バンコクの水上マーケット2選!アンパワーvsダムヌンサドゥアックを比較するとおすすめはどちら?

タイ・バンコク郊外には水上マーケットがいくつもあります。

その中でもとくに人気なのが、「アンパワー水上マーケット」(Amphawa Floating Market)と「ダムヌンサドゥアック水上マーケット」(Damnoen Saduak Floating Market)の2つ。

どちらもこれまで数回訪れてますが、今回は2泊3日の旅行の中で、雰囲気やアクセスのしやすさ、楽しみ方の違いなどを比較してみました。どちらもタイ観光では人気な水上マーケットですが、実際にはその魅力に大きな違いもありますね。

旅行プランを立てる際の参考に、ぜひ最後まで読んでみてください。

まずはアンパワー水上マーケットへ

まずは「アンパワー水上マーケット」(Amphawa Floating Market)。

そこですぐ目に入ってくるのが入り口付近にズラッと並ぶ屋台やお土産屋さん。観光に訪れた人でごった返してる感じですが、平日でも多くの人でにぎわってます。

バンコクの水上マーケットの屋台通りを歩く観光客たち
水上マーケットに続く入り口のマーケット。凄い人混み。
地元の人も観光客も混ざり合って歩くのが楽しい。

お土産品からタイのローカルフード、昔からある伝統的なタイのお菓子などなど、人混みも凄いですが、並んでいるものを見て歩くだけで楽しいですね。

中には小石のようなチョコレートや、昔ながらのタイのガムやキャンディー も並んでいて、タイの伝統が伝わってくるようです。

マーケットの風景と見どころ

メインの運河に向かって歩いていくと、両側に屋台がずらっと並んでいて、思わずあれこれ手が伸びそうになります。でも最初から飛ばすとお腹いっぱいになってしまうので、私の場合はまずひと通り見てから選ぶようにしています。

バンコク近郊の水上マーケットで並ぶタイの屋台スイーツと伝統的なお菓子
色とりどりのタイスイーツが並ぶ屋台。見ているだけでもワクワクする水上マーケットの名物グルメ。

奥の方に運河があり、その運河の両側にマーケットが広がっていて、小さな橋を渡れば別エリアにも行けるようになっています。

水の中をのぞくと大きな魚が泳ぐ姿もあり、タイの自然の風景も見られますね。

私が訪れた時は昼間でしたが、地元の人によれば、クリスマスやお正月の時期にはライトアップされて、また違った雰囲気になるそうです。

アンパワー水上マーケットの魅力と周辺スポット

この「アンパワー水上マーケット」はバンコクから南西へ約90kmのサムットソンクラーム県にあり、車で約1時間半ほどの距離。電車で行くと2時間ほどで到着します。

週末に開催されるローカル色豊かなマーケットとして知られ、歩いているだけで、地元の人の暮らしが感じられると思います。

毎日朝8時から夕方6時まで営業していて、夜には「ホタル鑑賞ツアー」も開催もあり、今回はこれが一番の楽しみでした。(川沿いのランプーの木々にホタルが集まります)

また近くには地域の歴史を紹介する小さな展示スペース もあり、昔のマーケットの様子や200年前の街並みも紹介され、タイの水上生活の様子や道具なども見ることができますね。

マーケットの一角には「チャイ・パタナ財団」(Chai Patana Foundation:前国王ラーマ9世プミポン国王により1988年に設立された財団) の運営するエリアもあり、これは地域の活性化を目的としたタイ王室が支援しているプロジェクト。

この辺りは観光客が少なく、落ち着いた雰囲気があるので、静かに過ごしたい方にはぴったりかもしれません。

王室支援の取り組みはタイでは至る所にあり、そうしたものが生活とつながってるのがタイらしいですね。

落ち着いた雰囲気の中でゆったりと過ごす

マーケットの中心部は人も多くて、とてもにぎやかです。そうした中で聞こえてくるのが、昔ながらのタイの音楽。

どこか懐かしい響きがあって、個人的には日本の演歌にも似ているように感じました。

アンパワー水上マーケットの中央部。人通りも多いしお店も様々。
アンパワー水上マーケットにずらっと並ぶ土産物屋。雑貨や食べ物など見て回る多くの観光客の様子。

端の方へ歩いていくと、人の流れが落ち着いて、少し静かにもなりますね。文字通り「喧騒を抜ける」という感じですが、ベンチのようなところに座って休み、活気ある人々の様子や川の川沿いの景色をのんびり眺めながら、思わず長居してしまいました。

訪れたのは昼間でしたが、夕方には店じまいを始めるところも多かったので、やはり早めの時間に来るのが正解かもしれません。

水上マーケット内には小さな橋がかかっていて、そこを渡りながらぐるりと一周するのも面白かったです。橋の途中で足を止めて眺める運河の景色が、また良いんですよね。

途中、地元の市場の一角でTシャツ2枚100バーツ(約400円)という看板を発見。デザインも意外とかわいくて、ちょっとしたお土産にぴったりでした。

観光というより、地元の人の生活に少し触れるようなマーケット体験をしてみたい、という方にはアンパワーはおすすめです。

水上マーケット周辺の宿泊施設

水上マーケットは昼間のマーケットを楽しむだけでなく、宿泊施設もあり、泊りがけで楽しめるようになってます。

運河沿いのホームステイや小さなホテル では、1泊800バーツ(約3,500円) ぐらいから。広めの部屋だと1,400バーツ(約6,000円) ほどで、このお値段なら割と気軽に泊まれます

マーケット近くの宿泊施設で泊まる、というのは中々思いつかない事ですが、夜の水上マーケットはライトアップされ、昼間とはまた異なる風景が広がります。日帰りでは見られない幻想的な姿を楽しめるのが宿泊の大きなメリット。

昼間は賑やかですが、夜は凄く良い雰囲気です。静かですし、タイの雰囲気を楽しみながら、のんびりできるのが旅の醍醐味にもなり良いですね。

夜の水上マーケットで過ごす特別な時間

実際泊まってみての感想ですが、
すっかり夜の雰囲気になってくると、昼間の賑やかさとは違い、静かで落ち着いた雰囲気が流れます。

夜の水上マーケットでのんびり過ごす

夜の静かな時間では、タイの飲み物、食べ物などを楽しみつつ、マーケットの端の座れるスペースで、のんびりした時間を楽しみました。運河を行き交う船を眺めたりするのも良いですね。

運河の水面にはライトが反射して、思わず写真に収めたくなるような幻想的な景色が広がっています。

昼間は多くの人出でにぎわう観光地でも、こうした時間を過ごせるのもアンパワーの魅力ですね。

火垂る鑑賞ツアーへ

アンパワーの夜といえば、「ホタル鑑賞ツアー」が人気です。(5月〜10月頃が見頃とされてます)

実は今回、初の夜の水上マーケットでもあり、ホタル観賞ツアーも勿論はじめて。

ホタルを見るためにマーケットの端の桟橋へ移動すると、すでに結構な人が集まってます。人気のほどが伺えますが、本当にホタルが見られるのか、というのが気になりますね。

ボートに乗りこみ、いざ ホタルスポットへと向かうと、運河沿いには古い木造の家が並び、昔ながらの運河沿いの暮らしの様子も伺えます。

タイは水の都とも言われ運河が沢山あり、水路がメインの交通手段ということで、こうした風景が残っているのでしょう。

ホタルスポットに到着すると、これが本当にホタルが光っていて、小さな光が水面にも映り、星が瞬いているような幻想的な光景。

日本では子供の頃に山の方にキャンプに行った時にホタルを見ましたが、もしかしたらそれ以来かも知れません。(宮崎駿の映画の世界に迷い込んだような雰囲気)

業者によって異なると思いますが、船に乗っている時間は30分~40分ほど。一人当たり100バーツ(400円~500円)ぐらいになると思います。

ご家族、カップルには、とてもよい思い出になると思います。

地元の暮らしと贅沢なホテル

ホタル観賞後に水上マーケットの周辺を歩いてみると、昔ながらの運河沿いの家の他に豪華なホテルもありました。

こうした高級ホテルにとまれば快適にすごせますし、でも折角ローカル色が見られる水上マーケットに来たなら、ゲストハウスのようなホテルの方が現地の雰囲気が良く感じられるかもしれません。

どんな旅のスタイルで楽しむかによってどちらを選ぶかも変わると思いますが、こうした選択肢があるのもアンパワーの魅力になりますね。

ダムヌンサドゥアック水上マーケットへの移動

さて、次はいよいよダムヌンサドゥアック水上マーケット(Damnoen Saduak Floating Market)

ダムヌンサドゥアック水上マーケットへ移動

こちらのマーケットは、バンコクからは少し遠く(ラーチャブリーにあり、バンコクから80~100kmほど)、公共交通機関では少し行きにくい 場所にあります。

バスが運行してますが、時間がかかったり便数が少なかったりすることから、ここに来るにはバンなど手配して訪れる、というのが基本になるでしょう。

水上マーケットのボート乗り場で出発を待つ観光客たち
ここが水上マーケットの乗船場所。ボートに乗って市場の中をめぐるのが最大の楽しみですよね!

マーケットの入り口にはチケット売り場があり、ここからボートに乗ってマーケットに行くわけですが、ボートの種類で料金が変わります。

  • 手漕ぎボート :1人 300バーツ(1200円ぐらい)
  • エンジン付きボート :1人 400バーツ(1600円ぐらい)(4~6人で乗船可能)

エンジン付きのボートは、早く移動でき、安定感はありますね。手漕ぎボートは「ゆったり感」があり、昔ながらのローカルな雰囲気を楽しむなら手漕ぎボートが良いと思います。

マーケットの周りには小さな露店やフードスタンドもあり、ちょっとしたショッピングも楽しめます。観光地らしい価格設定のものも見かけますが、掘り出し物を探すのも楽しみのひとつですね。

バンコク近郊の水上マーケットで観光客を乗せて進むボートの様子
運河にずらりと並ぶボートが水上マーケットの見どころ。賑やかな雰囲気も体験のひとつ。

ボートで巡る水上マーケット

ではいよいよボートに乗船です。

水上マーケットの運河には沢山の低い橋がかかっていて、そこをすり抜けながら進みます。昔ながらの橋ということもあり、非常に低く、頭をぶつけないように身をかがめるのも、このマーケットらしさの1つ。

ボートは1時間ほどで、マーケットの中心から周辺までぐるっと回ります。

運河沿いには沢山お店が並んでますし、小舟の上で果物や食べ物などを売ってる人もいます。今ではこうした「小舟でモノを売る人」のいる水上マーケットも珍しくなりました。

これがダムヌンサドゥアック水上マーケットの大きな魅力であり、ボートに乗りながらショッピングは良い思い出になりますね。

ダムヌンサドゥアック水上マーケットの楽しみ方

ショッピングと値段交渉のコツ

ダムヌンサドゥアック水上マーケットには南国らしく「ココナッツアイスクリーム」や「トロピカルフルーツ」がたくさん売られています。

ただマーケットでは、ほとんどの商品に値札がない ため、値段交渉が必要です。

たとえば木彫りの猫の置物を「ちょっと高いかな」と思いつつ400バーツか500バーツ(2千円ほど)でお土産として購入しましたが、他の場所では半額で売られているのを見て驚いたことがあります。

水上マーケットの土産店でタイの伝統的な雑貨や置物を販売する様子
こんな感じの猫の置物を購入した

実際、交渉次第でお得に購入できることもあるので、
このマーケットでのショッピングは遠慮せずに 『もうちょっと安くなりませんか?』と必ず聞いてみましょう。

英語の「Discount, please.」(ディスカウント、プリーズ)でも通じますし、タイ語で「ロット ダイマイ?」(ลดได้ไหม)でも良いですね。

「値下げしてもらえますか?」という意味になりますが、日本でも海外から来た人が慣れない日本語で「値下げをしてください」など言おうものなら、それだけでうれしくなって値下げしたくなりますよね。

タイでも勿論それは同じ。たどたどしくてもタイ語を使うと親しみやすい雰囲気も出て値下げしてもらえる可能性も高くなると思います。

タイのローカルドリンクに挑戦

マーケットを歩き疲れたら、タイのローカルドリンクにも注目してみましょう。

おすすめと言えば、やはり「あの赤いジュース」ということで「ローゼルジュース」。(タイ語では”グラチアップ”(กระเจี๊ยบ))

観光客には、まだまだこれから広がるのかもしれませんが、赤い色をしたハーブジュースのような飲み物で、少し甘めで、少し酸味が利いた爽やかな印象。

タイではフードコートや食堂のドリンクコーナーでも見かけますが、水上マーケットで飲むとまた格別です。

乗るだけでも楽しいボートツアー

このマーケットのボートツアーは、買い物をしなくてもすごく楽しめるのが良いですね。

運河沿いの風景を眺めつつ、タイのお昔ながらの家並みや暮らしを眺めるだけでも価値があると思います。

バンコク近郊の水上マーケット周辺を流れる運河と伝統的な家屋
水上マーケットを少し離れ、両側には昔ながらに暮らす人たちの家が並ぶ。
のんびりした空気が心地いい。

この水上マーケットでは、タイ式マッサージ用のグッズも売ってたり、ココナッツシュガー作りを体験できるエリアもあります。

ほんのり甘くて良い香りで、ココナッツの花の蜜を煮詰めて作りますが、こうしたものがタイの伝統的なお菓子によく使われるようです。

まとめ

今回はタイでも有名な2つの水上マーケット。

どちらのマーケットもこれまで何度か訪れてますが、改めて比較してみると、それぞれ異なる魅力がありますね。

  • アンパワー水上マーケット:ゆったりした雰囲気で、のんびり過ごせる。夜のライトアップやホタル鑑賞ツアーなどもある。
  • ダムヌンサドゥアック水上マーケット:ボートに乗って買い物ができ、タイの文化がより楽しめるマーケット。

どちらのマーケットも、それぞれ違った魅力があり、タイの良さ、タイの文化がよく分かる場所だと思います。

この記事で、どちらが自分にあっているか、参考になりましたら幸いです。

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