司法書士試験の過去問選びで迷ったら!科目別おすすめ活用法

今回は、司法書士試験の受験生におすすめの過去問のご紹介です。

司法書士試験の過去問は大きく分けて2種類あり、一つは「肢別問題形式の過去問」、もう一つは「本試験形式の総合問題」です。この二つの過去問を科目によって使い分けることが、合格への効率的なアプローチになりますね

この記事では、民法、不動産登記法、会社法、商業登記法、そしてマイナー科目について、おすすめの過去問と、なぜその過去問が良いのかという理由を詳しく解説しています。ご自身の学習スタイルに合わせて、最適な過去問選びのヒントを見つけてください。

司法書士試験の過去問は2種類ある

まず、司法書士試験の過去問は大きく分けて2種類あると思っています。

一つ目がご存知、「オートマ過去問」です。オートマ過去問に代表されるような肢別の問題です。オートマの過去問っていうのは、1問1答形式で足元に問題が出されます。単元ごとにまず、総合問題といった形で本試験形式の過去問も入ってはいるんですけれども、原則は1問1答形式で過去問が編集されています。

それに対して「パーフェクト過去問集」。TACが出しているのが「パーフェクト過去問」で、LECが出しているのが「合格ゾーン」ですですが、そんなに差はないので、好みで選んでいただけると良いかと思います。「パーフェクト過去問集」も「合格ゾーン」も本試験形式で実際に記載された、肢別ではなくて総合形式で出題がされています。

まず過去問については、肢別のものと総合的なものと、この二つ種類あるという風に考えていただければと思います。

科目別のおすすめ過去問と使い分けの理由

肢別とそうではないもの、これどちらがお勧めなんですかっていうのがあると思うんですけれども、これ科目ごとに使い分けることをお勧めします

私のおすすめは、民法はオートマ、不動産登記法はパーフェクト、会社法と商業登記法もオートマ、それ以外のマイナー科目についてはパーフェクトもしくは合格ゾーンをお勧めしています。

民法:オートマ過去問を推奨する理由

民法でオートマを使う理由はどこにあるかというと、まず「分量の問題」です。

合格ゾーンの過去問っていうのは、民法って1年に20問出題されていて、肢が5つありますから、30年とか35年解こうと思ったらすごい分量になってくるんですね。なおかつ民法については改正の影響が大きいです。改正前の問題っていうのを無理やり改正後の答えにしているような問題もあるから、ちょっと効率が良くないんです。

それに対してオートマだと分量も薄くて、重なってる問題っていうのはないんです。そのたくさんある中から必要な足だけを絞り込んで作ってくれてるっていう印象です。なので、民法についてはそのたくさん解くっていうよりかは、絞った問題を繰り返していることをお勧めしていきます。

民法っていう科目は、問題たくさん解けばできるようになるのかと言われたら、もちろんそれはそれで大切なんですけれども、やっぱりちゃんと考えて解いていくってことがすごく大事なんですよ。だから、いっぱい問題を解くというよりかは、やっぱりテキストしっかり読んで、民法の考え方をしっかり学んで答えを出していく、それが求められる科目だと思うので、たくさん問題を解く合格ゾーンよりも絞ったオートマ、こちらをお勧めしています。

改正論点にもしっかり対応してますので、民法についてはオートマを使うことがいいと思います。

不動産登記法:パーフェクト/合格ゾーンを推奨する理由

次に不動産登記法です。

不動産登記法については、オートマではなくパーフェクトもしくは合格ゾーンをお勧めさせていただいています。これはなぜかというと、不動産登記の問題っていうのは、例えば登記簿を見ながら答える問題であったりとか、他にも登記簿を見ながら利害関係人を探していったりとか、登記簿問題っていうのは一定数ある出題が多いんですよね。

だから、バラした問題を解くっていうよりかは、やっぱり総合的に登記簿を見ながら解いていくっていう練習、それをやっぱりしっかりできるのがこのパーフェクトの方かなというふうに思っています。

なおかつ、午後の科目というのは、単純に知ってるか知らないかっていう要素が結構強いと思うんですよね。そう考えた時に、やっぱり過去問の足を絶対落としちゃいけませんから、パーフェクトや合格ゾーンでしっかり全ての足を潰しておく必要があると思うので、私はこちらの方、パーフェクトの方をお勧めさせていただきたいと思います。

会社法・商業登記法:オートマ過去問を推奨する理由

会社法と商業登記法についても、これオートマをお勧めさせていただいてます。これはなぜかというと、会社法と商業登記、これ改正の影響すごく受けていますよね。過去問がまだ少ないんですよ。会社法と商業登記法については、商法からその改正があった以降の問題しか基本的には合格ゾーンとかでは入っていません。

そう考えていった時に、じゃあ平成初期の問題とか昭和の問題の過去問はやらないでいいのかって言われたら、これをやった方がいいと思うんですよ。オートマとかだと、その改正前の古い問題も入ってあるんですね。古くなったけれども、まだ今後も出題可能な問題っていうのがしっかり選ばれて入ってあるんですよ、オートマの過去問の中には。

会社法や商業登記っていうのを調べてみたら、昭和の足だったりとか平成初期の足っていうのも出題っていうのも一定数あるんですね。

会社法、商業登記法はやっぱ難しいってよく言われるんですけど、その中でやっぱり他の人に比べて過去問の中で知ってることがあるっていうのは絶対武器になりますから、合格ゾーンを使ってしまうとその古い問題が入ってないので、その古いところの範囲がやっぱり抜けちゃうと思うんですよね。

そういった意味で、会社法、商業登記はオートマの方が古い問題もしっかりできるんだという意味で得点アップにつながると思いますので、こちらの方をお勧めしています。もちろんその改正法の影響とかっていうのもしっかり対応しておりますから、こちらのオートマの方はね。

マイナー科目:パーフェクト/合格ゾーンを推奨する理由

次はマイナー科目です。

マイナーについてはパーフェクト、合格ゾーンの方をお勧めさせていただいています。この理由はまず一つ、単純にマイナー科目でそこまで分量が多くないんですよ、どの科目にしても。なので、絞ってやるっていうよりかは、やっぱり全部の過去問をしっかり解き切る、ここは絞るところではないのかなという風に思います。

実際、合格しようと思った時にも、やっぱりマイナー科目での失点っていうのはすごく痛いと思うんですよね。なので、マイナーについてはきっちり平成までの問題はやった方がいいと思います。

まとめ

今回、私がおすすめする過去問と、その理由について説明をいたしました。

  • 民法はオートマ:分量が多く改正の影響も大きいため、絞り込んだ問題で考え方を学ぶ。
  • 不動産登記法はパーフェクト/合格ゾーン:登記簿問題があるため、総合形式で本試験に近い練習を積む。
  • 会社法・商業登記法はオートマ:改正の影響で過去問が少ない中、オートマは古い良問も収録し得点アップを目指す。
  • マイナー科目はパーフェクト/合格ゾーン:分量が少ないため、すべての過去問を網羅して失点を防ぐ。

司法書士試験の過去問は、科目ごとにその特性が違います。そのため、過去問の種類を戦略的に使い分けることが、合格への近道だと私は考えています。今回ご紹介した方法で、効率よく過去問学習を進めていただけると嬉しいです。

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