば、北海道では短期の収穫アルバイトを体験しました。広大な畑でじゃがいもやとうもろこしを収穫する作業は、体力が必要でしたが、働いた後はその地域の特産物をたくさんいただけるという特別な楽しみもありました。

また、九州地方では地域の観光パンフレットを配布するお仕事をしてみました。地元のお店や住民の方々と触れ合えるのも、このようなアルバイトの良いところですね。短期や日払いの仕事はお金を稼ぎつつ、地域とのつながりも作れるので、とても魅力的です。

私たちのライフスタイルに合う働き方の一つだと思います。

思わぬことが仕事になってしまったこと

バンライフをしていると、予想外のことが仕事につながることもあります。

私たちの場合、車中泊生活の様子や旅先の写真をSNSに投稿していたところ、フォロワーが増え、それがきっかけでライターや写真関連のお仕事の依頼をいただいたことがありました。まさか趣味で発信していたものが収入につながるとは思いませんでした!

また、キャンピングカーのレイアウトや収納の工夫を詳しく紹介したら、「実際に見せてほしい」といった問い合わせや、web記事の寄稿依頼を受けたこともありました。バンライフの自由な生活を送りながら、それ自体が仕事になるなんて思いもよらない展開ですよね。

こういう経験をするたびに、旅をする理由がまた一つ増えるように感じています。

まとめ

バンライフしながら仕事をすることは、自由なライフスタイルを求める方にとって夢のような選択肢ですよね。私たちも最初は「本当に両立できるのかな?」と不安でしたが、経験を重ねる中で工夫する方法を少しずつ見つけていきました。

今では、自分たちのペースで旅を楽しみながら働けるこの生活にとても満足しています。

もちろん、この生活を選ぶにはいくつかの課題もあります。インターネット環境の整備、収入源の確保、健康管理やモチベーションの維持など、地道な準備と工夫が必要です。でも、それを乗り越えればバンライフならではの楽しさや豊かさが待っています。旅先で見た綺麗な星空や、自然に囲まれた中での仕事時間は、普通の生活では味わえない特別なものですよ。

そして、「どんな仕事ならバンライフに合うのか」「自分の職業やスキルをどう活かせるか」を考えることで、可能性を広げられると思います。

物理的な場所に縛られないリモートワークやフリーランスの職業、あるいは短期的な仕事や地元でのアルバイトなど、選択肢はいくつもあります。私もライターの仕事をしながら、キャンピングカー生活を実現する方法を模索しましたが、やってみれば意外とできるものだと実感しました。

バンライフは単なる車中泊生活ではなく、「自由」と「自分らしさ」を追求するライフスタイルだと思います。50代で新たな人生の選択肢としてこれを選んだ私たちは、特に年齢に関係なくチャレンジする価値があると感じています。

もし迷っている方がいれば、最初は試しに短期間でも体験してみるのがおすすめ。きっと新たな発見や、自分に合った方法が見つかるはずです。

バンライフを楽しみながら仕事との両立を目指す道は、試行錯誤の連続かもしれませんが、その分得られる喜びも大きいものです。あなたも自分のペースで、ぜひこの自由なライフスタイルを楽しんでください!

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