タイでペットと暮らす方にとって、いざという場合に頼りになるのが「動物病院」。
タイではバンコクだけでなく、ここチェンマイにも多くの動物病院がありますね。
今回はタイの動物病院はどんな雰囲気なのか、言葉はタイ語しか通じないのか、どんなサービスが受けられるのか、ペットと暮らす私の実体験を通してご紹介します。
タイで動物病院の受診を検討している方にとって参考になりましたら幸いです。
※)本記事は筆者の体験を共有するものであり、特定の商品の販売を目的としたものではありません
タイの動物病院ってどんなところ?

タイでは、これまで4つの動物病院を利用した経験があります。
1つはバンコクですが、現在住んでいるチェンマイでは3つの動物病院の経験があり、そのうち1つが現在のかかりつけになってます。
以前、日本から一緒に連れてきた愛犬は持病もちで、チェンマイの街中に良い動物病院があるということで、車で30分ぐらいのところに通ってました。
その病院の獣医師は男性でとても気さくな方。英語が流暢で、タイ語と英語を使い分けて話していただけ、どんな状態なのかもよくわかり、言葉の面でも安心して通える環境でした。
このように、タイでは英語で対応してくれる病院も少なくなく、外国人にも利用しやすい印象です。
また、この時処方してもらった薬は、日本でもらっていたものとは違っていて、その時になって初めて日本と海外とは扱う薬が違う場合があることを知りました。
(日本では許可されているがタイでは許可されてないとかがあり、その逆もあるのでしょう)
現在通っている動物病院では、女性の獣医師が担当してくれていて、こちらもとても気さくな方。やはり英語が流暢で、タイ語、英語を使い分けてお話しされ、また片言ですが少し日本語でも説明してれます。
これにはとてもビックリですが、その獣医師は日本で動物医療の勉強をしたことがあるそうで、診察時の対応もとても丁寧。
日本と比べてタイの動物病院に大きな違いはないですが、病院の建物のしっかりさ、綺麗さは、日本の方がやや整っている印象を受けてます。
タイの動物病院の休みや予約について
現在、我が家で通っているチェンマイの動物病院は、年中無休で対応しています。複数の獣医師が交代で勤務して、病院自体がお休みにならないようにしてくれてるんですね。
たとえばある先生は「土日に休み」、ある先生は「水木に休み」、というように先生同士の休みをずらして病院自体は休みなしにしています。
獣医師ごとに休みの曜日が異なることから、お気に入りの先生に診てもらう場合は事前にスケジュールを確認しておくのがポイント。
私の通う動物病院では、待合室の壁に各先生が出勤する曜日と時間帯が書かれているので、そうしたものをあらかじめチェックしておきましょう。
また診察を受けたい場合には、まず電話で予約し、見てもらいたい症状や希望日時を伝えます。普段見てもらっている先生の都合にあわせて病院に行きますが、急ぎの症状であれば当日みてもらうことも出来ますので、まず遠慮せず正直に希望を伝えましょう。
定期検診などでは、何月何日にしましょうと、先の日を予約することになりますね。
緊急の場合、飛込みで診察も受けられますが、飛び込む前にまずは電話で確認というのが基本になるようです。
なお、病院への電話では基本的にタイ語が使われるため、タイでペットと暮らす場合には、タイ語で簡単に症状が言えたり、日時の表現など、最低限のタイ語は覚えておくと安心ですね。
診察の流れ
診察の流れについては、タイでも日本でも基本同じです。動物病院に着いたら、予約できたなど受付に伝え、その後、自分の順番が来るまで待合室で待ちます。
暫くするとペットの名前が呼ばれ、病院スタッフにより体重計でまず体重測定をします。

その後また少し待つと再びペットの名前を呼ばれ、診察室に案内され、担当医の診察が始まります。
(私が通う動物病院では診察室が2つあり、基本は二人の先生が常駐してる形になってます)
診察室に入ると、先生がにこやかに迎えてくれ、
「今回はどうしたか」などをお話しし、詳しい診察が始まる流れ。
診察室の中での撮影は控えてますが、診察室を外から見ると以下の写真になるように、シンプルで生活感のある作りになってます。

診察台があり、その奥は見えてませんが先生の机とPCがあります。先生1人、ペットと私たち夫婦、病院スタッフが3人ほど入りますが、それぐらいは余裕で入れる広さ。
※)ペットの名前について:
ペットに名前を付ける時、タイの人がその名前を聞いたときに変な意味にならないかはチェックしておきましょう。日本では人気の名前でも、タイではちょっと意味が違って聞こえる場合もあるようです。
たとえば「レオ」は、実はタイでは超有名なビールブランド名。「レオ、おいで」と呼んだら、近くのタイ人に「乾杯?」とか思われちゃうかも。
他にも「チーちゃん」「キーちゃん」なんてありそうですが、タイではちょっと注意した方が良いかもしれん。
動物病院内の様子
では待合室や病院で売ってるものなどを少々ご紹介です。
待合室の様子
まずは待合室の様子がこちら。

こちらに先ほど見たペット用品も並ぶ。
以前日本で通っていた動物病院は、昔ながらの地域の病院で、待合室が結構狭くペットとオーナーのペア3組が入るともう満員でした。(そのため外で順番待ちしてたことも度々ありました)
タイの動物病院では、これまでの経験した病院からすると、待合室は10人ぐらいは普通に入れる広さが標準的になるようです。また中には数十人は普通に入れるぐらいの広い待合室の動物病院もありますね。
ペット用品も充実している
待合室には他にもペットフードやペットのおもちゃなどが置いてあります。

種類も豊富で、診察に来るついでに必要なものを購入することもできるのが便利です。日本でもおなじみの「ちゅ〜る」などの製品も置かれてます。

また、待合室には空気清浄機や犬種の一覧ポスター、ペット小屋の広告などもあり、待ち時間も退屈せず過ごせる工夫がされています。
特に目を引くのが、オーダーメイドのペット小屋の展示ポスターですが、しっかりした構造で、庭に設置することを想定したタイプのようです。

こんなお家、ちょっと憧れますよね。
タイの動物病院で受けられるサービス
では最後に、タイの動物病院で受けられる主なサービスについて触れておきますね。
基本的な内容は日本とそんなに変わりません。体調を崩したときの診察、血液検査やエコーなどの健康チェック、ワクチン接種、避妊や去勢の手術など、ひと通り対応してくれます。
それから、どうしても数日間ペットを預けなきゃいけない場面ってありますよね。旅行とか、急な用事とか。そういうときは病院で一時的に預かってもらうこともできます。
我が家の通っている病院の場合、建物の奥にペット専用の静かなスペースがあって、体調の悪い子はそこでケージに入って過ごすことになります。スタッフさんや先生たちがちゃんと様子を見てくれているので、預ける側としてもけっこう安心感があります。
ちなみにその病院ではトリミングはやっていませんが、すぐ近くにあるペットホテルのほうではカットやシャンプーをお願いできるので、役割分担が自然にできている感じです。
費用については病院によって差がありますが、うちのところでは軽い診察なら1回でだいたい300バーツ(1200円くらい)。検査が入ると3,000バーツ(1万2千円)くらい見ておいた方がいいかもしれません。
ペットは自分で「つらい」って言えませんし、こっちが気づいてあげるしかないですからね。日ごろからちょっとした変化にも目を向けておくのが大事かなと思います。
最後に
タイでもペットの飼い主にとっては動物病院は欠かせない存在。
先生やスタッフも親切で丁寧ですし、最近では24時間オープンの動物病院もできました。
かかりつけの病院がすでにある場合には、なかなか訪れる機会はなさそうですが、夜中にペットの体調が悪くなったなどではとても助かります。
タイでもペットたちといつまでも元気に暮らせるよう、ペットの体調には日ごろから気を配ることが大切。また、いざという時に困らないよう、ペット関連、動物病院で必要になるタイ語はしっかり押さえておくことも大切です。
本記事が、タイでペットと暮らす方にとって少しでも参考になれば幸いです。
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