タイの大学でタイ語を学ぶ!学校の選び方からコース概要まで体験談をご紹介

タイに住む以外でも、タイに仕事や勉強で長期滞在するとなると、現地の言葉が話せるに越したことはないですよね。

タイでタイ語を学ぶには、現地のタイ人に直接教えてもらう、または現地にあるタイ語学校に通う、という方法があると思いますが、私の場合はタイ現地の大学で開講されている外国人向けのタイ語習得コースに入りました

タイ語学校に通うのは良いけど、そこは勿論日本ではなくタイ。

海外で通うタイ語学校ってどんな先生が教えてくれて、生徒はどんな人がいるのか、そもそも授業についていけるのか、と不安にもなると思います。

ということで、ここでは、私の経験をもとにタイ語学校の選び方、パヤップ大学でのタイ語のコースの実際の様子をご紹介です。

この記事を読めば、タイにおけるタイ語学校はどんなところか良く分かると思いますよ!是非参考にしてみてくださいね。

関連)
大学のタイ語コースの先生や生徒はどんな人?遅刻したら歌を歌うって何?

学校選びの考え方

個人経営の学校をチェック!

では、タイ現地でタイ語を学ぶ!ということで、早速タイ語を教えてくれるところを探しましょう!私の場合、タイに引っ越して落ち着いてから「やっぱり最低限のタイ語はマスターせねば」と、ネットで学校探しを開始

タイには現地に住む日本人向けの新聞(バンコクなら「バンコク週報」、タイ北部なら「ちゃ~お」)もあるので、そうしたところに載っている広告から見ても良いと思います。

(タイ人の妻に教えてもらえればいいじゃん、ってよく言われますが、妻に教えてもらうと喧嘩になってしまうことも良くある。先生と生徒の距離が近すぎるとよろしくないのだ。)

私の場合、まずタイ北部にある自宅から行ける場所が条件(いや、当たり前なんですが)。

日本にいる間に「ここでタイ語を学びたい」という学校をあらかじめ決めれば、その後に居住する場所を近くで探せばよいですですよね。でも私のように先にタイに来てしまっている場合には、家の近くでどこかないか探す、ということになります。

日本語でネット上を探せば日本人経営と思われるタイ語教室も出てきますが、「変に日本語が使えるところは日本語に頼ってしまう」という思いもあり(気持ちだけは勇ましい(笑))、日本語が使えない学校が良い、ということで、ネットでは日本語ではなく英語で探してます

まず最初、いくつか街中にある個人経営らしいタイ語学校(というかタイ語教室)が2つほど見つかったので早速下見に行くわけですが、私が訪れた学校は「これがタイ語教室なのかな...」と少し頼りなさそうな雰囲気でした。(悪気はないんです。ごめんさない!)

(あくまでイメージ。こんな感じの小さなところ)

訪れた場所がたまたまそうだった、ということになると思いますが、この人が先生なの?、みたいなおじさん的な人が対応してくれて、中に入れば、多分6畳ぐらいの小さなお部屋に、その部屋をほぼ占有する大きなテーブルと奥にはホワイトボード。

薄暗くて(単に電気をつけてなかっただけという気もしますが)、とても学校、教室、という雰囲気が感じられない。

ここでタイ語を学んでいる自分がどうしても想像できない

ここはダメかな、と妻にいうと「だよね~(笑)」とのお答えで却下となりました。

大学のタイ語コースをチェック!

個人で外国人向けにタイ語教室やっているところが全てそうとは思いませんが、2つの個人経営のタイ語教室を見た後は、もう少し学校らしいところはないか、と言う視点で探すと、ありました。

探した場所はタイ北部最大の町「チェンマイ」。
そこには2つの大学で、外国人向けにタイ語コースが設けられてます

  • その1)「チェンマイ大学」
    • Chiang Mai University:タイ北部で1番の大学
  • その2)「パヤップ大学」
    • Payap University:私立では有名らしい

「パヤップ大学」までは車で20分ほど。
「チェンマイ大学」までは車で1時間ほど。

大学にある外国人向けのタイ語コースなら、ちゃんとやってるっぽいのでこれは良いかも、でも実際はどんな感じだろう、そもそもどちらが良いのかな?という感じですが、決めるのは早かった。

つまり、家からの距離が近い方(笑)。

日本にいた時には家から会社まで毎日電車で1時間ぐらいかけて会社に通ってた。1時間を超えるのはちょっとね、でも1時間以内なら良いんじゃない?ということで、「これは絶対パヤップだ!」といきなり1つに絞り込みです。

チェンマイ大学はタイでもその名を知らない人はいないぐらいの有名大学。タイ語をどこで習ったの?と聞かれたときに説明が楽(笑)。更にチェンマイ大学に通ってるよ、なんて言えば、何かカッコイイかもしれない。

パヤップ大学は(妻によれば)タイの首都バンコクでは知っている人もいれば知らない人もいる、という感じですが、タイ北部に限れば名の知れた私立大学で、私の住むタイ北部では、こちらも聞かれた時に説明が楽。(多分知らない人はいない)

パヤップ大学の構内。校舎の屋根が茶色っぽくて、少しお菓子の家を彷彿とさせる外観でかわいい

説明の楽さ加減で選んでいるわけではないですが(笑)、印象的にはどちらの大学でも良い感じ。最終的には、距離が近い、といった通学の便利さをとって「パヤップ大学」に決定!

1つに絞れたら実際どんな内容のタイ語コースか、更なる調査が必要ですね。大学まで行って詳しい話を聞きましょう。

パヤップ大学のタイ語コース

タイ語クラスのスケジュール

日本で英会話学校に行こう、となれば、申し込めばすぐ受講できると思いますが(私の場合がそうだった)、パヤップ大学のタイ語コースは、「入りたいですけど」と言ってすぐ入れるわけではないんですね。

年間スケジュールは決まっていて、開講のタイミングでないと入れません。

※)大学のタイ語コースで学びたい!という場合には、年間スケジュールを必ず事前に確認しよう

大学まで行って資料を見ると、パヤップ大学のスケジュールは以下のような感じです。

no.開講クラス時期
1タイ1, タイ3, タイ5, タイ78月18日 ~ 9月12日
2タイ2, タイ4, タイ6, タイ810月22日 ~ 11月17日
3タイ1, タイ3, タイ5, タイ71月7日 ~ 2月3日
4タイ2, タイ4, タイ6, タイ83月13月 ~ 4月10日
(パヤップ大学タイ語コースのスケジュールイメージ)

授業は、月曜から金曜日まで、毎日朝の9時からお昼の12時までの3時間

上の表中、「タイ1」~「タイ8」はタイ語クラスのレベルを示してます。
(8つのレベルに分かれている)

上の例では4つのスケジュールしかありませんが、以降同様にその年の開講時期(年間スケジュール)が9まで決まってます。詳しくは以下から見てみてください。

(英語)Intensive Thai – Payap University(パヤップ大学のタイ語コース)

※)よくわからない場合には右クリックから日本語に翻訳してみてみる!情報が少し以前のものになるので実際開校されているかは要チェックです

私の場合、タイ語コースの最初から受講したかったので「タイ1」を選びたいわけですが、たとえば今が11月1日だとしても、スケジュールから見れば最も近い開講時期は3番目の1月7日。その時まで待つ必要が出てきます。

またタイ語のレベルを1から2、2から3と順にあげて行きたい場合では、たとえば最初8月から始まる1番目のコースの「タイ1」を受講したとすると9月には終わり、しばらくお休み後に続けて次の「タイ2」を10月からまたすぐ受講できる、という組み合わせのスケジュール。

no.開講クラス時期
1タイ1, タイ3, タイ5, タイ78月18日 ~ 9月12日
2タイ2, タイ4, タイ6, タイ810月22日 ~ 11月17日
3タイ1, タイ3, タイ5, タイ71月7日 ~ 2月3日
4タイ2, タイ4, タイ6, タイ83月13月 ~ 4月10日
(パヤップ大学のタイ語コースは、レベルを順次上げていけるようにスケジュールされている)

こんな感じで、順に「タイ1」から「タイ2」「タイ3」と好きなレベルまでタイ語を学習できる、という感じですね。(「タイ1」「タイ2」を飛ばして「タイ3」から始める、ということもできるようです)

「タイ1」から最後の「タイ8」まで一通り学習すると全体の期間は丁度1年

半年でタイ語を習得したい、という場合には、他の学校を探すことになりますが、1年ぐらいの期間でタイ語の語学留学をしたい、場所はタイ北部が良い、という場合には、パヤップ大学に1年通えばタイ語レベル1からレベル8までいける、という形になりそうです。

これであなたもタイ語マスターだ!
(私はまだスライムぐらいのレベルですけどね ^-^;))

タイ語クラスのレベル

入門レベルから高度なタイ語レベルまで

では実際「タイ1」から「タイ8」まであるクラスでは、各々どんなタイ語のレベルを習うかと言えば、「タイ1」から「タイ4」では以下の様な感じです。

  • 「タイ1」「タイ2」(初級レベル)
    • 私から見て初級レベルと位置付けてるクラス(タイ語を知らない人向けのタイ語入門コース)
    • 挨拶や自己紹介の仕方から始まり、タイで暮らすにあたり生活に必要なシーンの表現や感情を表す表現などを学ぶ(方角を示したり、ショッピングとかレストランでの注文の仕方など)
  • 「タイ3」「タイ4」(読み書き発音)
    • 読み書きといったタイ文字の表現と発音を覚える
    • ここで声調が出てきて苦しくなる(笑)(日本人から見て同じ「あ」でも5つの発音があって各々意味が違うのだよ、金田一君)

私の場合事情により「タイ3」が終わった後リタイアしているので、その先までは詳しくありませんが、最初に大学で説明を受けた印象では、「タイ8」までいくとタイ語で様々な会話ができるレベル(日常会話を当然超えて、専門分野の話しもできるレベル)まで行くようです。

先生に聞いた雰囲気では(私の記憶が確かならば)「タイ7」、「タイ8」は5,6人の少人数クラスのようですね。かなりの人がそのレベルまでのタイ語を必要とせず、途中で抜けて行くのでしょう。

タイ文字は「タイ3」から使う

学校でタイ語を習う、という点で最初の壁となるのはタイ文字ですが、初級クラスの「タイ1」「タイ2」ではタイ文字を使わず、英語のアルファベットを使っての授業。(これはかなり嬉しかったりする)

(タイ文字を覚えるには時間がかかるぞ)

後に「タイ3」に進んでタイ文字のアルファベットにあたるもの順に覚えて行くわけですが、感覚的には私以外の生徒は既にタイ文字を判別出来たり書けたりしてました。

(「タイ3」クラスの開始早々、いきなりの落ちこぼれ感に戸惑いが隠せない私(笑))

文字を覚えることぐらいは自分でもできるので、きっとクラスが始まる前の休みの間に各自で文字の読み書き、勉強してたんですね。私は学校で習えばいい、と考えて、特に自分から読み書きを覚えようとしてなかった。心構えがなっとらん!

「タイ1」「タイ2」のクラスが無事終わり、「タイ3」「タイ4」に進もう、という場合には、お休み期間中にタイ文字の読み書きを少しやっておくと良いと思います。(私みたいにならないように(笑))

タイ文字には良く似た文字がいくつかあり、慣れるまでどっちがどっちなのか迷うのだよ。

ちなみにタイ文字は似た者同士の文字(丸の有り無しなど)がいくつかありますが、日本語の「め」「ぬ」は日本人から見れば明らかに異なる、というか全く別物のように、タイ人から見れば似た者同士の文字と言いつつも(当たり前ですが)明らかに異なるもの。英語の「b」「d」も同じことが言えそうですが、慣れるまで結構時間がかかります。

授業は何語を使う?

基本は英語

海外、しかも英語圏ではない国の授業は何語で行われるのか?と気になりますが、パヤップ大学のタイ語コース「タイ1」~「タイ3」では英語で授業が行われてました。(他の大学のタイ語コースでも個人の学校でも、ある程度タイ語が話せるようになるまでは英語で授業を進めるんじゃないかな)

先生はタイ人でしたが、説明は全て英語をもとに行われるため、先生の話す英語が理解できないと、授業の内容がいまひとつ分からない、ということにもなりそうです。

ただ、どれほどの英語が必要かといえば、これは日常会話レベルのヒアリングができればまず授業についていくには問題ない

(多分先生も非英語圏の人でも分かるようになるべく平易な英語で話してる)

私の英語も日常会話が理解できる程度ですが、先生の話していることは十分わかる、という感じでした。

そもそもタイ語で習う内容自体が、挨拶とか方角、物の名前、などから始まり、それらを英語で説明することになるので、難しい英語の説明にはそもそもならない、というのもありますね。

タイ語が必須となる場合

基本的に英語で進む授業ですが「この2つはタイ語で話すように」と最初にお達しがあります

  • 質問があります!
  • 「~」はどういう意味ですか?

「タイ1」の初日にタイ人の先生から生徒全員に向けて、このルールの説明と、タイ語では何と言えばよいのか説明があり、以降、何か質問があれば必ずこの表現をまず使い、その後英語で質問する、という形。

  • 「質問があります!」(とタイ語で言いつつ手を挙げる)
  • その後聞きたいことを英語で話す

「質問があります」はタイ語では「ミー カムターム」。何か質問があれば「ミー カムターム」とまず言って、その後に英語で具体的に質問する、または、何か意味が分からなければ続けてタイ語で「~はどいう意味ですか?」(~ プレワー アライ)みたいに質問する、という感じです。

英語が苦手な場合はどうする?

この2つのタイ語表現を覚える、そして英語で質問する、としていけば授業には全然ついていけますが、「そうは言いつつ聞き取りはなんとかできたとしても、私、英語しゃべれないし...」という場合はどうするか。

そこは安心しても良いと思いますが、授業で使う英語、特に授業中の質問で使う英語は大体決まってます。たとえばの例を挙げれば以下のような感じ。

  • ~と~の違いは何ですか?
  • ~の発音が難しい。もう一度言ってもらっていいですか?
  • ~は何て言えばいいですか?
  • ~の意味は何ですか(これはタイ語で聞く必要がある(笑))
  • ~は正しいですか?
  • 分かりました/理解しました

他にもあると思いますが、こうしたところの英語表現を前もって調べて覚えておく。

またタイ語の授業を受けている時に「思い付いた質問で英語で言えなかったもの」を帰宅後調べておく。

何度か授業を受けていれば分かりますが、「なんだ、英語っていっても決まった表現しか使ってないぞ」と気が付くと思いますので、恐れず騒がず果敢に英語で授業を受けて行きましょう。

ちなみに各コースの期末にはプレゼン課題が出されます。
プレゼン課題の内容や実際の発表の様子などは以下見てみてください。

タイ語学校のプレゼン課題!発表の様子や実際の作成内容をご紹介

最後に

タイでタイ語を習いたい!という場合には、個人で学校やっているところもあれば、私が通ったように大学で外国人向けにタイ語習得コースを設けているところもあります。

また、近くにそうしたところがない!という場合には、費用はお高くつく場合もあるようですが、新聞の広告などで「タイ語教えるよ!」という人に連絡を取り、家の近くの場所まで来てもらう(例えばデパートなど座れる空間があるところまで来てもらう)ということも交渉次第でできるようです。

その地域に長期滞在する、というの場合には、折角の機会、ということから、タイ語学校に通ったりして、少しでも現地の人とコミュニケーションがとれるようにする、というのが良いですね。

タイの生活に必要なタイ語レベルやタイにおける英語の必要性などは「タイの生活に必要なタイ語レベル!英語は喋れる方が良い?」を見てみてください。

では、今回はパヤップ大学のタイ語コースについて、実際どんな感じかの紹介でした。

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