タイでは4月は1年の中で1番暑くなり、
ソンクラーンフェスティバル(水かけ祭り)があるのは正にこの時期。
バンコクではカオサン通りやサイアムスクウェア周り、チェンマイではターペー門やニマンあたりで、身動きが取れないぐらい多くの人が集まり、水かけを楽しんで大盛り上がりになりますね!
この記事では、チェンマイ在住10年の筆者が、2025年のチェンマイ・ソンクラーンの現地レポートをお届け!また観光での楽しみ方や混雑状況、移動手段や伝統行事までご紹介します。
チェンマイのソンクラーンは4月7日から
ソンクラーンは通常4月13日から15日ぐらいですが、今年(2025年)は例年に比べて非常に早く、「4月7日から」とアナウンスされました。
もう10年ほどチェンマイで暮らしてますが、
これだけ早くアナウンスされたのは今年が初めてのような気がします。
チェンマイのソンクラーンはタイ国内でも有名で、この時期、海外からの観光客は勿論、バンコクからも多くの人が訪れるほどなので、観光促進という側面もあるのでしょう。
ただ4月7日からスタートと言っても、その日から町中で水かけが始まるわけではなく、本番となる4月13日~4月15日に向けてイベントが少しづつ開催され盛り上がっていく、みたいな感じだったようですね。

タクシーは1日貸し切り
毎年ソンクラーンの時期はバンコク(妻の実家)に戻ることが多いですが、
- 今年は4月12日(土)はチェンマイ
- 4月13日(日)はバンコク弾丸日帰り
という、結構忙しいスケジュール。
関連)
ソンクラーンが静かでびっくり?2025年バンコクの様子と家庭で見た伝統行事
Grabで見つけたお得なプラン
4月12日(土)では「久しぶりにチェンマイのソンクラーンの様子を街中に見に行こうか」と妻と話してましたが、「運転が怖い」ということで一旦は諦めてました。
バンコクと違ってチェンマイのソンクラーン時期は人々が非常にアクティブ。旧市街に行くと、車めがけて水がザブンザブンかけられることも多い。楽しいけど結構怖かったりもする。
チェンマイのソンクラーンを楽しむために、以前はよくターペー門の前にあるホテルをとって、ソンクラーン前に旧市街入り。車で回ったりするのではなく、そのホテルを拠点に歩いてソンクラーンに出かけてました。
(勿論水に濡れても良いように余分に着替えを持ち、正に旅行気分)
- 「車で行かないならタクシーで行く、っていうのはどうかな?」
- 「この時期、タクシーはお休みしてる場合が多いかな?」
などと言いつつ妻がGrabをチェックしてみると、「1日8時間:1500バーツ」(6千円ぐらい)となってるものがある!
この日、チェンマイの中なら「どこでも行ってくれる貸し切りタクシーサービス」があり、「それだ!」と速攻で予約!
急いで着替えてバタバタと用意し、
「いざ、ソンクラーン!」と出かけたのでした。
タイのGrabについてはこちら:
Taxi Booking Services – Mobility Platform | GrabCar Thailand(公式サイト)
当日のルートと所要時間について
まだソンクラーンの本番前日でしたが、土曜日ということもあり、この日から盛り上がり出すはず、という日。久しぶりにチェンマイのソンクラーンの様子を見てみよう、というのがメインの目的です。
ドライバーに「写真を撮りに車外に出ても大丈夫?」と聞くと、ニコッと笑いながら「停まりたい場合は言ってもらえば停まるし、どこかに行くなら駐車して待ってるよ」というお話し。
おぉ、素晴らしい。
8時間の中でチェンマイ内ならどこでも行ってくれるので、以下のルートをとってもらいました。
- 家を出発:10:30
- チェンマイ駅の見学:
(旧市街に向かう途中、ドライバーが「寄ってく?」ということで見学) - 旧市街のソンクラーンの様子をチェック:
(ターペー門を中心に、旧市街を囲む掘りの周りをグルッと見学) - ニマーン(人気のショッピング街)で昼食:
(この場所では昼はイベント、夜はソンクラーンで隙間がないほど人でごった返す) - 季節の花(ラーチャプルック)をチェック:
(並木道があると聞いてドライバーにリクエスト) - 友人のカフェを訪問:
(最後に友人が経営しているカフェに寄ってもらった) - 帰宅:6:00ごろ(全部で7時間半ぐらい)
観光で来るにしてもチェンマイ在住にしても、1日8時間の貸し切りで1500バーツ(6千円ほど)はお手頃だと思います。
(日本だったら8時間の貸し切りとなると4万円ぐらいは普通にしそう)
チェンマイを出てお隣のランプーンやランパーンなどにも行きたいなどではもっと値段が上がるようですが、チェンマイ内ならリクエストするとどこでも行ってくれます。
このソンクラーンの時期、観光で訪れる場合やチェンマイ在住でも、こうしたサービスをチェックしてチェンマイ1日観光をタクシーで楽しむっていうのもおすすめになりますね!
- 「チェンマイ駅」については、以下の記事を見てみてください
チェンマイ駅の現地レポ!駅舎と象と天上人と~のんびり旅の入口~ - 「季節の花」については以下の記事を見てみてください。
タイに住んで気づいた季節を告げる花たち|暮らしに咲く7つの物語
※)私たちの場合、最後に友人のカフェに寄る、という考えがあったので、あまりあちらこちらと行ってませんが、チェンマイに観光に来る場合、例えばチェンマイの有名な寺院巡りとか、ちょっと郊外に行って山岳民族の村に寄ってもらうなど、チェンマイならではの1日観光ツアーみたいにしても良いですね)
旧市街のソンクラーンの様子
この日の旧市街はどうだったかと言えば、お昼ごろの様子を見て回りましたが、予想通り、もうソンクラーンはスタートしてました。
ターペー門の手前から混雑してる!
以下はまずターペー門に向かうところ(あと少しでターペー門)。既に車が渋滞してますが、みんなソンクラーンを見に行くんですね。

そして渋滞を抜け、
以下はターペー門の向かいにあるホテルあたりの様子。

ホテルがあり、屋台が出ていて、トゥクトゥクもビニールで水対策をしている。
この写真の右上に「imm hotel」という文字が見えますよね?このソンクラーンの時期、以前はこのホテルに良く泊まりました。
(ここを拠点に徒歩で回ってソンクラーンを楽しんでた。)
このホテルは、一番盛り上がる場所であるターペー門がすぐ目の前にあるし、すご横の通りではパレードがあったりして、チェンマイのソンクラーンを楽しむなら一押しの場所。
ただソンクラーンの時期では、ターペー門周りは夜遅くまでドンドコドンドコ音楽が大音量で流れたりして非常ににぎやか。中々眠れないのは覚悟しましょう(笑)
また上の写真にトゥクトゥクが写ってますが、
濡れてもいいようにビニールカバーがされてますよね?
このトゥクトゥクはこれからだと思いますが、実際には水がたっぷり入ったポリバケツが置かれ、お客さんはトゥクトゥクに乗りながら、桶でポリバケツに入っている水を汲んで周囲にばらまきながら進む、みたいなことをします。
「おりゃ~」なんて言いながら水をかけまくるのが凄く楽しいんですが、人や車に水を掛けると当然のように反撃で周囲から水が掛けられまくるので、ビショビショになるのは必至です。
でもこれがチェンマイのソンクラーンで、子供の頃に戻ったようでめちゃめちゃ楽しい。
ピックアップトラック vs 歩行者の水の掛け合い
車からも水を掛けて楽しむ人たちもいますね。
以下はそんなソンクラーンのワンシーン。

こんな感じでピックアップトラックに何人も乗って、そこから水をかけまくりながら走ります。車の周りにいるのはお友達でしょうか。お互い水を掛け合って楽しんでますね!
また通りからも水鉄砲や桶からバシャっと
容赦なく水をかけられます。

この写真の左に「黒い桶で車に水を掛けてる人」がいますよね?写真では分かりませんが、この人のさらに左には大きなポリバケツがあり、そこから桶で水をすくって車にかけまくってます。
チェンマイのソンクラーンはこんな感じで、正に「水かけ祭り」の名前通り、非常にアクティブな感じで活気がありますね。
本番前の土曜の昼がこんな感じなので、本番の夕方から夜にかけては、特にターペー門の周りは人がごった返しとなって、水かけ祭りも最高潮に達します。
ニマンのソンクラーンの様子
ターペー門の様子を見た後、お昼ご飯を食べようと立ち寄ったのは、同じく旧市街にあるニマンの「MAYAショッピングセンター」。

このMayaショッピングセンターの前は、
ターペー門同様、ソンクラーンでは物凄い人が集まります。
Mayaショッピングセンターの前の交差点
TVのニュースで見ましたが、4月13日や14日の夜など、ショッピングセンター前の通りは人でごった返して、通り抜ける隙間が見えないほどの混雑ぶりとなったようです。

上の写真は、Mayaショッピングセンター4階のレストランから目の前の通りを見た様子。この交差点がソンクラーンでは人で埋め尽くされるんですね。(凄すぎる)
まだこの日は本番前の4月12日ですが、
ソンクラーンの準備は出来ていて、屋台も沢山並んでます。

屋台には、写真の右側に見られるように大きな水鉄砲が沢山売られていて、勿論食べ物を売る屋台も沢山あります。
写真の奥の方がMayaショッピングセンターの正面で、そこにはコンサートも開けるような舞台が設置され、この時お昼の2時過ぎぐらいですが既に音楽イベントが始まってました。
ショッピングセンターの前では盛り上がりスタート
さて、こちらがMayaショッピングセンターの前の様子。

音楽イベントが始まっていて、舞台上からは水が盛大に撒かれている。
この写真のように、Mayaショッピングセンター前には多くの人が既に集まっていて、舞台上からはホースで盛大に水が撒かれるんですね。
もう全員ずぶ濡れ状態ですが、
暑いので逆に気持ち良いですよね。
写真に見られる人の集まりの中心ではダンスが披露されてるようです。
このニマンの周りの通りでは、
ターペー門周りに同じく人々が大きな水鉄砲をもって待ち構えてます。

小さな子供も一緒に楽しんでますね。
この写真のように、Mayaショッピングセンター周りでは、通りかかる車目掛けて、多くの人がでっかい水鉄砲で水をかけまくってます。
子供達も大人に負けじと、小さな水鉄砲で水を変えてる様子が凄く可愛らしいですよね!
ソンクラーンのお参り用仏像
最後におまけですが、
以下はMayaショッピングセンターの正面入り口の様子。

水をかけてお祈りをする、タイの伝統行事の1つ。
このショッピングセンターに限りませんが、ソンクラーンの時期にはこの写真に見られるように、仏像と水の入った大きなお椀が飾られます。
これは仏像の手などにお水をかけて功徳を積む、といったタイの伝統行事の1つですね。
左に見える白い看板に説明があり、
この仏像はチェンマイでは凄く有名な寺院「ワット・プラタート・ドイステープ」に祭られているものの1つ「ルアンポー・タンチャイ」(願いが早くかなう仏像)のようです。
私が見た時は誰もお参りしてませんでしたが、ソンクラーンの時期にこうした仏像を見かけたら、横に置いてあるお水をかけてお祈りする、といったタイの伝統文化を体験して見ても良いですね。
関連)
チェンマイのドイステープ!チェンマイ大学の新入生が必ず上る山と寺院を紹介
NaRaYaに寄ってみるのがおすすめ
ちなみに上の仏像の写真の左に「NaRaYa」というブランドのお店があります。
(2年ぐらい前まではチェンマイのセントラルフェスティバルにもあったと思いますが、出店がなくなったみたい)
このNaraya、カラフルだったり「ゾウさんキャラ」など、タイらしいバッグが一杯。妻の家族の評判を聞くと現地のタイの人にはあまり人気がないようですが、日本人好みのデザインが多く、お土産にはぴったりだと思います。(外国人向けのお見せになるかも)
私はここで、日本への一時帰国前にバッグのお土産買って親戚のおばさんや姪たちにプレゼントしたところ、すごく喜ばれました。
お値段も千円前後ぐらいものが多く、お手頃なのも嬉しいですね。
チェンマイに来た時、時間があればMayaショッピングセンターのNaRaYaにも寄ってみるのがおすすめ。
(NaRaYaはバンコクにもでもあるので、タイに来る際には一度NaRaYaの公式サイトでお店の場所をチェックしてみてください)
まとめ
チェンマイのソンクラーンと言えば、以前はターペー門周りが中心だったと思いますが、今ではニマーンでも人が集まり盛大に水かけ祭りが行われてます。
チェンマイに来たらターペー門は必須、そしてニマンもショッピングついでに訪れてみる、としていくと、より一層ソンクラーンが楽しめそうですね。
私のおすすめは、やはりターペー門周りでポリバケツを用意しているトゥクトゥクに乗り、水を周りに掛けながら周囲を巡ること。
ずぶ濡れになるので必ず着替えを用意しつつ、
チェンマイのソンクラーンを楽しんでみてくださいね。
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