チェンマイのドイステープ!チェンマイ大学の新入生が必ず上る山と寺院を紹介

チェンマイの「ドイステープ」と言えば、「ドイステープに行かずしてチェンマイに来たとは言えない」とも言われるお寺。

ドイステープ自体は山の名前ですが、その中ほどにあるお寺(ワット・プラタート・ドイステープ)は非常に綺麗なチェディ(仏塔)があり、観光名所として有名ですね。

このドイステープの山のふもとには、タイ北部No.1の大学「チェンマイ大学」があり、新入生は毎年こおドイステープのお寺まで歩いて登るのが創立以来の恒例イベントになってます。

今回はチェンマイ大学の学生が登る道はどんなところか、ゴールのドイステープの寺はどんな所かをご紹介!

チェンマイ大学はドイステープ山のふもとにある

チェンマイ大学は、正にこのドイステープの山のふもとにあり、毎年11月になると、チェンマイ大学の新入生がお寺(ワット・プラタート・ドイステープ)まで歩いて登るという行事があります。

※)この行事は「プラペーニー・クン・ドイ」(ประเพณีขึ้นดอย)と呼ばれる。(プラペーニー:伝統、クン・ドイ:山に登る)

グーグルマップで見ると、より分かりますが、
チェンマイ大学は正に山のふもとになるのが分かりますね。

もっと町中に大学作ればよかったのに、とも思いますが、

  • 大学の設立では広い土地が必要だった(街中は難しかった)
  • 今の場所が、場所的に、医学や農学、環境科学などの研究に適していた、
  • ドイステープ(ステープ山)という神聖な山のふもとというのが「知識と信仰の共存」という象徴的な場所であった

などの理由から、ここにチェンマイ大学が建てられたようですね。

チェンマイ大学は世界大学ランキングを見ると、タイの大学の中では「チュラロンコン大学」(バンコク)、「マヒドン大学」(バンコク)、「タマサート」(バンコク)を含めて、TOP3,またはTOP4に入る大学。(タイ北部ではトップの大学)

また大学の位置的にドイステープへのルートにもなるので、大学内には場所によっては一般車両も入れます。(大学内の道を使ってショートカットが出来る)

ショートカットのために大学内に通じる通りに入ったところ

やたらと広い大学で、敷地面積はなんと「約7平方キロ」もあります。

日本の大学と比べてみると、たとえば東京大学は「約2.3平方キロ」(4つのキャンパスをあわせて)、京都大学は「約2.6平方キロ」、早稲田は「約1.6平方キロ」。比べてみるとチェンマイ大学が凄く広いのが分かります。

チェンマイ大学は2期制で、入学は6月(タイでは雨期)。

ドイステープに新入生が登るイベントは11月にありますが、この頃タイでは乾季に入り、午前中も結構涼しくなる旅行シーズンにもなり、登って上がるには良い時期かも。

(11月後半から12月では、チェンマイの早朝は11度~14度ぐらいまで冷え込む日が多くなり、我が家でもコタツを出すのだ(笑))

チェンマイ大学の公式Xや公式インスタでもこのイベントの案内があり、2024年では11月16日土曜日に開催されてます。(2025年では11月15日土曜日あたりになりそうですね)

こちらはチェンマイ大学の公式インスタですが、学生たちがどんな感じで「ワット・プラタート・ドイステープ」まで登っていくのかが分かる動画が貼り付けられてます。

またインスタはタイ語で書かれてますが、「(山登りは)簡単ではないこと」や「(先輩や地元の人からの)励ましがあること」などは学業やこれからの人生も同じであり、今後目の前に立ちはだかる問題から学び、そして解決をし、自分の人生を生きる意味を考えるための行事であること、の説明がされてます。

ちなみに昨年2024年はチェンマイ大学創立60周年。(1964年に創立)

バンコクのチェラロンコン大学(1917年に創立)、タマサート大学(1934年創立)に比べると、比較的新しい大学とも言えますが、日本で言えば、横浜国立大学(1949年)、筑波大学(1973年)と同じ世代みたいな大学になりそうです。

(ちなみに東大は1877年、京大は1897年に創立)

ドイステープ山に登る

学生たちの目的地ドイステープ山の「ワット・プラタート・ドイステープ」は有名観光地となっていて、チェンマイを訪れた観光客で、ここに来てない人はまずいない、というぐらい。

(私も始めてチェンマイに来た時に来ていて、これまで数えればもう10回以上は来てると思います)

お寺は山の中腹にあるので、たいていの場合クネクネと曲がる山道を車で登っていきますが、最近久しぶりに行ってみると、以前に比べて自転車や徒歩で登る人も増えてる感じです。

※)標高で言えばドイステープ(山自体)は約1,676m、「ワット・プラタート・ドイステープ」(お寺)は標高約1,050m付近にあるようです。

私の場合、よく利用するご夫婦がやってるバンのタクシー(1日貸し切りで5千円ほど)で連れてってもらいますが、ふもとから、後で見る「お寺の階段前まで」、だいたい15分ぐらいで到着します。

(朝8時15分ぐらいに山のふもとあたりから行くと、8時30分にはお寺の前に付いてる、みたいな感じ)。

ソンテウ(乗り合いタクシー)とかで行く場合でも30分ぐらい見ておけば大丈夫でしょう。

チェンマイ大学の学生は、この山道(14kmぐらい)を4時間から6時間ほどかけて歩いて登るようです。(明け方頃に出発して、昼前には到着するようなイメージ)

チェンマイ大学の新入生は集団でこうした道を上っていき、上のお寺には2年生や上級生とかが待ってる、みたいな形をとるようですね。

以下の写真の左手が、お寺への上り口。

左手のお城みたいなゲートが入り口。
先ほど見かけた自転車の人たちとは別の人たちも、自転車でここまで来たようです。

この入り口から上までの階段は結構段数があり(300段ほど)、昔来た時は勇んでこの階段を上ってました。(学生さんたちもこの階段を登って行くのでしょう)

以下は上から階段を見下ろしたところですが、下の方にいる人はもう「点」レベル。かなり距離があるのが分かりますね。(階段の両側は「ナーガ」のデザインになっている)

※)ナーガ:
ナーガとはタイの寺院で必ず見かける霊獣のこと。龍とは違い、仏教やヒンデゥー教の神話に登場する神様。水や川をつかさどる神聖な霊獣。「龍」は中国や日本、またはヨーロッパの伝説)

約300段の階段。階段の両側はには龍を彷彿とさせる「ナーガ」がデザインされている

足腰が元気な場合には、是非この階段を登って上を目指しましょう。

でもちょっと辛い、という場合にはケーブルカーもあり、お一人20バーツ(80円ぐらい)で、上の階段の入り口の右隣に用意されてるので、こちらを使うがおすすめ。

私が「ワット・プラタート・ドイステープ」に来る場合、必ず妻も一緒ですが、妻は「階段は登るのが面倒」とか「ケーブルカーが楽でいい」ということで、いつの頃からか、ケーブルカーで登るのが基本になりました。

(運動した方がいいなぁと思うんですけどね ^-^;))

ちなみにケーブルカーの中には、エレベーターでみるような「①」「②」のボタンや「扉の開閉」ボタンが付いてます。参拝客が多い時間帯では添乗員みたいな兄さんが中にいて、上下移動の操作をしてくれますが、朝早い時間とかにはいません。

ということで、ケーブルカーに乗って「自動で上に動いて行ってくれる」と思ってジッとしてると、中々動かないので(笑)、自分たちで「扉を閉める」ボタンと「②」のボタンを押しましょう。

ゴール地点のお寺の広場

長い300段ほどの階段かケーブルカーで上に上ると、
「ワット・プラタート・ドイステープ」の広場に行き着きます。

ワット・プラタート・ドイステープの広場

この写真にある綺麗なお寺の建物の向こう側に、
観光写真でよく見る黄金に輝く仏塔(チェディ)があります。

チェンマイ大学の新入生はこの広場まで来て、学業などの祈願をするようですね。

この広場は、ぐるっと回りを回れるようになっていて、横手には鐘も並んでたりするので、鐘を鳴らして祈願する学生も多いようです。

広場から奥へ進むと有名なチェディ(仏塔)の姿が現れます。

ワット・プラタート・ドイステープの綺麗なチェディ(仏塔)

ここは超有名な観光スポットなので、
混雑を避ける(人があまりいない中で写真撮影をしたい)場合、朝の8時から8時半などに着くような感じで来るのがおすすめ。

(午前9時を過ぎると、ツアーの観光客グループが結構来出すようで、そこから徐々に混雑するみたいです)

タイの文化も見てみる

この「ワット・プラタート・ドイステープ」は色々な記事で紹介されてるので、お寺自体についてはそうした記事を見てもらえれば良いと思いますが、観光に来ただけだと中々気が付かない点を、この場を借りてちょっとご紹介。

  • その1)本殿でお坊さんにお経をあげてもらう
  • その2)お参りはチェディの周りを3回まわる

その1)本殿とお坊さん

上で見た黄金に輝くチェディ(仏塔)の周りには、仏像をお祭りする建物が四方に立ってます。

その中にある最も大きい建物がこのお寺の本殿(ウィハーン:วิหาร / Viharn)で、そこではお参りに来た参拝者に対してお坊様がお経をあげたり聖水を振りかけたりしてます。

本殿で、お坊様が水を振りかけている様子

この写真では、左にお坊様がいて手に木の棒の束みたなもの(タイ語ではタンマイ(ตาลปัตร)と呼ばれる仏具)を持ち、それを目の前に置かれている器内の水を付けて、パッパッと参拝者に振りかけるんですね。

(結構水が飛んで冷たい)

この儀式はタイ語では「ナーム・プラ・プッタモン」(น้ำพระพุทธมนต์:仏教のお経で祝福された神聖な水というような意味)と呼ばれ、タイの現地の方々は家族などでお寺にお参りして、本殿に行ってこうした儀式をお坊様にしてもらったりします。

お坊様にはお経を唱えてもらいますが、既に亡くなった親族などの名前を書いた紙を渡すと、途中でその名前を読み上げて故人の供養をしてもらったりします。

この儀式が終わると、お坊様から「細い紐」みたいなものを人数分渡されます。

この細い紐はタイ語で「サーイ・シン」(สายสิญจน์)と呼ばれ、お守りみたいなもの。手首に巻きますが、男性であれば右手、女性では左手の手首に巻きますが、厳格な決まりではないようです。

(※)先日初めてこの「男性は右手、女性は左手」ということを知りましたが、それまでは全て左手に巻いてました。バンコク出身のタイ人の妻に聞くと「まぁ男性は右手みたいだけど左でもいいんじゃない?」と言ってるので、地域差みたいなものはあるのかもしれません。

その2)チェディの周りを3回まわる

この「ワット・プラタート・ドイステープ」の黄金に輝くチェディでは、「うぉ、綺麗だ!」など見るだけでも十分価値があると思いますが、現地の文化に触れるというのが尚良いですね。

暫くその場にいると、チェディの周りをまわっている人たちがいることに気が付くと思います。

手をあわせつつ、仏塔の周りを3回まわる

これは「ウィアンティアン」(เวียนเทียน / Wien Thien)と呼ばれ、以下、仏教の三宝に敬意を表して3回回るのだとか。

  • 1)仏陀への経緯
  • 2)仏の教えへの敬意
  • 3)僧侶など修行者への敬意

この3回まわるのは、この寺院に限らず、どの寺院でも行われること。

まだこの「ワット・プラタート・ドイステープ」のチェディの大きさなら良いですが、たとえばチェンマイの隣のランプーンに、こちらも超有名な「ワット・プラタート・ハリプンチャイ」という寺院があります。

こちらの寺院の仏塔(チェディ)周りはドイ・ステープのお寺よりかなり広く、一回まわるだけでも結構大変。ぐるぐる回る時は素足で回りますが、特に日中、日差しが強い時は床面が暑くて、思わず「アチ!」と声が出そう。(そうした場所は、どうしても小走りで駆け抜けてしまう ^-^;))

チェンマイの「ワット・プラタート・ドイステープ」に行ったら、「ここがチェンマイ大学の新入生が集う場所なんだ」とか、健康のために階段を登ろう、など思い出していただけると幸いです。

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