今回は気になるタイにおける生活費について、見てみます。
私はタイ北部に暮らしてますが、バンコク近郊にお住まいであり、私と同じように海外から移住してきているご夫妻にインタビューしてみました。
ご夫婦は会社勤めをされていて、生活費は1ヶ月あたり約15万円ぐらい。(為替レートで変動しますが、今回は1バーツを約4.3円として計算してます)
それでは、その内訳はどうなっているか、詳しく見ていきましょう。
住宅費と固定費

毎日の生活コストを抑えるには欠かせない場所。
まずは最も気になる住宅費から。
このご夫妻の場合、家(コンドミニアム)を購入し住宅ローンを組んでいて、毎月3,000バーツ(約1.3万円)の返済をしているとこのこと。(余裕があると月末に余った分を繰り上げ返済してるようです)
住宅ローン含め、毎月出ていく固定費の内訳は以下の通り:
- 住宅ローン:3,000バーツ(約1.3万円)
- 管理費:150バーツ(約640円)(変動なし)
- 水道代:120バーツ(約510円)(最大でもこれぐらい)
- 電気代:1,200バーツ(約5,100円)(温水器を設置したが、使用頻度は低い)
他にもインターネット+有料テレビがあり、True(TrueVision:トゥルービジョン)で契約して月額2,138バーツ(約9,100円、税金込み)となるようです。
(以前はネットのみので631バーツ(約2,700円)のところ、有料TVを追加したのだとか。最近はYouTubeなどで十分という人も多いですが、好みによるところですね。
よくよく聞いてみると、実際には有料テレビはあまり使ってないようで、たまにゴルフを観たり映画を観るくらいのようです。(契約内容の見直しも検討しているようです)
インターネットは非常に快適で、動画のアップロードにも問題なく、光ファイバーの回線で速度には満足しているのだとか。
モバイル料金と車関係の支出
携帯電話料金は?
続いて、支出的には気になる携帯電話料金。
奥さまは以前427バーツ(約1,800円)だったところ、現在は嬉しいことに会社負担となって0バーツなんだとか。(会社指定のiPhoneを購入したそうで、分割払いにしているとのこと)
旦那様の携帯料金は400バーツ(約1,700円)。LINEを主に使ってるようで、通話料はほぼかからないんだとか。
車に関する費用の変化
車については、以前は月6,000バーツ(約2.6万円)のローンを支払っていたところ、完済したようで、現在は車のローン支払いは0バーツ。
ただ維持費はかかりますね。
- ガソリン代・高速料金:4,000バーツ(約1.7万円)
- 車両保険:625バーツ(約2,700円)
- 車の登録費:139バーツ(約590円)
- 車のメンテナンス費:1,015バーツ(約4,300円)(継続的に積み立て)
車の整備は基本的にディーラーに依頼して、まとめ払いで割引を受けることが多いようです。例えば2~4回分の定期点検をまとめて支払うと10~20%の割引というお話なので、こうした点は見習いたいですよね。

保険と年金の支出
続いては、これも気になる保険と年金について。
生命保険など
生命保険には加入していて、保険料は月額488バーツ(約2,100円)。
まぁいいかなぐらいですよね。
また健康保険にも加入していて、保険料は2,471バーツ(約10,500円)。
奥さまは会社の健康保険に入っていて、保険料は750バーツ(約3,200円)。お手頃な価格と思いますが、カバー範囲は広くなく、入院する場合には大部屋になる可能性がある、みたいなお話もされてました。
私たちも健康保険に入っていて、夫婦で月2万円ほど。特に妻は病院に行くことも多いので、健康保険には凄く助けてもらってます。
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年金積立
タイの年金は、日本に比べてかなり少額。(65歳以上で月600バーツ(2千円とか3千円レベル)ほどで、これが毎年100バーツ(4百円ほど)づつ上がっていく)
何もしなければ、というお話ですが、奥様は毎月会社の年金制度(退職積立)で927バーツ(約3,900円)を積み立てしてるのだとか。
55歳~60歳でリタイアした場合、毎月約5,000バーツ(約2.1万円)ほどの年金が受け取れる見込みとのことでした。
何歳まで働くかにもよりますが、経済的に余裕が持てれば、早めの引退、というのもありますね。
生活費と日用品の出費
あとは日常生活にかかる費用について。
ショッピング費用とお小遣い
毎月買い物に使う額も決めていて、以前は2,000バーツ(約8,500円)でしたが、実際にはその額を超えることが多かったことから現在は月4,000バーツ(約1.7万円)としてるのだとか。
ただキャラクターもののグッズは日本に比べてかなりお安いようで、スカートが16着で合計800バーツ(約3,400円)。(バーゲンセールかもしれませんね)

自炊しなくてもコスパよく食事できるのがありがたい。
また各々が自由に使えるお小遣いは、二人とも同じで5,000バーツ(約2.1万円)。お小遣いだけにお互いに何に使うかは干渉しないのがルールなのだとか。
ルールもあってしっかりしてますが、それでもたまに問題が起きることはあるようです。
例えば、月の途中、妻から「お金が必要だから追加が欲しい」ということもあるようで、「まだ3週目なのに、なぜにお金がないの?」といった話になると、「仕事に行くと、ついでにショッピングしたり、マッサージにも行ったりするよね?」といった答えが返ってきます。
ちなみにタイマッサージは1回2時間コース。日本で2時間というと1万円以上はしそうですが、タイでは数千円ぐらいでしょう。でも何回も行くと、それはお小遣いもなくなるというもの。
そうしたものが積み重なると大きな金額にもなりますが、外に出ればお金を使うシーンも出てきますし、たまには仕方ないですよね。
まとめ
今回はバンコクに暮らす、私たちと同様、旦那様が外国人、奥様がタイ人夫妻の生活費をインタビューしてみました。
月に約15万円ということで、以前より増加傾向にあるものの、それでもタイでは十分に快適な暮らしが出来るというお話です。
贅沢をし出せばキリがないのはどの国でも同じで、また母国と同等の生活を送ろうと思えば、日本に住む以上にお金が必要になると思います。
タイに住む限り、タイのスタイルで全然問題ないところは現地の方と同じにするし、ここだけはどうしてもゆずれない、というところだけ、少し贅沢してみる、という感じでしょう。
(私の場合には「たまに日本食が食べたい」がそれになります)
では、あなたも素敵なタイライフ、送ってみてくださいね。
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