セカンドキャリアとして司法書士は選択できる?未経験から挑戦できる5つの理由

今回の記事は、セカンドキャリアとして司法書士をおすすめする理由について、私自身の経験を交えながら詳しくお話しするものです。

この記事を読めば、司法書士が持つ魅力や、なぜセカンドキャリアとして挑戦しやすいのかが分かると思います。また、特別な才能は不要で、努力次第で取得できる資格だからこそ、人生の選択肢を広げたい方にはぜひ読んでいただきたい内容となっています。

私がなぜセカンドキャリアで司法書士を選んだのか、その経緯と合わせて解説していきますね。

私自身のセカンドキャリアとしての司法書士への道のり

まず、私の経験というか経歴をお伝えします。私も実はセカンドキャリアで司法書士になったパターンなんです。私がどんな感じだったのか、どのようにファーストキャリアからセカンドキャリアへと移っていったのかをまずお話ししたいと思います。

私は地元の工業高等専門学校を二十歳で卒業しました。その後、高専に行っていたんですけれども、地元地域内の企業に就職しました。これは有機化学系の、元々理系だったので、そういった科学系の会社に就職したんです。

わずか3ヶ月で退職しちゃいました。基本的に頭の中がまだ子供で、私が未熟だったってこともあるんですけれども、当時、就職超氷河期の中で、運良く就職ができたんです。高専出たら、地元地域内の企業で割と幹部候補として扱っていただけるんです。

それで入った時に、私のキャリアプランを年齢も踏まえて、上席の方から説明されたんですよね。何歳でどういう役職について、みたいな一般的な流れだとは思うんですけど、そういうのを話されて、それで一気に冷めてしまったというところです。

当時、気持ちも熱かったので、なんで私がもう年齢とかで自分の将来が決まっちゃってるんだろう、というところで、一気に冷めてしまって、わずか3ヶ月で辞めることになりました。

これ本当に会社にも迷惑をかけてしまったので、今となっては申し訳なかったなと思うんですけれども、合わなかったので、致し方がない、というところです。

6月に辞めたんですけれども、そうすると、高専というのは5年生の学校なので短大卒の資格がついているんです。会社を辞めた後に、翌月に実は大学の編入学の試験がなんとあったんですよね、7月に。

色んなお金の事情とかもあったので、国公立しか受験はできなかったんですけれども、この後、地方国立大学に私は編入学することになったんです。その地方国立大学の編入学試験が7月にあったので、1ヶ月間、もうかなり必死で勉強して、なんとか地方国立大学の方に合格することができて、翌年の4月に入学しました。

なので、一度ちょっと就職を挟んでいるので、大学の同級生の中では年としては一つ上で入学できました。

大学の中で、いろんな経験をしたりとか、いろんな人に合ったりして、ITベンチャー企業に興味を持つようになったんです。当時は技術で世界を変えるという意識がすごく強くありました。またその時に、当時は実は新しいプログラミング言語をマスターして、エンジニアになりたくもあり、大学卒業後は、国内のITベンチャーに就職することになりました。

その会社でエンジニアとしてWebサービスの開発に携わりつつ、最先端の技術を追いかけたいという夢もありましたから、常に新しい情報を取り入れる生活をやってみたんですね。

それでも技術の変化が激しすぎる、常に新しいものを追いかけなければならないプレッシャーとか色々あったので、このままでは続けられないかもとも思い出しました。

そうした中で結婚もして、安定した専門性というものを考えるようになりました。目まぐるしく変わる技術ではなく、普遍的な知識と技術で人を助ける仕事に魅力を感じたので、エンジニアをやめてキャリアチェンジすることを決意しました。

キャリアチェンジするにあたって、私はの場合祖父が実は司法書士をやっていたので、その影響からか、何か自分で手に職をつけて、将来的には独立開業したいという思いもありました。そこでIT企業を辞めることになったので、今度は司法書士を目指そうということで、司法書士を目指すことにしたんですね。

ただ結婚もしていたので、専業で受験ということは難しかったので、司法書士事務所に勤務しながら、3回目の試験で合格することができました。その後独立開業して、現在に至るというような形です。

なので、私のファーストキャリアは、ITベンチャーの中でエンジニアとして仕事をしていたんですけれども、それをやめてセカンドキャリアとして司法書士を目指しましたというのが私の経歴になります。

セカンドキャリアで司法書士をおすすめする5つの理由

私の場合、背キャンドキャリアとして司法書士を選んだ理由は、祖父の影響もかなりありました。でもこれまでの経験を通して言えば、セカンドキャリアで司法書士を選ぶのは、実はかなりおすすめなのではと思っています。

これには5つの理由があるんです。

1. 受験資格がない

まず1つ目としては、受験資格がないってことなんです。私みたいに理系出身で全く法律のこととか知らなくてという状態で、元々前の仕事がITエンジニアで関係ないって時でも、関係なく受験することができるんですね。

中卒とかでも全然関係ないですし、年齢制限もありませんので、受験資格がありません。

ただ登録するに対しての最低年齢の制限は合ったと思いますので、仮に10代で合格しても司法書士登録ができない、というようなことはあるかと思います。

確か最年少記録はまだ21歳とかだったと思いますが、セカンドキャリアという視点では、30代以上ぐらいになるでしょうか。そうなると最低年齢の制限は関係ありませんので、受験資格を気にすることなく受験できる、というのは、やはりおすすめポイントになりますね。

2. 難易度が高く参入障壁も高い

次2つ目としては、難易度が高いため、そのため参入障壁も高いってこと。

合格率が非常に低く、私が受けてた時が3%ぐらいでした。これは受験資格がない分、いろんな人が受けられる、というのもあり、そのため相対的に難易度が上がり、合格率が下がっているところはあるかと思います。

そうはいいつつも、実際受験勉強をしてみると分かりますが、かなり難しい試験になります。それだけ合格難易度が高く、参入障壁が高いということになりますので、簡単に入ってこれる業界ではないとも言えますよね。

つまり、受かってしまえば、その分安定するということになり、これも背キャンドキャリを考えるうえでは大きなおすすめポイントになると思います。

3. 合格に特別な才能は不要

3つ目は、難易度が高いと言いつつも、合格するにあたって特別な才能はいるかっていうと、そういうのは不要ってことです。とにかく努力の試験だと思っています。

与えられたボリュームというのが膨大なんですが、何かこうひらめく必要はなく、それをきっちり覚えてアウトプットでき、その知識が有機的にリンクするような勉強をすれば、合格することができます。何か才能が必要みたいなことは、全く不要です。

なので、恐れず、特別な才能もいらず、ただただ努力して向き合える人が合格できる試験、というのが、誰にもチャンスがあるので、セカンドキャリアを考える上で、おすすめになると思います。

4. 仕事をしながらでも目指せる

次4つ目なんですけれども、仕事をしながらでも目指せるってことですね。私はまさにそうだったんですけど、やはり、しんどいです。

専業受験で受験だけやるよりは圧倒的に苦しい戦いにはなりますが、仕事をしながらでも十分目指せるのが大きなポイント。

逆に、例えば弁護士では、予備試験という入口もありますけれども、多くの方はロースクールという学校に通って、その後司法試験を受けるという形になります。

司法書士の場合は、試験対策のために予備校を行くパターンは多いと思いますが、ペーパーの試験だけで基本的に行けるのが良いところ。

だから仕事をしながら目指せるということにもなり、それがセカンドキャリアを考えるうえでは大きな魅力になると思います。

5. 実務家登用試験で手に職がつく

最後5つ目は、実務家登用試験で手に職がつくので、勤務でも独立でもどちらでも可能ってことですね。

司法書士試験というのは、試験の内容が実務に直結するんです。登記の申請書の書き方とかってそのままなんですね。合格すれば、完全ではないにしても、ある程度実務もそこそこ出来るような状態になるんですね。

なので、合格した時点でも手に職がついた状態なんです。どこかに就職するとか、すこし修行を積んだ後独立するとか、人生の選択肢というのがすごく広がり、すごくやりやすいってことなんですね。

なんで、これら5つの理由からセカンドキャリアとして司法書士というのは、私から見るとすごくお勧めになると思います。

私の場合も法律知識なしの全くゼロスタートでしたが、ここで挙げた5つの理由は実感として思っているところです。IT業界でコードを書いていたような私が、今や先生なんて呼ばれちゃったりしてるのが、なにかすごく不思議な感じもします。

人生の一発逆転みたいなものではありませんが、セカンドキャリアに悩まれている場合には、司法書士を目指してみてはいかがでしょうか。

ファーストキャリアで司法書士をおすすめしない理由

最後にファーストキャリアについてもお話しておきます。

実は最初のキャリアでは、私は司法書士をお勧めしていません。その理由には2つあります。

まずファーストキャリアなので、基本は学校卒業してすぐの方になると思いますが、まだ若い年代の場合、もっと夢を見てほしいし、冒険もしてほしいと思ってます。司法書士が悪いわけでは全然ありませんが、仕事自体は、正直地味だと思うからなんですね。

なにか安定を求めるにしても、まだまだ若いんだから、司法書士というワクに縛られなくても、いいんじゃないかなという風に思います。

2つ目の理由としては、色々試した後で目指しても十分という思いからです。

司法書士はセカンドキャリアでも進めます。色々経験した上で、それまでとはまた違う人生歩みたい、司法書士目指そう、というのは、全然いいと思います。ファーストキャリアだったらもっと攻めようぜって思うんですね。

だから私は、20代の大半、IT業界で技術の最前線を追いかけておりましたけれども、全く後悔はしていませんし、やっぱりそこでいっぱい経験を得たことが今の糧にもなっています。そして、司法書士になった結果、そういう元々ITエンジニアで働いていた、ちょっと変わったキャリアを持った司法書士だなってことで覚えていただいたりすることにもなります。

ファーストキャリアの方で司法書士を目指されている方には、申し訳ないんですけれども、これはあくまで私の考えなんです。

法学部とか大学に行かれて、司法書士のことをすごく好きになっていただいて目指してくださった方も嬉しいです。ですが、例えば私には息子がいるんですけれども、息子がじゃあファーストキャリアで司法書士を目指すという話になるんだったら、

「いや、ちょっと待ってと、もっと弁護士や検察官、裁判官を目指したり、海外で弁護士になるなど、スケールの大きいキャリアを攻めてみろ」

という感じでアドバイスすると思うんですね。

それで結果色々あったけどもやっぱりってことだったら、「よじゃあ司法書士やろうよ」っていう話になるかと思いますので、ちょっと参考で聞いていただければと思います。

まとめ

  • 司法書士は受験資格がないため、異業種出身者やITエンジニアなど誰でも挑戦が可能。
  • 合格率が低く難易度が高い分、資格取得後の参入障壁が高く安定しやすい。
  • 合格には特別な才能は不要で、努力と勉強量で知識を習得すれば合格圏内に入れる。
  • 仕事をしながらでも目指せるため、キャリアチェンジの準備がしやすい。
  • 試験内容が実務に直結し、合格すれば手に職がつくので勤務・独立の選択肢が広がる。

以上、今回はセカンドキャリアは司法書士を目指しなさいということについて、お話をさせていただきました。

私自身がまさにセカンドキャリアで司法書士になったので、その経験から、この資格が人生を大きく変えるきっかけになることを実感しています。技術の激変を経験した後だからこそ、普遍的な法律の専門知識が活かせるのが司法書士の魅力の一つだと思います。

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