Yuki

エンジニアの仕事術

「処理を速くして」の裏にあった本当の課題|30分の入力作業をなくした判断

業務システムの改善では、利用者から聞いた要望を、そのまま形にすればよいとは限りません。私も40代の頃、担当部署から「処理を速くしてほしい」と相談され、最初はシステムの速度を上げる話だと考えました。ところが、実際の作業について話を聞くと、本当に負担になっていたのは処理待ちではなく、担当者が毎日、同じよ...
エンジニアの仕事術

利用頻度の低い機能のテストを省略した結果|3日後にシステムが停止

開発が遅れ、納期までの余裕がなくなったとき、私は利用頻度の低い周辺機能なら、細かなテストを省略しても影響は小さいと判断しました。主要機能を優先し、あまり使われない機能は後から直せばいい。そう考えていたのですが、3日後の負荷試験でシステム全体が停止しました。見落としていたのは、画面上の利用頻度では分か...
エンジニアの仕事術

原因不明の不具合調査|正常ケースとの差から5年前の仕様へ遡った

以前、月に数回だけ夜間バッチが止まる不具合を調査したことがあります。正常に終わる日の方が多く、ログを見ても決め手がない。最初はいくつか原因を疑いましたが、なかなか絞れませんでした。そこで、正常終了したケースと停止したケースを並べて、違いを一つずつ比較する方法に切り替えました。この記事では、再現しにく...
組織とチームの働き方

オフショア開発で仕様認識がずれた理由|変更期限を共有していなかった

中国の開発チームと共同で進めたプロジェクトで、「仕様をいつまで変更できるのか」という前提が、双方で合っていなかったことがあります。一方では早めに仕様を固めたいと思いつつ、でも他方からは、開発途中でも改善案が次々に出てきました。当初「なぜ今になって変更案が出るんだろう」と戸惑いましたが、話を重ねるうち...
組織とチームの働き方

システム開発の引き継ぎで見落としたこと|質問がない=順調ではない

担当変更で、長く担当していた仕事を後輩へ引き継いだことがあります。最初はよく声をかけていましたが、質問が減ってくると「もう大丈夫そうだな」と思い、少しずつ距離を取るようになりました。でも、その判断をあとから見直すことになります。引き継ぎ後にどこまで任せてよいのか、質問が減ったときに何を見ればよいのか...
組織とチームの働き方

指示待ちチームが自ら提案するまで|沈黙を変えた3つの実践

「指示を出さないと誰も動かない」「問題が起きても、自分で判断しようとする人がいない」。以前、外注スタッフが中心の小さな運用チームを任されたとき、私はそんな状況に直面しました。会議で意見を求めても、返ってくるのは沈黙ばかりです。こちらが答えを出せば作業は進みますが、それを続けるほど、メンバーはますます...
エンジニアの成長と思考

仕事を任せるのと丸投げの違い|管理職になって見直した新人時代

新人時代、上司から「大学院卒なのだから、即戦力として動け」と言われたことがあります。その後、専門性の高い新機能をほぼ一人で担当し、かなり苦労しました。結果的にその経験は力になりましたが、自分が管理職になってからは、「難しい仕事を任せれば人は育つ」と単純には考えなくなりました。この記事では、任される側...
組織とチームの働き方

昇進を受けるか迷ったら|不安の正体と役割・裁量を確認する

私は「室長」という役職への昇進を何度か勧められながら、数年間断り続けたことがあります。周囲からは「受けた方がいい」と言われましたが、当時の私はどうしても踏み切れませんでした。それでも何度も話が来るうちに、「本当にやりたくないのか。それとも、何かを失うのが怖いだけなのか」と考えるようになりました。昇進...
エンジニアの成長と思考

48歳で会社を辞めても技術を学び続ける理由|52歳の今も試していること

48歳で会社を辞めたとき、自分の価値が急に分からなくなった時期がありました。それまでは役職があり、担当している仕事があり、社内で頼られる場面もありました。ところが会社を離れると、それまで自分を評価してくれていたものが一度になくなります。「会社の外でも、自分は通用するのだろうか」そんな不安はありました...
エンジニアの成長と思考

仕事を無理に続ける前に|相談する・離れる判断の目安

以前の私は、仕事を途中で離れることにかなり抵抗がありました。方針が決まらず、責任の押し付け合いが増え、残業まで積み上がっている。それでも「もう少し頑張れば終わる」「最後までやり遂げるのがプロだ」と考えていました。今振り返ると、危険な兆候は見えていたんですよね。それでも私は、状況が改善しているかではな...