今回は、働きながら勉強する人に、効率的な勉強の進め方ということでお話をします。
実は司法書士試験の大半は社会人の方が受験をしています。30代から40代が多いと言われているんですけど、大学卒業した後社会に出て、何かこう一発逆転しようかなんていう人が多いと思います。
ということで、社会人受験生が実践すべき勉強法3選をお届けします。
効率的な勉強法3つ!
ポイントをまとめて話しますと、まず一つ目は「予備校に通う」ということです。二つ目は「朝の時間帯を活用する」ということ。そして三つ目が「過去問を徹底的にやる」ことです。
いずれも、「以前から考えているんだけど」という方も多いと思いますが、ここで改めて、それぞれ何がどういいのかをみていきましょう。やるべき理由やその効果への理解が深まれば、実際の行動にもつながると思います。
勉強方法①:予備校に通う
一つ目は「予備校に通え」というところなんですけど、僕も当時は通っていました。どこの予備校でもいいんですけど、自分の経験上、これはもうそのままで、予備校に通うのが断然オススメ。
予備校に通うのは「ノウハウがあるから」というのが理由ですね。また、ある程度「縛り」というか「ポイントがどこで、それ以外はどこか」が分かります。「ここの部分は出ないからここは飛ばそう」「ここの部分はやった方がいい」といった、本当に効率的な自分のペースとして進めることもできますね。
「時間がなくて通えない」とか「事情により通学できない」とかいう方がいると思いますが、今ではオンラインで受講できるようになっています。一から全部やるよりは効率的に勉強するという意味で、予備校に通った方が断然いいですし、それこそ調べる時間が短縮できるとか、「この辺の勉強範囲でいいな」というのを学べるところがいいかなと思います。
やっぱり後手後手になってる時間って勿体無いので、なるべく早く、短期決着で早く受かるって意味でも予備校に通ってもいいかなと思います。
お金の面を心配している方も多いと思うんですけど、今予備校って教育ローンだったりとか、予備校独自のローンがあったりします。分割金利ゼロとか、20年36回払いでいけますとかあるので、50万とか100万ぐらいだと思うんですよ、司法書士試験の場合とかだと。
弁護士はもうちょっと高いのかなと思うんですけど、それでもやっぱり100万とか50万ぐらいなので、さっさと受かって回収できる金額かなというふうに考えると、本当に予備校に通って早く解消するのがいいんじゃないかなと思ってます。
勉強方法②:朝の時間を活用する
そして二つ目が、朝方を活用するということ。
社会人やってると、夜はなんだかんだ残業だったりとか、お仕事の会食があったりとか、取引先との飲み会があったりとか。疲れてもう寝ちゃったとかもあると思うんですよ。なので、僕はやっぱり朝型に切り替えるというところですね。
朝方っていうのは、どうせやるなら気合を入れて4時とか5時に起きてほしいんです。なので4時に起きれば7時まで3時間ぐらい勉強ができたりとか、朝のやっぱり2時間3時間という勉強時間を確保できるのはめちゃくちゃ大きいです。
最初は絶対眠いと思います。でもそれを続けていくと、だんだん習慣化し慣れてくるので、ぜひ朝方に切り替えてほしいなと。
そして、朝方って仕事の話もないし疲れもないので、やっぱめちゃくちゃ集中できるんですね。午前中のこの時間帯に集中して、最初のうちはDVD見るとかオンライン講座を聞く。そしてこの後話す過去問を解いていくことにもつながっていくんですけど、やっぱり朝方を活用してほしいなというふうに思います。
僕も実際今もその習慣がずっと続いてて、やっぱり朝の方が集中できるんですよね。いろいろ会食とかあると、夜は帰ってきて勉強する気が失せるんですけど、朝は絶対に乱されないし、そのように集中できるというので、凄くおすすめです。
また参考ですが、夜帰宅した後の時間について。
僕の場合、帰宅後は疲れているので、お風呂に入る、ご飯を食べる、寝るだけという感じでしたが、寝る前に暗記ものをやっていました。寝る前に暗記すると定着しやすくなるんです。朝は記憶が整理された状態で、その記憶を思い出す(復習する)ことからスタートするというようなサイクルでやってもらえるといいんじゃないかなと思います。
勉強方法③:過去問を徹底的にやる
そして三つ目が「過去問を徹底的にやる」ということ。これはもうシンプルで当たり前なんですけど、資格試験なので、深さというのは過去問が参考になります。
最初は予備校に通って自分の基礎的な知識を身につけてほしいんですけど、とにかく過去問をやってください。最低でも以下のように3回やって欲しいです。
1回目:テキストや教科書に戻って調べる
例えば最初問題文を見て、「この肢が正しい」とか「間違ってる」って判断できないと思うんですよ。そうしたらテキストとか教科書に戻って調べる。
なぜここが罰なのかとか、誤解してる箇所はなぜ罰なんだろうなとか、これってどういうことなんだろうなって、本当に恥ずかしながらその辺の意味が分からなかったんですけど、それを調べていく。最初はめちゃくちゃ時間かかるんですよ。
2回目:理由づけと周辺知識の確認
これが2回目見ると、「ああ、こうだよな」というふうに腑に落ちていくので、まず最初は1回目を見て「ああ、こういう問題なんだな」で、「これマルかバツか、その答えがなぜこういう正解になってるのか、判例なのか、法律なのか、その辺」を見た方がいい。
そして2回目に意味、どういう理由でこの肢は正しいのか、罰なのかをチェックする。
3回目:問題の逆パターンを考える
そして3回目にやってほしいのは、この肢は逆パターンだったらどうなのかなって考えること。
これはこういうふうに聞いてるからこういうことだけど、じゃあここの答え、この文をひねったらどうなるんだろうなとか、もしくはこれ似たような問題ないかなとか、似たような判例あるんじゃないかなっていう視点で見ていくと、一つの問題文から2、3個、自分の中で論点が思い浮かぶんですね。
この問題のキーワードはこれだ、Bだ、Cだ」と、自分の中の知識の引き出しが増えていくんですよ。本試験の問題は良問であることが多いわけですから、その過去問をベースにして、自分の中で論点を様々に変形させて考えていくという作業をやってほしいんです。
直近10年分、20年分を、できれば社会人の方だと5回以上、できれば10回やってほしいんです。
答練(模擬試験)の活用法
過去問が終わったら予備校の答練を受けてみましょう。
答練とは「答案練習会」ですが、模擬試験みたいな感じですね。それを受けてほしい。
でもこれがまた、めちゃくちゃ難しいんですよ。なぜ難しいかというと、わざと難しくしてるんですけど、本試験って1年1回しかないんですが、予備校の答練って1年に何十回もあるわけです。
そうすると毎年同じ問題出したらめちゃくちゃ被るんですよね。だからあえて難しくチェックするしかない、問題を被らないようにするため。そうすると変な論点を乗せてくるんです。それを別に解ける必要はないんです。
答練がいい点数だからといって、本試験でいい点数取れるかといったらそんなことはないんです。だからあまり答練の成績は気にしない、これはもうポイントです。
その代わりにやってほしいことは、答練で「これちゃんと過去問の変形だったのか」「過去問の論点だったら」その辺を見極める練習をしてほしいなというふうに思うんです。
なので、そういう意味でも予備校に通うメリットってあるんです。ただし、答練で過去問の論点を見極める練習をするのは、過去問を徹底的に解き終わってから、予備校の答練を受けるという順番が良いですね。
まとめ
効率的な勉強法は、予備校に通い、朝方を活用し、過去問を徹底的に解くという3つのサイクル
- 予備校に通う: 予備校のノウハウで効率的に学習範囲を絞り、調べる時間を短縮する。
- 朝方を活用: 4時〜5時に起きる「朝型」に切り替え、夜の残業や会食に左右されない集中できる時間を確保する。
- 過去問を徹底的に解く:
- 1回目: テキストに戻って、正誤の理由を調べる。
- 2回目: 理由づけを理解し、周辺知識と結びつける。
- 3回目以降: 問題文をひねった逆パターンや類似判例を考えることで、一つの問題から複数の論点を抽出する。
- 暗記ものは寝る前: 帰宅後は疲れているので、お風呂に入る、ご飯を食べる、寝るだけにする。寝る前に暗記ものをやることで記憶の定着を図り、朝またその記憶からスタートするというサイクルで回すと良い。
やっぱり司法書士試験は、働きながら挑戦している方が大半なので、いかに限られた時間で効率を上げるかが勝負なんですね。この三つのポイントを徹底すれば、必ず短期間で結果が出ると信じています。ぜひ、予備校の力を借り、朝の時間に過去問を徹底するという王道サイクルを試してみてください。
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