このブログ記事では、私自身が司法書士受験生だった頃の具体的な勉強法とスケジュールを包み隠さずお話ししていきます。私は決済事務所で働きながら試験に挑んでいたため、確保できる勉強時間は限られていました。そこで重要になったのが、「効率」と「回し方」です。
どの教材をどのように使い、1日の中でどう時間を区切って学習を進めたのか、その超実践的な戦略をご紹介します。時間がない中で結果を出したい方や、勉強に行き詰まっている方にとって、すぐに実践できるヒントが詰まっているはずです。ぜひ、最後までお読みください。
使用教材とアウトプット中心の学習法
僕はもともと決済事務所というところで勤めながら司法書士の受験をしてます。専業の人に比べるとかなり勉強時間が少ない中で、11科目ある司法書士の試験科目っていうのを、5グループに分けて、それをぐるぐる回してました。
また具体的にはどういうふうにスケジュールを組んでいたのかも、今回具体的にお話したいと思います。
まず僕は予備校に通っていました。資格の予備校ですがテキストとしてはオートマチックシステムってやつを使ってたんですね。
それは1年目のときに基礎講座のときにメインとして使わせてもらって、すごく内容は分かりやすかく頭に入ったので、お陰様というか、テキストを熟読するような勉強法ってあんまりしてなかったんです。
熟読すれば時間がどうしてもかかるし、やっぱり効率を求めていかないとダメだったので、アウトプットを中心とした勉強方法をしてたんですね。
使っていた教材としては、オートマチックシステムが基本テキストとしてあり、サブテキストで同じその予備校の方からの書かれたの直前チェックっていうやつですね。これにもあるあると思うんですけれども、直前チェックっていうのがあって。
さらに2年目以降は、そのオートマチックシステムプレミアっていう、これもサブテキスト類になるんですけれども、これを使わしてもらってました。
これプラス、過去問ですね。だから、普段はもうほとんど1年目のときも3回試験を受けて、1年目落ちてで、2年目3年目、勉強法というのはほとんど同じだったんですけれども。そのときはもうほとんどアウトプット中心。
1年目である程度入っていたので、2年目3年目はアウトプット中心で、結構直前チェックとオートマチックシステムプレミアムを使っていたという感じです。
特に直前チェックを1本化してます。過去問ももちろんやっていくんですけれど、記述式に関しては、プレミアムのほうが重要だと考えました。というのも、プレミアムの内容について理由も含めて口頭で説明できるぐらいのレベルで頭に入っていないと、過去問以外の応用問題に対応できなかったからです。
直前チェックっていうのが、コンパクトにまとまった問題集のような形式で、言葉で答えを回答する(一問一答のような)形に端的にまとめられたものだったんですね。それがテキストだったんですけれども、その直前チェックで、コンパクトにまとまっている分、本当にその一番重要なところを抜粋でメインが載っているような、細かな論点っていうのは載ってなかったりしたんです。
過去問の知識でも、本当に細かいところあえて載せてなかったりというところもあったんですけれども、やっぱり過去問の中の論点というのはもちろん頭に全部入れておかなきゃならないですし、テキストの中に記述の論点っていうのはやっぱり頭に入れておかなきゃならなかったので、それは全部直前チェックの中に載っていない過去問の知識とテキストの中にある知識をそこに集約するような形で、それをアウトプットとして回していくような感じをしました。
ただ、オートマチックシステムプレミアムの方は、あんまちょっとやりすぎる時間がなかったので、プレミアムに載ってない知識を足すことはしていなかったというふうに記憶しています。
あとほかに六法。六法に関しては、もちろん他の予備校っていうか、他社であるんですけど、僕はこれがどうにも合わなくてですね、一番なんか義務感としてこう引いてはいたんですけれども、特にその熟読をして頭の中に入れるというようなことはしなかったという形です。
だから、使った教材としては、オートマチックシステムが基本テキストで、これはただもう辞書代わりにしか使ってなかった。直前チェックとオートマチックシステムプレミアムでアウトプット、で過去問でアウトプットという形ですね。
記述式はオートマチックシステム、不動産登記法と商業登記法だけやってたという記憶です。とりあえず義務感としてちょっと「法律の独特の言い回しに慣れるために」引いたっていう感じです。
働きながらの具体的なスケジュール
スケジュールについて、まず、1日の勉強時間というのが平日がだいたい取れて4時間から5時間。この間に勉強をして、土日は休みだったので10時間から12時間の勉強をしました。
1年目を落ちた時、30問中27問くらいが取れました。でも午前の基準点が19.5問だったんです。試験が優しかったため、基準点を上回る人が多く、午後の択一式で落ちたという感じでした。
合格発表がだいたい9月の末10月だったんですよね。試験7月に終わっていたので、8、9月はちょっと休んで、10月からちょっと動き出すっていう感じです。
2年目に移行するわけですが、10月から12月っていうのは、平日は基本的には主要4科目しかやらないような感じですね。
月・水・金で、民法と商法、会社法、東京というところをやって、火・木で不動産登記法をメインに置き、みたいな感じでやってました。
土日で、余裕があるときにはマイナー科目を少しやる程度。憲法と刑法は12月まで全くやっていませんでした。そうですね、この時期は主要科目を優先し、記述式も少し触れるという感じでした。
年明け1月から本試験の間っていうのは、全部回していくような感じをとってました。
それで2年目受けたんですけれども、なんと1点差で落ちてしまいました。
本当は(2年目で)受かっていてもおかしくなかったんですけどね。ただ、ポジティブシンキングなので、1年目も2年目も落ちたときは、合格まであと1点(1点差)という僅差での不合格だったと捉えていました。
とりあえず仕事との両立をしていたので、学習計画を立てる時間が確保できませんでした。そのため、11科目の回し方は独自のグループ分けの通りに実行しました。
具体的には、10月から12月は主要4科目の基礎固めに集中し、記述式は余裕がある時に少しだけ取り組むという進め方です。
1月に入って本試験までの期間は、全科目を回すスケジュールに切り替えました。主要4科目については、商法、不動産登記法、商業登記法は毎日行い、民法、会社法は3日に1回のペースで取り組むというローテーションを組んでいました。
また、マイナー科目(民訴法、民事保全法、民事執行法、供託法、司法書士法)は3日に1回か、4日に1回のペースで回しました。
土日は、これらの全科目に加えて、記述式対策として不動産登記法と商業登記法を週に2回組み込む、という感じでした。
具体的にそれをやっている科目のごとく行っている内容としては、主要科目に関しては、過去問を1日30問をやっていく。過去問1周終わったらまた頭から戻る、みたいな感じですね。
直前チェックに関しては、1日に3テーマ、中小の1章2章みたいな、テーマごとに区切られているんです。それを1日に3テーマやると。1周終わったらまた頭から。
マイナー科目については、民訴、民事執行、飲酒、地租、供託、司法書士法というのは一つのセットで考えたりしたので、これも同じような形で、一つのグループで問題を30問やって、直前チェックを2、3テーマやって、それをぐるぐるぐるぐる回していくというような感じです。
それをやっていっての3年目という形になります。だから、特別な事っていうのはやってなくて、11科目をグループに分けるっていうことで、一般的に使っているようなサブテキストと過去問を中心に、それをひたすら決めた量を回すというような感じです。
覚えられない知識を克服するツール
過去問題や直前チェックを何回もやり込むんですけれども、多分何回も何回もやっていると、どうしても鬼門の論点っていうのが出てくるんですよ。
「何回やってもこれ忘れちゃう」みたいなやつがあるんですけれども、それはもうとにかく、要は試験当日に頭に残っていれば合格するためには良いわけですから、それをも力ずくでまず覚えさせなきゃダメだったので。
単語帳ってありますよね。100均とかで売ってるこういう単語帳、リング付きのやつ。これで全部やりたい論点から作ったら効率悪すぎるんですよ、もっと時間がかかるようになるんで。
だから、何回やっても覚えられないっていうやつが出てきたら、そこのところだけ初めてあのリング付きの単語カードに箇条書きで書いて、それをあとはもう電車の中で覚えるという作業をしていました。
満員電車で体が身動き取れないような状態になると、テキストや過去問題集を広げるのは、特に通勤の行き帰りでは難しいですよね。でもリング付きの単語カードなら、片手で持ってひたすら覚える作業ができるので、スキマ時間を有効活用できました。
で、このリング付きの単語カードに書くのは、本当にどうやっても覚えられない論点で、そんなに多くはないと思います。それをひたすらこう見ていくというのをやるんですが、毎日やっていると、どうしても覚えられなかったところも試験の当日にはとにかく頭に残るような感じにできるんで。
それはもう力ずくで、とにかく試験の当日に頭に残っているという状態にするために、そういう形でやるというのも、これちょっとおすすめです。
まとめ
司法書士試験の合格を勝ち取った働きながらの学習法における要点は以下の3つです。
- 学習はアウトプットが中心:基本テキストは辞書代わりに使い、サブテキスト(直前チェック、プレミアム)と過去問を使ったアウトプット重視の学習をひたすら回した。
- 回し方の工夫:全11科目を5グループに分けて、平日は主要4科目に集中し、週末と年明け以降に全科目を回すメリハリをつけたスケジュールを実行した。
- 鬼門論点の克服法:何回やっても覚えられない「鬼門の論点」は、100円ショップなどで手に入るリング付き単語カードに書き出し、通勤時間などのスキマ時間を使って力ずくで頭に残るようにした。
私は、効率を最優先し、いかに決めた量を毎日回し続けるかということに注力していました。特に仕事で疲れていても、リング付きの単語カードは満員電車の中でも使えたので、これは本当に効果的な工夫だったと思っています。
司法書士を目指す皆さんも、ぜひ限られた時間を最大限に活用する工夫を取り入れてみてください。
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