タイで暮らしていると、掃除機も使い分けたほうが何かと便利です。
うちでは、私たちが普段のちょっとした掃除をする時に使う用と、月に数回、家の掃除をお願いしてるお手伝いさんに使ってもらう用とで、2台の掃除機を使い分けています。
お手伝いさん用は、電源にコードをつないで重めの本体を引っ張りながら掃除する「昔からあるタイプ」。そして私たちが使うのは、HITACHIの「スティックタイプ」で1.4kgほどの軽いもの。
猫がいるので、床に毛が落ちていることがよくあり、気になったときにサッと掃除できるので助かってました。それがある日、そのスティック掃除機のダストケースが壊れてしまいました。
早速代わりのダストケースを買いたいんですが、それがなかなか見つかりません。
さてどうなったか、ことの顛末や、どこで代りを見つけたかを詳しくご紹介!
何が壊れた?
まずは実際に使っている掃除機、それから壊れた部分のお話です。
使ってる掃除機はこちら
使っているHITACHIのスティック型の掃除機は「PV-XFL300」。
購入してから3年か4年ぐらい使ってますが、購入時、日本円換算で5万円ぐらいでした。

右隣に見えるのが東芝の扇風機。
とてもスリムで置き場所に困らないし、軽くてコードレス(充電タイプ)なので、ちょっとした場面でもサッと使え、階段を掃除するのにも持ち運びが楽で日々の出番も多くなってます。
軽いので女性(妻)が持っても疲れず使えるところが良いですね。
なぜ折れた?!
そんな便利な掃除機ですが、
先日、ダストケース(ゴミが入るプレスチックのケース)の蓋の柄が、バキッと壊れてしまいました。

上から見下ろすぬいぐるみもどこか心配そう。
ゴミを取り出す蓋は、上の画像で見ると下側についていて、パカッと開けて中のごみを取り出す、という構造になってます。
何か劣化して壊れたというより、実は私が不注意で壊してしまいました。
我が家は猫が3匹いるので、掃除すると猫の毛がこのダストケースに一杯溜まります。それは掃除が出来ているということで良いですが、溜まった毛をごみ箱に捨てると、猫の毛はゴミ箱の中でも綿の塊のようになり、スペースを取るのでつい、下側に押し込みたくなります。
そこで、手で押し込むのは手が汚れそうで気が引けるため、ダストケースからごみを捨てるタイミングで、ついでにダストケースで下に押し込む、ということをよくしてました。
いつも何気にやってましたが、
今回は「蓋が開いたまま」押し込んだところ、何かが割れるような折れたような音がしました。
思わず妻の方を見ると、TVに夢中でこの音に気が付いていない様子。
一瞬ホッとしましたが、何が起きたのかダストケースを見てみると、蓋がケースから分離してとれてます。
そう、蓋を開くヒンジの部分(開閉の支点になる部分)というのか、ふたを開けるための要になってるプラスチックの可動部が割れてるようなんですね。
「いや、ちょっと外れただけだろう」と自分に言い聞かせて、取れてしまった蓋とダストケース側のヒンジの部分をあわせてみます。
「これは何かが外れたというより、プラスチックの部分が折れてる。」
これはまずい。
蓋が閉まらなければ、当然使えないし、黙ってごまかせるような状態でもない。
そこでTVを見ている妻に一言。
「何か蓋が壊れたみたいだけど」と、微妙な笑みを浮かべながら言ってみました。
果たして妻の反応は?
それを聞いた妻の反応はどうだったか。
新しいの買えば?
何か怒るとかそういうものではなく、
まぁ仕方がないわね、という感じで、
「じゃぁ、新しい掃除機、買おうか」と言います。
確かに、最近のスティック型は掃除機のヘッドにLEDライトが付き、埃とかが見やすいので、新しい機種を購入しても良いとは思いますが、近々親戚が遊びに来る予定がありますし、私のVISAの更新、更に日本への一時帰国(+日本国内旅行)とスケジュールが目白押し。
つまり、これからしばらくは出費がかさむ時期に入るところでした。
新しい同じタイプの掃除機を買おうとすると1万5千バーツ(つまり6万円ほど)ぐらいは普通にしますし、旅行などの予定がなければ買っても良いと思いますが、このタイミングでは出費を押さえておきたい。
ケースだけ買えばいいのでは?
「新しい掃除機買う?それよりこのダストケースだけ買った方が良くない?安いだろうし。」
妻もこれには納得したようで、私も妻も各々のパソコンで検索を開始します。
いくつか「このダストケース、同じものでは?」というリンクを送ってくれますが、こうした時の妻の情報には要注意。
というのも、妻が何か買う時、雰囲気で「これでサイズが収まる」みたいなものを買って、後で「サイズが合わない」となるケースが結構あります。(服とかネットで買う時など)
妻からの情報を横目で見つつ、自分でも改めて型番をもとに検索してみますが、どう探してもピンポイントで同じものが見つかりません。
(こうした時に日本の環境が羨ましくなりますね)
オフィシャルサイトをチェック!
でもそこで閃いた。
「いや、もうすぐ日本に一時帰国するじゃん。タイ向けの製品でも電圧とかが異なったり、コストダウンのために使ってる部品が違ったりするだけで、本体やケースサイズは同じでしょ。ダストケースは別に電気で稼働する部分はないから、日本国内向けの製品と使ってるもの同じでは?」
で、日立のオンラインショップをチェックしてみると、大体6千円ぐらいのものを発見。
これ、帰国前に注文して実家にでも送っておこうかな、なんて考えてると、妻が「なかなか見つからないかも」なんて言ってるので、そこで一言。
「こういう部品の交換みたいな時には、まずオフィシャルサイトをチェックするのが良いよ。日立も「HITACHI Thailand」って確かあったと思うし」と告げると、そこからが早い。
妻はすぐ情報を探し出し、そのまま即問い合わせ。
LINEメッセージで画像を送ったりメッセージ交換をして「千バーツぐらい(4000円ぐらい)であるって。1週間から4週間ぐらい待ちみたいだけど」というお話し。
おぉ、さすが我が妻よ。行動が早い!
でも何か安いな、海外だからかな?
なんて思いつつ、急ぐものでもなし、(とりあえずテープで蓋を押さえれば使えるので)「じゃ、それで」ということで、問題解決。と思いきや...
30か35かどちら?
さてここからが、タイではよくあるやり取りが始まります。
といっても、そんな大げさなものではないんですが、実際にやりとりする妻にはかなりストレスがたまるもの。
1度ではやりとりが終わらない
まず最初に問い合わせた時にシリアルナンバーや製品名、壊れたものと欲しい物、といった必要な情報は伝えてます。(壊れた部分の画像も一緒に送ってる)
それで一旦話が終わったと思ったら、しばらくして「製品名は何か」とか「30と35はどちらがいい?」などの質問が来ました。
製品名伝えてるし、シリアルナンバーも言ってるし、というのはありますが、タイではありがちな「担当が変わって、でも情報が伝達されてない」現象。
これまでもTOTやAIS(日本で言うNTT DocomoやAUみたいな通信会社)とかタイ航空(帰国時のチケット予約ね)など、電話で問い合わせると「たらい回し」にされたり、最初に言った情報を何度も聞かれて情報が全く伝達されない、などがあり、そのたびごとに妻の声のボリュームが上がっていくのが分かります。
(やばい、かなりイライラしてる...あ、怒り出した、みたいな)
今回も同じ雰囲気が漂い、恐る恐る様子を見てましたが、文句を言いながらも冷静を装いつつ返信メッセージをしてたりします。
以前なら感情的になる場合もありましたが、最近はだいぶ落ち着いて対応するようになり、横で見ていて、ちょっと感心。
遂に爆発?
そんな感じで見守っていると、
最後の「30か35かどちらがいい?」の質問に、ついに妻の堪忍袋の緒が切れた。
「なにこれ?どういうこと?意味が解らない。」
もうLINEメッセージのやり取りでは埒が明かないと思った妻は電話で問い合わせ。(私は別の部屋にコソコソ退却)
結果としてこの「30と35」とは、ダストケースの真ん中のプラスチック部分だけが欲しいのか(30)、それとも全体(35)が欲しいのか、ということを聞いていたようです。

部品の分解図のようだが、欲しいのはダストケース。この一式が欲しいのだ。
この図は、電話で問い合わせしてるときに説明用として上の図が送られてきたもので、「35」が良い(つまりダストケースワンセット)が欲しい、と告げ、結果として「日本円で6千円ぐらい」「期間は1か月ぐらいの待ち」となりました。
お値段的にも日本で購入と考えていたものと同等で、最初妻から聞いた1000バーツ(4千円ほど)は安いなと思いましたが、多分真ん中のケースだけの場合のお値段だったのでしょう。
遠巻きに見てましたが、雰囲気も落ち着いたようなので「お疲れ!」とにこやかに話しかけると、それをきっかけに、妻の言葉が一気にあふれ出しました。
- 「30とか35とか言われても、詳しいわけじゃないから困るよね」
- 「なんで向こうのスタッフはそれで分かると思ったのかな」
- 「何か聞く時はお客さんに分かるように説明するのが自然だと思うけど。」
など、どうにも止まらない。
(こうしたことを英語でババババッと言うわけですが、なぜか「お客さん」だけは日本語で言ってます)
妻の様子は、怒り心頭という感じでした。タイ語で「とても怒っている」は「モーホーマーク」(โมโหมาก:mo-ho maak)と表現します。
まとめ
- 掃除機の型番をまず正確に確認する(本体または保証書)
- 部品が必要な場合には、メーカーの公式オンラインショップを検索のが良い
- 海外在住の場合は、現地の公式代理店やLINE問い合わせが有効
- 部品の一部だけ買うか、一式を買うかはしっかり確認する
今回は、自分のうっかりが原因でしたが、なんとか解決の目処が立ち、ひと安心です。
もしタイで同じように家電が壊れたときは、ネットの情報だけを頼りにせず、まずはメーカーに問い合わせてみるのが近道かもしれません。
やりとりに時間がかかることもありますが、そこはタイ。気長に構えるくらいがちょうどいいのかもしれませんね。
コメント