大学のタイ語コースの先生や生徒はどんな人?遅刻したら歌を歌うって何?

「タイでタイ語を学びたいけど、先生が怖かったらどうしよう」「生徒はどんな人たちか、一緒に上手くやっていけるか不安」

タイで語学を学ぶ場合、こうした心配を抱く人も多いと思います。

今回の記事では、実際チェンマイの大学のタイ語コースに通った体験をもとに、先生はどんなひとか、クラスの雰囲気は?、生徒はどんな人たちかなど、具体的に紹介します。

これからタイ語を学ぼうとしている方が、少しでも安心して一歩を踏み出せるようなヒントになれば嬉しいです。

先生と生徒に馴染めるか?

私の場合、タイ語を習いに学校に通うというのは自分自身が希望したことなので良いですが、心配事もやはりありますね。

クラスに馴染めるかな

まず最初に心配したのが「クラスに馴染めるかどうか」

チェンマイのパヤップ大学ペントコストホール校舎の外観と学生の様子
パヤップ大学ペントコストホール(Pentecost Hall)前の校舎。
タイ語コースの授業が行われていた。

日本では英会話スクールでグループレッスンを受けたことがあり、先生は良いですが生徒の中でどうもこの人とはうまくいかないな、という方もいたりしました。

同じ日本人でもそうなのに、特に海外、周りは異国の人たちばかりということで余計に「先生や他の生徒とうまくいくかな」とそこがかなり気になります。

怖い人がいたりすると嫌だな、なんて思ってましたが、まず私が出会った人たちは変な人、怖い人はいませんでした

私が教わった先生は、女性と男性のタイ人の方ですが、どちらの方もとてもフレンドリーで、何か質問すれば非常に丁寧に説明してくれます。常に微笑みをたたえてユーモアのある方々。

授業中にちょっと恥ずかしくて質問できないといった場合もあると思いますが、そうした時は途中休憩(15分ぐらい)の時やクラスが終わった後すぐ先生の所に行って質問すればしっかり教えてくれます。

生徒はクラスが進んでも変わらない

また生徒の方々は、私が参加した「タイ1」から「タイ3」まで基本は変わらず(途中で抜けた人、途中から新たに参加した人もいましたが)全部でおよそ25人前後。

世代的には20歳前後の大学生ぐらいから、60歳は超えてるな...もしかして70歳超えてるかも、という人までさまざまでした。

基本は私のように一人で参加している方が多いようでしたが中にはカップル(2人)や家族(4人ぐらい)で参加している人もいました。男女比は男性の方が多かったかも、という感じです。

タイは中国に近いし、パヤップ大学のあるチェンマイには中国からの観光客も非常に多いと思います。そんなことから生徒は中国の方が多いかと思っていたら、意外や英語圏(アメリカ、カナダ、オーストラリアなど)の人が半分以上。その他は中国、韓国、トルコなどからの参加でした。

(で日本人は私一人)

トルコでは20歳前後ぐらいなのか若い学生風の女性(グループワークでよく一緒になりましたが英語がトルコ訛りというのかよく聞き取れなくてちょっと困った)が1人で参加してましたが、授業が終わると同じ年代のトルコの女性たち10人ぐらいのグループと一緒に行動してるのをよく見かけました。

留学生かトルコ系の企業の語学研修の一環で参加してたのかもしれません。

グループワークで仲良くなる?

タイ語コースでは「タイ1」「タイ2」「タイ3」...と順にレベルが進みます。

プリントやテキストで学習

「タイ1」「タイ2」では毎日その日に習う内容のプリントが配られ、それをもとに学習します。

その後の「タイ3」「タイ4」では支給されるテキスト(確か受講料とは別に購入する必要あり)を使って授業が進みます。

※ もっと詳しく知りたい方へ:
パヤップ大学のコースの詳細は、以下の記事で詳しくまとめています。
タイの大学でタイ語を学ぶ!学校の選び方と体験談を紹介

タイ語授業の教室内レイアウト図と生徒の座席配置
講義を受ける教室の座席レイアウト(イメージ)。
長い机がたくさん置いてあり、生徒は好きな席に座る。真ん中1つあけて座るパターンが多い。

先生がその日に学習することを説明しつつ、時折生徒に質問したりしてタイ語のフレーズを練習しながら授業は進みますが、途中途中で近くの人と2人または3人ぐらいの小さなグループを作り、そのグループ内で今習ったタイ語をすぐ使ってみる、というグループワーク形式も頻繁にありました

グループではお互いに「聞き役」、「話し役」を交互に行い、質問とその受け答えをするわけですが、そうした中で生徒同士も英語を通して世間話もしたりして、気心が知れる、というか、お互いの事を知ったり、仲良くなるきっかけにもなりますね。

生徒間の共通語は英語

生徒間のコミュニケーションは英語。

英語もなるべく話せると、グループワーク時に自分の事(趣味とか普段は何をしているか、タイにはそもそも何しに来てるの、とか)をいろいろ話せたり相手に聞いたりして、タイの中で他の国の人たちと仲良くなれて良いですね。

アメリカ人など英語ネイティブな人と英語で話すのに気後れしそうですが、相手も自分の事を非英語圏の人としてゆっくり話してくれたりするので、積極的に話すと良いと思います。

ちなみに、一度中国から来ている女性の人と2人でグループワークをした時、私の話す英語が分かりづらかったように見えたので、プリントの上に漢字を書いたところ、

「なんであなた漢字書けるの?」

など、とても驚かれました。

「中国の人でも日本では漢字を使っているのを知らない人もいるんだ」「そうだよなー、人口凄く多いし当然日本に全く興味がないっていう人もいるよな...」

と、世界がまた1つ広がった感じです。

日本人は英語を話さない?

中国の人以外でもちょっと驚いたのが当時の先生のリアクション。

グループワーク時では先生が「みんな、上手くできてるかな?」と各グループを回って確認します。

ある時アメリカの方々と一緒に3,4人でグループワークしていて、勉強の合間に「どこから来たの?」とか「何しにタイに来たの」な世間話しをしている時、ある先生に「あなたは何で英語が喋れるの?」と聞かれたことがあります。

突然の質問で一瞬うろたえながら、「英語を勉強したからです...」と答えました。

その先生は、それはそうか、というような感じでしたが、周囲の生徒たちも興味深そうにこちらを見ていました。

後から考えると、もしかしたら先生たちにとって「日本人の生徒はあまり英語を話さない」という印象を持っていたのかもしれません。

もしこの記事を読んでるあなたがタイの学校でタイ語コースに入ったら、間違っても全然構わないので積極的に英語使って先生たちを驚かせてあげましょう。

他の生徒から見ても「この人はなんとか思いを伝えようとしてくれている」と分かり、すごく話しかけやすくなると思います。

実際、授業中、他の生徒が私の名前を大きな声で読んで「~はどうしてか分かる?」と、先生に答える前に私に補足情報を訪ねてきたこともありました。

そうしたことがあると、クラスの中に入ってる、ということもより実感しますし、何より一緒に学んでいることが楽しくなりますね。

どこに座るかは自動的に決まる

また生徒たちが座る「席」ですが、
自分の座る席は、大体初日に座った場所に固定されます

次の日もまたその次の日も、
大体みんな初日に座った席を「ここが自分の席」としてその場所に座るようですね。

これはパヤップに限らず、どの語学スクールでも同じかもしれません。

私が通った教室は、大学の1室なので席数が多かったせいもあり、初日、2日目、3日目と、正に適当に空いてる席に座り、周りの人の席の位置まで気にしてませんでした。

でも3日目の日、私が座った場所に前日までその場所を自分の場所としていた人であろう方が遅れて教室に入って来た時の事。

すぐ私のところまで(つまりその人が前日まで座っていた席まで)来て、「あ、なんか知らないけど私の席とられちゃった...」みたいな顔をして、別の席を探して座るのを目撃しました。

「しまった、みんな大体同じ席に座るんだな」、とその時になって初めて気が付いたのでした。

ということで、自分の席は大体「初日に座った場所」に固定される、というのと、グループワークは同じテーブルの隣の人と行う場合が一番多い、ということを考えると、

  • 初日に「この人とは話しづらいかも」と思えば二日目に別の席にさりげなく移動する、
  • 「この人と話せたらいいな、うふふ」という人が仮にいたら、二日目にはその人の隣の席に何気に移動する、

など工夫すると、何か良いことがあるかも知れません。

遅刻をすると特別ルールが発動する

学校の授業と言えば「遅刻」はつきもの。

特に私のクラスではいわゆる「語学留学の学生」というより、仕事などでタイに長期滞在しているみたいな人が多かったからか、渋滞のためかは分かりませんが、コースがスタートした当初、授業に遅れてくる方々が割といたんですね。

それが実は最初の頃だけで、途中からは遅刻する人がいなくなりました。

それには訳があり、
「遅刻して来た人は母国の歌を何か1つ歌うこと」という謎ルールが先生から発動されたんですね。

タイ語コースの遅刻者ルールを描いたイラスト。先生が遅刻者に歌を求める場面
遅刻したら“罰ゲーム”で一曲披露。
授業中の一コマとして、こんな和やかなやりとりが実際にありました。

実は私も渋滞のために1度遅刻して「ドラえもんの歌」を歌ってます。

(そんなこと良いな、出来たら良いな、がとっさに頭に浮かんだフレーズでしたので)

ドラえもんは世界レベルで有名で、ドラえもんの名を出すと、特に中国の方が凄く反応してくれたのが印象的でした。

こうした“罰ゲーム”的なルールがあっても、授業中の雰囲気は終始和やか。生徒の緊張をほぐしたり、クラスの一体感を高めたりする効果もあったように思います。

まとめ

タイで語学学校に通うのはかなり勇気が必要なことだと思います。特に一人で参加する場合では、周りに日本人はいませんし、先生やクラスの雰囲気、生徒との関係など、いろいろと不安が出てきます。

この記事で紹介したように、私の通った大学のタイ語コースで、先生も生徒もとてもフレンドリーで、グループワークを通して自然と仲良くなれる環境がありました。授業の雰囲気も明るく、緊張を和らげるような工夫が随所に見られます。

「失敗しても大丈夫」「みんな最初は初心者」という気持ちで、是非、一歩踏み出してみてください。まずは見学や問い合わせから始めてみるのも良いかもしれません。

これからタイで語学を学ぼうとしている方の背中を、少しでも押せる内容になっていれば嬉しいです。

タイ語コースで体験した課外授業の様子は、以下の記事を参照してみてください。
タイ語学校の課外授業!異文化体験や現地のお店でタイ語を使う

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