こんにちは!キャンピングカー生活を楽しむ50代早期退職夫婦の妻です。この記事では、私たちが1年間にわたるキャンピングカー生活を体験しながら巡ったルートや期間、自宅に戻る頻度などについて詳しく楽しくお届けします。
仕事をリタイアして時間的な自由を手に入れた夫婦にとって、キャンピングカー生活は新たな挑戦と冒険の連続でした。
ぜひ、ルート計画や訪れた場所、そこでの気づきや課題などを具体的にご紹介しますので、これからキャンピングカー生活を始めたいと思っている方や、効率的なルート作りを考えている方の参考にしてください。キャンピングカーでの生活ならではの視点で、新しいライフスタイルを発見していきましょう!
キャンピングカー生活の計画
ルートの考え方
キャンピングカー生活を始めるにあたって、まず夫婦で話し合ったことは「何を重視してルートを決めるか」ということでした。50代での早期退職という大きな決断を経ている私たちにとって、旅のテーマは「自由」と「家族のつながり」でした。
景色が美しい場所、日本の四季を感じられる場所、そして子どもたちや友人たちに会えるスポットを中心に巡ることで、一年間でできるだけ「豊かな時間」を確保したいと思ったのです。
私の視点では、気候やキャンピングカーでの快適さも重要なポイントでした。夏はできるだけ涼しい地域へ、冬は温暖な南の地域へ移動することで、車内での生活を快適に保つことを目標にしました。また、キャンピングカーならではの利点を最大限に活かし、混雑する観光地よりも静かな車中泊スポットや自然豊かな場所も取り入れることを心がけました。
1年間のルートをざっくりと計画
キャンピングカー生活1年目のルートを計画するにあたって、季節や移動の負担、キャンピングカーの燃費を考慮し、以下のように大まかに分けてみました。自宅は千葉にあり、そこを出発地点としました。
- 春(3月~5月):関東から東北、北海道へ北上
- 夏(6月~8月):涼しい北海道や東北エリアを中心に滞在
- 秋(9月~11月):長男がいる神奈川を経由しながら中部エリアを堪能
- 冬(12月~2月):関西に住む次男の元を訪れつつ中国地方、四国、九州へ移動
- 帰路(3月):九州を出発し、本州を戻りながら自宅の千葉へ
計画段階では、各エリアでの滞在期間を1~2ヶ月程度に設定していました。また、夫婦二人がゆったりと過ごす時間を確保するために、無理のない移動距離を心がけ、1日の走行距離は平均100~200km以内を目安にしました。
外せない場所は?
旅を計画している段階で「ここだけは絶対に行きたい!」と意見が一致した場所がいくつかありました。例えば、北海道では四季彩の丘や美瑛の青い池の絶景を見てみたいと夫婦で盛り上がりました。また、早期退職して新しい生活を始めた今だからこそ、若い頃に訪れる機会がなかった熊本県の阿蘇山や大分県の由布院の温泉にも興味津々でした。
一方で、子どもたちに会いに行くのも大切な目的の一つでした。長男が神奈川に住んでいるので、横浜赤レンガ倉庫や江ノ島周辺で待ち合わせをして一緒にランチを楽しむ計画を立てました。次男とは京都の紅葉シーズンに嵐山を散策する予定を入れています。家族との再会を軸にしたスケジュールは、日々の楽しみやモチベーションにもつながりました。
さらに、旅の途中で気軽に立ち寄れる友人の住む街、そしてキャンピングカーを停めやすいおすすめのスポットを事前に調べておくことで、安心して旅を進めることができました。もちろん、旅なので全てが計画通りにいくわけではありませんが、それもまた旅の醍醐味だと感じています。
1年目で訪れた主なスポットとその期間
キャンピングカー生活1年目は、50代早期退職夫婦として初の冒険の年でした。千葉の自宅を後にして日本各地を巡りながら、キャンピングカーならではの楽しさを存分に体験しました。
一年間の旅路では、観光地として有名な場所だけでなく、キャンピングカー生活ならではの隠れたスポットや車中泊が楽しめる場所を中心に訪れることを重視しました。途中で離れて暮らす二人の息子にも会いに行く機会があり、それぞれの地域での心温まるエピソードもたくさん生まれました。
北海道および東北地方の滞在記
キャンピングカー生活を始めてまず向かったのは北海道。乳製品や新鮮な海産物の直売所を巡り、道の駅「遠軽森のオホーツク」やキャンパーに人気の「中札内農村休暇村フェーリエンドルフ」でゆったり過ごしました。また、東北地方では秋田県の「田沢湖オートキャンプ場」で満天の星空を満喫し、青森の「仏ヶ浦」では秘境の絶景に心を奪われました。
次男が関西に住んでいるため、一度北海道から青森へフェリーで戻り、電車移動をしなくても家族全員で会えるよう調整しました。道中、次男は「まさかキャンピングカーで会いに来るなんて!」と驚きつつも、久しぶりに家族との時間を楽しんでくれました。
関東から中部エリアを巡る旅
関東では、一度千葉自宅に戻りキャンピングカーの点検をした後、東京都内や横浜で観光をしました。息子が住む神奈川県では、「道の駅すばしり」を拠点に富士山周辺を散策しました。長男には事前に伝えていなかったため、突然の再会に驚きつつも照れくさそうな笑顔を見せてくれ、「また旅の話を聞かせてね」と暖かく送り出してくれました。
その後、中部地方では岐阜県の「白川郷」で合掌造りの村を訪れ、長野県では「道の駅信州蔦木宿」で温泉も楽しみました。車中泊や料理に慣れてきたころだったため、地元の道の駅で購入した食材を使って焼き魚や山菜料理を作り、自炊生活の楽しさを実感しました。
西日本(関西・中国・四国地方)での体験
関西では、京都の「嵐山高雄パークウェイ」で紅葉と野外活動を楽しみました。また、四国では「祖谷渓」や「室戸岬」のような自然豊かなスポットを訪れ、夫婦二人で歴史や文化を学べるような場所も多く訪問しました。香川県では讃岐うどんを堪能し、徳島では阿波踊り関連の資料館を見学しました。
特に西日本での旅では、次男のアドバイスで地元の穴場スポットを巡ることが多く、お互いにSNSで写真を共有する楽しみ方も定着しました。次男も「僕が知らない四国の魅力を知れて嬉しい」とメッセージをくれ、親子の新たな交流の形が生まれました。
九州地方と沖縄方面での時間
九州では、熊本県の「阿蘇ファームランド」での車中泊や、大分県の「湯布院」周辺で温泉巡りを楽しみました。夫婦二人でのんびりとした時間を過ごせるスポットが多く、心も体もリフレッシュされるエリアでした。
さらに沖縄へもフェリーで移動し、石垣島ではローカル市場で購入した食材でキャンピングカー内のキッチンを使って沖縄料理に挑戦しました。普段なら飛行機で訪れる沖縄もキャンピングカー生活ならではの新しい発見がありました。
戻りながら寄り道した地方
旅の最後は千葉に戻るルートを取りながら、愛知県の知多半島で「えびせんべいの里」に立ち寄り、道の駅で手作りスイーツを味わいました。また、静岡で「日本平夢テラス」のパノラマビューを楽しみながら、旅の終盤に感謝の気持ちを夫婦で語り合いました。
1年目のキャンピングカー生活は、ルート選びにも工夫を凝らしながら日本の絶景を満喫する楽しい経験となりました。次回は、訪れた場所での具体的なエピソードや学びについても詳しく語ろうと思います。
自宅に戻る頻度とその理由
どのくらいの頻度で戻ったのか
キャンピングカー生活1年目では、私たちはおおよそ2〜3ヶ月に1度の頻度で自宅に戻りました。具体的には、春、夏、秋、冬それぞれの季節の節目ごとに帰宅し、1回の滞在期間は平均して5日程度でした。
以下がそのスケジュールの具体例です:
- 6月初旬:キャンピングカーでの旅をスタート。
- 8月中旬:夏の暑さがピークになる頃に千葉の自宅へ戻り、約7日間滞在。
- 11月上旬:秋の葉が散り始める時期に帰宅。滞在は3〜4日間。
- 1月下旬:冬の寒さが厳しい時期、新年の挨拶も兼ねて1週間ほど滞在。
これらの帰宅スケジュールにより、
気候や旅の進捗にバランスを取りながら旅を続けることができました。
戻るタイミングの判断軸
自宅に戻るタイミングは以下のような要素を考慮して決めていました:
- 季節の変わり目:特に暑さや寒さが厳しい時期には、自宅に戻ってしっかりと体調を整えることが必要でした。
- イベントの有無:子供の誕生日や親類の結婚式といった大切な予定がある場合、そのタイミングに合わせて帰宅を計画しました。
- 旅の進捗:新しい地域に向かう前に1度立ち止まり、これまでの旅を振り返りつつ後半戦の計画を調整しました。
これらの軸をもとに帰宅の時期を柔軟に決めることで、キャンピングカーでの生活と自宅生活を意識的に両立させました。
家族や友人との再会と交流
帰宅の際には、息子たちとの再会も大きな楽しみでした。長男は神奈川に住んでおり、自宅に帰る際に途中で会って近況を共有することが何度かありました。
「たまにはゆっくりしなよ」という言葉をもらい、旅に対する応援も感じました。
一方、次男とは関西での旅の途中に会う機会を作り、お気に入りの喫茶店で一緒にコーヒーを飲むなど、アットホームな時間を過ごしました。そして自宅では近所の友人たちにも声をかけ、旅行の思い出を語りながら親しい人たちとの絆を改めて確認しました。
メンテナンスや物資調達のための帰宅
キャンピングカー生活では、車両のメンテナンスも重要な理由の1つです。例えば、半年に一度の車検やタイヤの点検は帰宅と同時に行いました。また、旅の途中で消耗した衣類や日用品の補充、地域で購入が難しい物品の在庫補充も、自宅での大切な仕事でした。
加えてガスボンベの交換や、旅の記録として撮影していた写真データの整理など、自宅でしか落ち着いてできない細かな作業もあります。こういったことを計画的に行うことで、次の旅がより快適に進めるよう工夫していました。
戻ることで気づいたキャンピングカー生活との違い
自宅に戻るたびに、キャンピングカー生活との違いを再認識しました。特に、広いキッチンやお風呂に改めて感謝することが多かったです。自宅では時間に追われることなくのんびりと食事の支度ができたり、大きな浴槽でリラックスしたりと、普段の生活のありがたみを感じる瞬間がありました。
一方で、「あんな小さいスペースで暮らしていたのに、なんと快適だったんだろう」と、キャンピングカーの便利さに気付くことも。狭いながらも移動できる生活の面白さが新鮮に思え、自宅での生活が少しだけ退屈にも感じるようになりました。両方を行き来することで、それぞれの良さを噛みしめる大切な1年でした。
自宅に戻る時のエピソード
戻る道中、夫はなぜかワクワク?
キャンピングカー生活を始めてから、1年目のルートにもいくつか「自宅に戻る」タイミングを設けました。戻る理由はキャンピングカーのメンテナンス、物資の補充、それに友人や家族との交流などさまざまでしたが、私が楽しみにしているのは少しだけ静かな生活を味わえること。それに対して夫は、道中から自宅に戻ることへ異様にワクワクした様子を見せるのです。
特に印象に残っているのは、九州から千葉の自宅へ戻る時のこと。長期間の旅で日々変わりゆく景色を楽しんでいたはずの夫が、突然「あと何キロ?」と何度も確認してきたり、「帰ったらまず何を食べよう?」と何度も聞いてきたりと、妙にウキウキしている様子でした。
「これだけ旅をしているのに、なぜこんなに戻るのが嬉しいの?」と聞いてみると、「やっぱり自分の寝室で寝るのも少し楽しみだし、キャンピングカー生活は快適だけど、たまに家でゆっくりするのもいいな」と笑って答えました。こういう夫の純粋な喜びを見ていると、何でもない日常にも特別な価値があるんだなと私自身も改めて感じました。
思い出すと顔が赤くなる話?
ある時、自宅に戻る途中の道中で、面白い出来事がありました。詳細を話すと恥ずかしいんですが、あれは確か東海地方を経由して関東に戻る際の夜でした。高速道路のサービスエリアに停めて休憩している時、夫が「ちょっと後で作り置きの夕飯を温めよう」と言いながら冷蔵庫から料理を取り出しました。
でも実は、私は数日前に整理した際にそれを捨てていて…
夫は袋だけ残っていることに気づいて「あ!ない!」と大騒ぎ。急いで確認しようとした拍子に冷蔵庫の扉が閉まり、慌てた夫は頭を扉にゴツン。大声で「痛っ!」と言ったところ、周りにいた他の車旅をしている旅行者たちが一斉にこちらを見て笑い出しました。
そんな出来事に、夫は恥ずかしかったのかしばらく黙り込み、でも夜になってから「いやぁ、冷蔵庫に頭をぶつけるなんて恥なんてもんじゃない」とお酒を飲みながら笑い話にしていました。自宅に戻る途中でも、キャンピングカー生活ならではの出来事が起きるものです。
そして、こうしたちょっとした失敗も、思い返せばなんだか幸せな思い出になっているのが不思議です。
最初の1年で気が付いた、キャンピングカー生活での課題と反省点
予算計画とのズレ
キャンピングカー生活1年目、最初の予算計画は大きくずれました。
当初、1ヶ月の生活費をおよそ15万円程度と見積もり、年間180万円で収まると踏んでいました。しかし、実際に生活を始めてみると、月によっては20万円を超えることが多々あり、最終的には約240万円ほどに膨らんでしまいました。
大きな要因としては、以下の点が挙げられます:
- 予想以上にガソリン代がかかった点(特に北海道や九州の長距離移動では燃費が悪化)
- 温泉や食事といったついつい使ってしまう贅沢費用
- 車両メンテナンス費用の見積もり不足(オイル交換やタイヤ交換などが発生)
特にガソリン代は、当初月3万円ほどと考えていたものが、月5万円を超えることもあり、「移動が多すぎないか」という点を真剣に見直すきっかけになりました。また、車中泊生活が続く中で温泉や外食に頼ることが予想より多くなり、気づかぬうちに楽しみながらも予算を超えてしまうことが多かったのです。
気候や環境によるトラブル
私たちはキャンピングカー生活を通じて、日本各地の四季を満喫することを計画していました。しかし、気候の急変や地形特有の厳しい環境に何度か大きな影響を受けました。
例えば、北海道での夏の滞在中に急激な寒暖差に見舞われ、夜間の車内の結露や室内の湿気に悩まされました。その対応に時間を要し、予定よりも1週間ほど滞在が延びたこともあります。また、九州では梅雨シーズンのど真ん中に突入し、鹿児島周辺で豪雨により道路が通行止めになる事態が発生。4日間も起きるのを待つことになり、その間は予定外の場所で滞在を余儀なくされました。
これらの経験から、季節や天気予報をもっと計画時点で考慮する必要性を痛感しました。
生活スペースの工夫と改善
キャンピングカー生活を始めた当初、スペースが限られていることは覚悟していたものの、実際に暮らしてみると予想以上に「使い勝手」に気を配らなければならないとわかりました。
特に困ったのは、食材や生活用品の収納です。スーパーでまとめ買いをした際、収納スペースがすぐにいっぱいになり、食材が取り出しづらくなることがしょっちゅうありました。また、就寝スペースも狭く、夫との位置取りについて軽い衝突が何度か発生。
改善のために、適切な収納ボックスを購入したり、定期的に食材を使い切る計画を立てるようにしました。また、寝袋を新調し、よりコンパクトに収納できるアイテムを導入することで快適さを向上させることができました。
ルート変更時の困りごと
私たちは1年目のルートを大まかに計画していましたが、実際の旅では様々な事情によって変更を迫られる場面が多々ありました。その都度、宿泊先や次の目的地を探すのに苦労しました。
特に、夏休みシーズンの観光地では車中泊のための場所が満杯になっていることが多く、アプリや口コミで良さげなスポットをチェックしていても行ってみると利用できないということが何度かありました。その結果、予定外の場所へ移動することとなり、1日のスケジュールが狂うこともありました。
最終的に、予定していた1か所の滞在期間が短縮され、立ち寄る予定だったスポットを複数あきらめることになりました。この経験から、ルートを過度に詰め込みすぎないことや、柔軟に対応できる余裕を持たせることの重要性を学びました。
自宅や社会とのつながりのバランス
キャンピングカー生活をする中で、自宅からの物理的な距離がもたらす孤立感や、社会とのつながりへの不安を感じることもありました。
千葉の自宅には年に数回帰りましたが、すっかり静まり返った家を見るたびに「やっぱりここが拠点なんだ」と再確認する一方で、旅の中盤に差し掛かると子どもたちや古くからの友人たちと直接会いたい気持ちが募りました。また、夫は生活の自由を楽しむ一方で、私が「親として、妻としてこれでいいのか」と悩むことが多かったです。
このバランスを取るためには、自宅の重要性を定期的に思い出すようなスケジュールを組むこと、オンラインでの連絡を積極的に取ることが必要でした。結果として、自宅は精神的な拠り所として不可欠だったと実感しています。
まとめ
キャンピングカー生活の1年目は、私たち50代早期退職夫婦にとって、日常から飛び出し自分たちの新しい生活スタイルを見つける旅となりました。当初のルートや計画にも改善や変更が必要な場面がありましたが、それも含めて楽しむことができのがキャンピングカー生活の醍醐味だったと感じます。全国各地の風景を巡る中で、日々新しい発見や出会いがあり、「ただ旅をする」だけでなく、自分たちならではのペースで新しいルーティンを作り上げることができました。
1年目の旅では、家族との再会や季節ごとの景色を楽しむこと、またキャンピングカーのスペースを最大限に活用するアイディアを検討するなど、私たちなりの工夫が旅をより充実したものとしてくれました。同時に、予算計画とのズレや気候の影響といった課題も浮き彫りとなりましたが、これらをひとつひとつ解決しながら得た経験は、今後のキャンピングカー生活にも大きく役立つはずです。
自宅に戻る頻度や旅と普段の生活をどのように切り分けるべきかといった点も悩みましたが、最終的には自分たちのライフスタイルに合った答えを見つけたように思います。そして、何よりもたくさんの「普通ではない毎日」を暮らしの一部にすることができたのは、この旅で得られた最大の喜びでした。
キャンピングカー生活は、計画通りに進むことよりも「変化を楽しむ」ことが重要だと気づかされます。次の年にはまた新しいルートや目的を設定し、この1年目で得た知見を活かして、さらに豊かな時間を楽しみたいと思います。
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