司法書士合格|社会人受験生が実践すべき3つの効率的勉強法

仕事をしながら勉強するって、思っている以上にエネルギーが要りますよね。
私も帰宅して家のことを済ませたら、気づけばもう夜。机に向かう前にため息… なんて日も多いです。

司法書士試験は社会人の受験が多いと言われますが、実際は年齢も背景も本当にバラバラ。だからこそ、無理なく続ける工夫が大事だな、と感じています。

今日はその中でも、私自身が「これは続けやすかった」と思えた 社会人向けの勉強法を3つ 紹介します。肩の力を抜いて読んでみてください。

効率的な勉強法3つ!

ポイントをまとめて話しますと、まず一つ目は「予備校に通う」ということです。二つ目は「朝の時間帯を活用する」ということ。そして三つ目が「過去問を徹底的にやる」ことです。

いずれも、「以前から考えているんだけど」という方も多いと思いますが、ここで改めて、それぞれ何がどういいのかをみていきましょう。やるべき理由やその効果への理解が深まれば、実際の行動にもつながると思います。

勉強方法①:予備校に通う

一つ目は「予備校に通う」という話なんですけど、これは私自身も当時通っていたんですよね。やっぱり、学習の効率という面では、予備校を上手く使うのはけっこう有効だなと今でも思っています。もちろん独学も悪くはないんですが、一度、比較してみる価値はあると思います。

予備校には長年の蓄積されたノウハウがあって、講義の中で「論点をどう整理するか」とか「何を先に覚えるべきか」といった、いわゆる“優先順位の付け方”を学べるのが大きかったです。自分なりの理解を軸にしつつ、そこに効率的なコツが加わるので、学習の進め方に迷いが減る感じですね。

たとえば、「ここは試験でまず出ないから一旦置いておこう」とか「ここは絶対落とせないから重点的にやろう」とか、そういう“時間のかけ方”が分かってくるので、自分のペースが作りやすくなるんですよ。

とはいえ、「時間がなくて通えないんだよ…」とか「事情があって通学は難しい」という方もいると思います。でも、今はオンラインで受講できたりもするので、以前よりハードルは低いです。効率面で考えると、予備校って“調べる手間の短縮”とか“学習範囲の見通しが立つ”という点で、意外と助かる部分があるんですよね。

限られた時間をどう使うかが勝負なので、学習環境を整えつつ、できるだけ早い段階で基礎を固めることが大事だと思います。予備校をうまく使えば、到達点までの道のりがはっきりしやすくなりますしね。

もちろん、お金の面を心配される方も多いと思います。私もそうでした。ただ、多くの予備校では教育ローンとか分割払いの制度が用意されていることもあって、思っているより柔軟に対応できることもあります。料金や支払い方法は学校ごとにけっこう違うので、最新の情報は必ず確認してみてください。

「費用対効果」は本当に人それぞれですが、効率化という観点だけで言えば、予備校が有効な場合もあります。無理のない範囲で、無理のない支払いで、じっくり検討してみるのがいいかなと思います。

勉強方法②:朝の時間を活用する

そして二つ目が、朝方を活用するということ。

社会人やってると、夜はなんだかんだ残業だったりとか、お仕事の会食があったりとか、取引先との飲み会があったりとか。疲れてもう寝ちゃったとかもあると思うんですよ。なので、私はやっぱり朝型に切り替えるというところですね。

朝活を取り入れる場合は、例として4〜5時に起床する方法もありますが、体調や生活リズムに合わせて無理のない時間設定をおすすめします。例えば4時に起きれば7時まで3時間ほど勉強ができ、朝の2〜3時間という学習時間を確保できるのは大きいです。

最初は眠さを感じる方も多いと思いますが、少しずつ時間を前倒しする形で習慣化していけば無理なく続けられます。私自身もその積み重ねで朝型に慣れていきました。

そして、朝方って仕事の話もないし疲れもないので、すごく集中できるんですね。午前中のこの時間帯に集中して、最初のうちはDVD見るとかオンライン講座を聞く。そしてこの後話す過去問を解いていくことにもつながっていくんですけど、やっぱり朝方を活用してほしいなというふうに思います。

私も実際今もその習慣がずっと続いてて、やっぱり朝の方が集中できるんですよね。いろいろ会食とかあると、夜は帰ってきて勉強する気が失せるんですけど、朝は予定に左右されにくく、集中しやすいことが多いため、活用を検討する価値があります。

また参考ですが、夜帰宅した後の時間について。

私の場合、帰宅後は疲れているので、お風呂に入る、ご飯を食べる、寝るだけという感じでしたが、寝る前に暗記ものを軽く見返し、翌朝にもう一度思い出すというリズムを取っていました。睡眠を挟むことで記憶が整理され、復習の効率も上がります。

朝は記憶が整理された状態で、その記憶を思い出す(復習する)ことからスタートするというようなサイクルでやってもらえるといいんじゃないかなと思います。

勉強方法③:過去問を徹底的にやる

そして三つ目が「過去問を徹底的にやる」ということ。これはもうシンプルで当たり前なんですけど、資格試験なので、深さというのは過去問が参考になります

最初は予備校に通って自分の基礎的な知識を身につけてほしいんですけど、とにかく過去問をやってください。目安として以下のステップを3回程度繰り返す方法が有効です。

1回目:テキストや教科書に戻って調べる

例えば最初問題文を見て、「この肢が正しい」とか「間違ってる」って判断できないと思うんですよ。そうしたらテキストとか教科書に戻って調べる

なぜここが罰なのかとか、誤解してる箇所はなぜ罰なんだろうなとか、これってどういうことなんだろうなって、本当に恥ずかしながらその辺の意味が分からなかったんですけど、それを調べていく。最初はとても時間がかかります。

2回目:理由づけと周辺知識の確認

これが2回目見ると、「ああ、こうだよな」というふうに腑に落ちていくので、まず最初の1回目では「こういう問題なんだな」と全体像を掴み、そのうえで「これが○か×か、なぜその結論になるのか(判例か条文か等)」を確認するのがおすすめです。

そして2回目に意味、どういう理由でこの肢は正しいのか、罰なのかをチェックする。

3回目:問題の逆パターンを考える

そして3回目にやってほしいのは、この肢は逆パターンだったらどうなのかなって考えること。

これはこういうふうに聞いてるからこういうことだけど、じゃあここの答え、この文をひねったらどうなるんだろうなとか、もしくはこれ似たような問題ないかなとか、似たような判例あるんじゃないかなっていう視点で見ていくと、一つの問題文から2、3個、自分の中で論点が思い浮かぶんですね。

この問題のキーワードは「A」「B」「C」だ、と自分の中の知識の引き出しが増えていくんですよ。本試験の問題は良問であることが多いわけですから、その過去問をベースにして、自分の中で論点を様々に変形させて考えていくという作業をやってほしいんです。

直近10〜20年分を複数回解き、理解の定着度に応じて回数を調整する方法が有効と考えられます。

答練(模擬試験)の活用法

過去問が終わったら予備校の答練を受けてみましょう。

答練とは「答案練習会」ですが、模擬試験みたいな感じですね。それを受けてほしい。

でもこれがまた、相当に難易度が高いとされています。なぜかというと、わざと難しくしてるんですけど、本試験って1年1回しかないんですが、予備校の答練って1年に何十回もあるわけです。

そうすると毎年同じ問題出したらめちゃくちゃ被るんですよね。だからあえて難しくチェックするしかない、問題を被らないようにするため。そうすると変な論点を乗せてくるんです。それを別に解ける必要はないんです。

答練の得点と本試験の得点は必ずしも相関しない場合があります。得点そのものより、出題の意図や過去問論点との関係を振り返ることを重視すると良いと考えます。

その代わりにやってほしいことは、答練で「これちゃんと過去問の変形だったのか」「過去問の論点だったら」その辺を見極める練習をしてほしいなというふうに思うんです。

なので、そういう意味でも予備校に通うメリットってあるんです。ただし、答練で過去問の論点を見極める練習をするのは、過去問を徹底的に解き終わってから、予備校の答練を受けるという順番が良いですね。

まとめ

効率的な勉強の流れは、結局のところ「予備校を使う」「朝の時間を取る」「過去問を回す」、この3つをぐるっと回していく感じになります。

  • 予備校に通う:
    予備校には、それなりに積み上げたノウハウがあるので、全部を自分で調べなくてもよくなります。「ここは見る、ここは捨てる」の判断が早くできるのが大きかったですね。
  • 朝方を活用: 4〜5時くらいに起きる“朝型”に、少しずつ寄せていくと、夜に左右されずに勉強できます。残業とか飲み会とか、どうしても夜は流されるので…。朝は、まだ誰にも邪魔されない時間でした。
  • 過去問を徹底的に解く:
    • 1回目: 正誤の理由を確認してテキストに戻る。
    • 2回目: 理由づけや周辺知識をつなげていく。
    • 3回目以降: 逆パターンや類似の話を思い出して、「一問から何個引き出せるか」を意識する感じです。
  • 暗記ものは寝る前: 帰ってきたら、もう疲れているので最低限で終わらせて、寝る前にちょっとだけ暗記。翌朝そのまま続きから入ると、記憶がけっこう残るんですよね、不思議と。

司法書士試験は、働きながら受ける人が多いので、限られた時間をどう使うかが勝負です。この3つを続けると、結果につながりやすいと思っています。ただ、進む速さや期間には個人差があります。

もしよければ、まずは「朝の過去問サイクル」から、少し試してみてください。

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