タイに住みたい、長期間生活してみたい!と思った時の最初の壁は「タイ語」。
タイで暮らすとしても果たしてタイ語は必要なのか、必要だとしてどれほどのレベルが求められるのか、ということが心配になりますね。
(英語ならまだしもタイ語は未知の言語ですし)
ここでは実際私がタイに10年程住んで感じた「必要とされるタイ語のレベル」や「英語は話せた方が良いのか」、また、そもそも「タイ語って難しいのか」など、実際タイで暮らす生活視点から、タイ語や英語が必要とされる6つのシーンを厳選して私なりに紹介したいと思います。
タイ語は簡単か難しいか

異国でも見慣れた店名に安心感を覚える日本人も多いかもしれませんね。
まずは、そもそもタイ語って難しいかどうか、というところを簡単に私の感覚からご紹介です。
タイで暮らす私のタイ語レベル
参考までに今現在タイで暮らす私のタイ語と英語のレベルからお話しすると、私のタイ語は、もうタイに10年も住んでるのに、日常会話が少しできる程度です。
(簡単な自己紹介や挨拶、どこどこに行ったことがある、楽しかった、トイレに行きたい、など、ある程度の意思表示ができるレベル)
英語は日常会話かそれ以上はできるレベルです。
(ビジネスの交渉が英語でできるかと言うとそこまではできません)
実際タイで暮らすまでは「タイ語でカタコトの挨拶はできる」というレベルでしたが、そうした中でタイへ引っ越しをしています。
私の場合は少し特殊な例だと思いますが、タイ語で必要なことがあれば家族に翻訳してもらったり通訳してもらってますし、最近はChatGPTなど生成AIも翻訳してくれるので便利になりました。
タイのテレビ番組見ていてもほぼ何を言っているのか分からず、知っている単語が出てくると、その言葉だけ分かる、みたいな感じです。
タイに引っ越し後、現地の大学で外国人向けのタイ語学習コースを数か月ほど受け、そうした中で日常会話は多少できるようにはなってます。
英語は日本にいる時、英会話学校に1年ほど通い、ある程度話したり聞けたりできるようになったのが私の今の英語です。
タイ語は聞き取りが難しい
そうしたバックグランドを持つ私から見た場合、外国語学習という意味で英語とタイ語を比較してみると、タイ語の方が英語に比べて簡単かな、と思います。
タイ語を話す分には単語をある程度適当に並べれば意味は通じるみたいなところがあり、英語に比べて少し緩めな言語、という感じでしょうか。(そうした意味では日本語に近いかもしれません)
ただタイ語の聞き取りは非常に難しい場合があり、単語の最後につく子音が日本人にはまず聞き取れません。(これに加えて中国語のように抑揚によって意味が変わる「声調」があり、これも言語の習得を難しくしてます)
子音については、たとえば最後に「t」とか「d」が付く似たような単語がありますが、当然それぞれの意味は違いますし、何度聞いてもどちらの単語をしゃべっているのか違いが全く聞き取れません。
(それぐらい最後の子音は小さくて聞こえません。当たり前ですがタイの人は明らかに違が分かるようですね...)
ある程度文章が分かれば、その文脈から「この場合はあの単語を指してるな」と分かりますが、単語を少しだけ並べたような短い文では、何を意味してるのか分からない、という場合も出てきます。
そうしたことに加えて私にとっての難関はタイ文字でした。
実はタイ文字は未だに全てを読むことができません。タイ語は日常会話なら多少いける、でもタイ文字はほぼ読めない。

そんなレベルでタイに暮らせるのか?といえば、私の場合は、ひとえにタイ人の家族がいるから生活できている、という感じです。
では日本人同士のカップル、または日本人一人でタイに住む場合、果たしてどれだけタイ語力が必要となるか、英語が喋れると良いことがあるのでしょうか。
こうした点について、タイにおける暮らしの上で避けては通れない6つの重要シーン(タイの生活に重大な影響を及ぼす6シーン)に絞って見て行きたいと思います。
(この6つのシーン以外は何とかなると思います。)
タイ語が重要になる6つのシーン
ではまずは6つの重要なシーンのうち、タイで生活する上で避けては通れない4大シーン、
- 1)ビザの取得や更新(入国管理局)
- 2)病院(診察など)
- 3)空港(搭乗手続き)
- 4)家の中(サービス依頼)
これらを順に見て行きましょう。
その1)ビザの取得や更新(入国管理局)
タイに観光で訪れる場合、1か月間はビザなしで入国できますが、それを超えて滞在するにはビザが必要です。
私の場合は通称「家族ビザ」(タイ人と結婚している人用のビザ:有効期間1年)ですが、これ以外で30日を超えてタイに滞在するには、観光ビザ(有効期間:3か月とか6か月)やロングステイビザ(有効期間:1年)などが必要になります。
その有効期間を超えてタイに滞在したい場合では、タイ国内で入国管理局へ行って、ビザの更新手続きをする必要が出てくるんですね。
関連)
【タイ】家族ビザの申請!準備する書類、申請までの手順と注意点について
このビザの更新手続きでタイのお役人様とお話しする場合があり、そこでタイ語または英語が必要になるわけです。でも申請書類は英語版もあるので、記入自体にはタイ語は不要です。(英語で記入すればOK)
ただタイの入国管理局は、どこに何があるか、どの窓口でどのように対応しているのかが分かりづらく、そうした場合には、忙しくなさそうな窓口の人に聞くことになります。
また、書類を提出する際にも、
- 「これが足りない」
- 「ここ、記入がされてないから書いてよ」
- 「これコピーが必要だよ」
など、会話も必要とされることから、普通にタイ語で対応する場合には、
- 「~の窓口はどこ?」
- 「ここに記入してください」
- 「これはどうすればよい?」
など、限られた範囲ですが、初級レベルのタイ語は多少必要になります。
ただ同程度の英語が話せれば英語で通じますし、英語もタイ語も話せない、という場合には、通訳を雇う、または、ビザ取得のサポート専門に働いている人もいるので、そうした人を雇ったりすれば、タイ語、英語とも話せなくても特に問題なしともいえるところです。
ちなみに、英語版の申請書類では「タイ語での記入は基本的には不要」ですが、私の場合、ビザの更新に行ったとき、担当職員に「タイ語でも記入してください」と言われたことが過去1度だけありました。
入国管理局の職員からしてみれば、家族ビザだから流石にタイ文ぐらい書けるでしょ、その方が自分も確認しやすいし、みたいな感じだったかもしれません。
このように受け付ける職員によってルールが変わることがあり、この時は、急遽、家族に記入をしてもらってます。
【ビザの取得や更新のタイ語ポイント】
- タイ語も英語もできなければ通訳や更新手続き専門の人に頼めばよい。
- そうでない場合には、限られた範囲の初級レベルの英語やタイ語は必須。
その2)病院(診察など)
続いて2つ目は、暮らしのライフラインを支える非常に重要なポイント、病院です。
普段は健康でも、慣れない環境で体調を崩して病院に行かざるを得ない、という場合もあるでしょう。
私の場合、3つほどタイの総合病院に行ったことがありますが、それらからすると、病院における手続きは大体同じで以下のような感じです。
- 1)受付でまず何が問題か、何を診てもらいたいかを伝える
- どの科の医者が適しているか受付の人がまず判断
- 2)その後病院スタッフが先生のところまで連れてってくれる
- 付いてきてくださいと別スタッフに言われるので、後をついていく
- 3)血圧や体温、身長、体重を測る
- 看護師に導かれて専用の部屋に入って血圧や体温などをチェック。「はい、~測りますね」、と言われるが、雰囲気で何を言っているのか分かる
- 4)時間が来たら医者に会って話をする
- まず「どうしましたか?」と聞かれるので、自分で気になっている症状などを説明したり、その後医者の所見を聞く
受付で話す、血圧などを測定する、実際に医者と話す、という場合には、タイ語か英語が必要です。
最初に受付スタッフや看護師などに「タイ語は話せますか?」と聞かれることが多く、ここで「多少話せる」というと、いきなりタイ語で多くのことを言われる可能性がありますのでご注意を。
ということから、「英語が良いです」という意味で一言「イングリッシュ」(English)や「イングリッシュ プリーズ」(English, please)と伝えて、英語で言ってもらうようにするのが分かりやすいと思います。
外国人が行くような病院は、多くの場合私立の病院になると思いますが、そうした病院には通訳のスタッフがいる場合も多いと思います。
※)現地のタイ人は政府系の公的病院に行く場合が多いようです。費用が圧倒的に抑えられてますが、朝行って夕方やっと順番が回ってくるなど待ち時間が異様に長いこともあります。
私立は診察料が高いので訪れる人は公的病院ほど多くなく、病院を訪れた後、それほど待たずに順番が回ってきます。
タイは日本人の滞在者も多いのか、日本語タイ語の通訳さんもいる病院があったり、以前バンコクの病院を訪れた際には、お医者さん自体が全て日本語で説明してくれて、かなりびっくりした経験もあります。
(そのお医者さんは日本で勉強した経験があると言ってました)
タイに来て今までトータルで5人以上10人以下ぐらいのお医者さんと話していると思いますが、全ての人が英語で話せます。
参考までに私の場合の言語対応をお話ししておくと、病院では大体以下のようにしています。
- まずは日本語の通訳を付けてもらう:
「英語は多少分かる」と言いつつ、最初はできるだけ日本語の通訳を付けてもらう - 医者ともなるべく英語で話してみる:
その上でお医者さんとも英語で直接話せる部分は話してみる(お医者さんの言っていることが分からなければ通訳に意味を改めて聞いてもらう) - 家に帰って関連の英語は復習:
そうした中で、お医者さんが使う医療系の専門用語が大体わかるので、家に帰った後、使われる単語の意味を改めて把握しておく - 2回目以降は通訳なしで英語で話す:
2回目以降、同じお医者さんとは、通訳なしで直接英語で会話してみる
ちなみに通訳の人も忙しいらしく、通訳付けてくださいとお願いしても30分とか1時間待たされる場合があります。英語で直接話せれば通訳を待つ必要もないのでそれに越したことはないですね。
【病院(診察など)のタイ語ポイント】
- 病院では、そもそも日本語の通訳がいるかどうか事前に調べる
- 日本語通訳のいる病院も多いので、そうした病院に行けばタイ語、英語が話せなくても基本問題ない
- 英語が日常会話レベルで聞いたり話すことができれば、通訳も必須ではない
ただ、日本語通訳、といっても、日本人(日本語ネイティブ)の人は少ないようです。
タイの病院で働く「日本人の通訳」に一人だけ出会ったことがありますが、その方の場合、日本語-英語の通訳で、お医者さんとは英語でやりとりしてました。
日本人以外の日本語通訳の場合「確かに日本語で話しているけど意味が良く分からない」という場合もあり、聞き直したりする必要が出てきますが、これは致し方のない所だと思います。
(通訳の持っている語彙の関係上、不自然な日本語や意味がとりづらい日本語になってしまう場合があるという感じです)
通訳の話す内容が分からない場合には「もう一度言ってください」とお願いしたり、「こういう意味ですか」と確認するなど、遠慮せずに聞き直し、正しく理解することを優先させましょう。
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その3)空港(搭乗手続き)
そして6つの重要シーン3つ目として、
どうしてもタイ語や英語が必要になるところと言えばそこは「空港」。
空港では、タイ国内移動、日本に帰国、という場合、以下の2つぐらいでタイ語や英語での会話が必要となるシーンがあると思います。
- 1)チェックインカウンターで航空会社のスタッフと話す
- 2)空港内で迷った時に、インフォーメーションカウンターの人に行き先を聞く
チェックインカウンターでは、流石に日本語を話すスタッフはいないので、英語(またはタイ語)での会話が必要です。
でも会話と言っても「荷物はこれだけですか?」「パスポート見せてね」、ぐらいしか話しかけられないので、荷物、とか、パスポート、といった英単語が分かれば特に問題ないでしょう。

広大な空港内ではこんな乗り物で移動することもあるんです。いつか乗ってみたい!
ただ日本への帰国時や日本からのタイへの入国時には必ず活用するバンコクのスワンナプーム空港はかなり広いので、乗り継ぎが必要となる地域に住んでいる場合には、次はどの方向に歩けばよいか、空港内で迷う場合があります。
こうした時は、ところどころに設置されてるインフォーメーションカウンターのスタッフに聞くことになりますが、「~に行きたいんだけど」ぐらいのタイ語、または英語、が話せれば全く問題ありません。
文章で話せなくても、どこから来たか、どこに向かうか、の「どこ」が地名が言えて、身振り手振りで説明すれば分かってくれることから、あとはスタッフが指し示す方向に歩いていくだけです。
何か落とし物をしたなど、詳しい説明が必要になる場合は別ですが、空港では特に英語が必要、タイ語が必要、といったことはなさそうです。
ただ、特にタイ国内の旅行ではフライトも遅延する場合も多く(天気などの影響で欠航もあります)、そうした場合には、「飛行機はいつぐらいになるの?」「どうなっているの?」と空港スタッフに聞きたくなる場合もあり、そうしたやり取りができるタイ語か英語のレベルは必要になるでしょう。
【空港(搭乗手続き)のタイ語ポイント】
- タイの空港では、空港スタッフは英語が話せる
- 何か会話をする、というより、必要なことが聞けて、簡単な答えが理解できるレベルのタイ語、または英語ができれば問題ない
- トラブルさえなければ、パスポート、荷物、ぐらいの単語が分かればタイ語も英語もいらない
その4)家の中(サービス依頼)
そして重大シーン4つ目は「家の中」。
実は一番タイ語が必要とされるのは家での生活だと思います。
日常の生活を送っているだけであれば、家の中では家族としか話さないのため、特に言葉の心配は不要です。でも何かデリバリーで頼んだり、何かが故障したなどがあると、タイ語の対応が必要になる場合がありますね。
サービス依頼系は注意が必要
家で生活していてタイ語がどうしても必要になるのは、マクドナルドなどデリバリーを頼む場合や、たとえば水回りの修理が必要になった、などで修理サービスなどを頼む場合です。
食べ物やネット注文のデリバリーサービスはネットで注文するわけですが、注文したらそれで終わりとならない場合もありますね。
「何時にお届けに上がりますがいますか?」と確認の電話が入ってくる場合もあり、その受け答えのタイ語がまず必要です。
(これは日常会話レベルのちょっとしたタイ語です)
よく問題になるのは、修理サービスなどを依頼する場合。
たとえば、ッチン周りの水の流れが良くない場合、「ちょっと見てほしい」とサービス会社に電話します。(こうしたサービス会社はタイに住むお友達などの口コミでどこが良い、というのをまず調べるのが吉)
依頼する時の説明はタイ語が必要で、上手に状況が説明できるかどうか、相手の質問が分かり答えられるかが勿論ポイント。相手の対応によっては考える時間もなく臨機応変に話をする必要があり、要求されるタイ語のレベルも比較的高めになります。
それだけなら実はまだ良いですが、約束した日時になっても来ない場合もあり、そこで電話でどういう状況かなど問い合わせのタイ語が必要になる場面も出てきます。
電話で問い合わせの必要性
多少遅れることは日本でもあることだと思いますが、1時間たって2時間たってもまだ来ないことがあります。
指定した時間になっても来ないため連絡すると、「今出ましたので、すぐ向かいます」と言われます。
ところが、それからさらに1時間待っても姿が見えないこともあり、再度問い合わせると「今出たところです」と繰り返されるケースもありました。
さらに、「今日は都合が悪いので、明日に変更します」と事後報告のように言われることも。こうした場面では、相手の言っていることを正確に聞き取り、状況に応じて質問したり促したりと細かく対応するタイ語力が求められます。
日本では指定した時刻に届くし、サービス系でも約束した日時に必ず来ます。仮に遅れる場合には連絡があるのが一般的ですが、タイではこちらから電話しないと、いつまでたっても連絡は来ない場合もあります。
日本人の多い場所に住んだり日本人コミュニティーに属していれば、専用に対応してくれる窓口の人がいたりするかもしれませんが、私のように普通にタイの中の一軒家に住んでると、こうしたところは状況により柔軟に話せるタイ語レベル、さらに必要に応じて催促したり苦情を伝えるタイ語の表現力も要求されそうです。
(サービスマンと政治経済など専門的な話をするわけではありませんので、日常会話レベルよりは少し上のレベルでしょうか)
【家の中(サービス依頼)のタイ語ポイント】
- 家の中では、基本はタイ語も英語も不要
- ただし、何か依頼や注文した場合、問い合わせができる、またその返答が理解できるレベルのある程度柔軟なタイ語レベルが必要
地域のサービス系の人は英語が話せる人は少ない、と考えておくと無難で(話せたとしても片言)、こうしたサービス依頼系では基本はある程度のタイ語レベルが必要になる、というところです。
タイ語が分かると質が上がるシーン
では6つの重要シーンの残り2つは、タイの日常生活に欠かせない以下の2大シーン。
- 1)レストラン(食べ物を注文して生き残る)
- 2)娯楽(王様はやっぱりテレビ)
ではこの残り2つについて、タイ語の必要性とそのレベルを見ておきましょう。
その1)レストラン(食べ物を注文する)
暮らしに絶対必要なもの、といったら「食べる」ですよね?
とにかく食べないことにはタイの暮らしも続きません。

英語とタイ語が併記されているので、最低限の会話ができれば指差し注文もOK!
「とりあえずお腹を満たす」という場合には「これが欲しい」と注文できればOKですし、レストランでもメニューに写真が載っているところも多いので、タイ語や英語が話せなくても、適当にメニューを指させば注文できるし食べられます。
ただタイ料理は日本人の口にあう美味しいものが多い中、「辛すぎて(からすぎて)食べられない!」というものも結構あります。
- 「辛いかどうか」を聞く
- 「辛くないようにしてほしい」という意思を示す
この2つがタイ語で言えるようにしておくと安心です。
タイの料理には日本人の想像を超える辛さのものもあり、辛いものが得意な人でも驚くケースがあります。過去には、辛い料理に慣れているはずの日本の友人が、現地のスープを一口飲んで強い刺激に驚き、それ以上食べられなかった、ということもありました。
サラダもそうですが、タイ人が良く食べる「ソムタム」という名のパパイヤサラダがあります。(日本で言う玉ねぎサラダやダイコンサラダにちかいもの)

青パパイヤを使ったサラダで、甘酸っぱくてピリ辛な味わいがクセになる。ただし辛さのレベルには要注意!
甘酸っぱくてピリリと辛さが効いた地元の人には人気の食べ物ですが、このサラダは非常に辛いのが普通です。
(日本人にとっては、食べたくても食べられない辛さ、という場合も多いです)
このサラダに限りませんが、既にその辛さを知っている食べ物は、レストランで注文する時は「あまり辛くしないでね」と頼むようにしています。
【レストラン(食べ物を注文して生き残る)のタイ語ポイント】
- タイで生き抜くためには現地の食べ物は必要不可欠
- 最低タイ語で「辛くないか」が聞ける、「辛くないようにしてね」とお願いできること
- この2点のタイ語をおさえていけば、あなたの未来は明るい
参考ですが、まだ食べたことないメニューを注文する時は、「これは、からいですか?」と聞くと「いや、からくありません」という答えが返ってきたとします。
でもこれは「その人にとって辛いかどうか」で答えている確率が非常に高く、日本人にとってはそれでも非常に辛いという場合も多いので、少し慎重に食べるのが良いです。
その2)娯楽(王様はやっぱりテレビ)
そして6つの重要シーンの最後を飾るのは「娯楽」。タイでもどこで暮らすにしても娯楽は心と体の健康には必ず必要となるものです。
地元のスポーツクラブに所属するなどは、現地のタイの人とのコミュニケーションが必要になり、タイ語レベルも結構必要になると思います。でもたとえばゴルフの打ちっぱなしで気分を変えたいなどの一人で楽しむ娯楽は、そのメンバーになるぐらいの時だけ、簡単な英語が使えればそれで終わると思います。
そうしたもの以外で生活の中にしっかり置かれる娯楽の筆頭は、なんといっても「家でのテレビ」。
でもテレビは基本タイ語で放送されていることから、それをまともに理解しようとしたら、娯楽が苦行に早変わり。これでは流石につらいですし、日本のテレビが恋しいな、となるのが自然な流れですが、今では非常に便利な世の中になってます。
それが「Youtube」。
YouTubeで日本の動画をみる、NHKの海外向け放送を見る、ということで、タイの娯楽の壁を簡単に破ることができますし、今ではTV局でその日のニュースをYoutubeで流してたりしますので、非常に便利な世の中になりました。
他にも日本のTVが見れるサービスもあります。
この海外在住でも日本のテレビ番組を視聴できるサービスはいくつか存在します。たとえば民放やNHK、BSチャンネルなどがまとめて視聴できるタイプの配信サービスを利用すると、日本にいた頃と同じような番組構成で、タイにいても、まるで日本にいるような不思議な感覚になります。
利用料の目安としては、年間で1万5千円から2万円程度。月額にすると2,000円以下で日本の番組が視聴できる場合もあります。コストを抑えて日本の情報に触れたい人には、ひとつの選択肢になるでしょう。
日本の番組が見れるサービスは、以前に比べて増えてますので、気になったら是非チェックしてみてください。
こうしたサービスを活用することで、家での娯楽はタイ語も英語も一切不要。まるでタイではなく日本にいるような環境を作ることができます。
【娯楽(王様はやっぱりテレビ)のタイ語ポイント】
- 家庭内の娯楽の代表はTV
- サービス契約することで日本のテレビ番組が普通に見れる
- 英語もタイ語も一切不要
- Youtubeも日本のTVニュースを見ることが出来る
まとめてみると
タイ語が重要になる6つの重要なシーン(タイの生活に多大な影響が出る6シーン)について、最低限のタイ語、英語、ということで見れば、以下の通り。
- 1)ビザの取得や更新(入国管理局):
タイ語や英語が出来なければ、専門業者に頼む、ということもできる - 2)病院(診察など):
通訳のいる病院があるので、そうしたところを選べばタイ語も英語も基本不要 - 3)空港(搭乗手続き):
必要なことを聞く、簡単な答えが分かるレベルのタイ語か英語ができれば問題ない。基本はタイ語も英語も不要。 - 4)家の中(サービス依頼):
日常会話レベルよりは上のレベルのタイ語が必要 - 5)レストラン(食べ物を注文して生き残る):
生き延びるために、最低タイ語で「辛くないか」が聞ける、「辛くないようにしてね」とお願いできること - 6)娯楽(王様はやっぱりテレビ):
日本の番組が見れるサポートと契約すれば、タイ語も英語も不要ですし、今ではYoutubeの活用で全然OK。
こうして見ると、一番タイ語が必要となるのが、家の中(サービス依頼系)。しかも業者さんとの会話で、日常会話とはちょっと違った柔軟なタイ語が求められます。
タイに住みだしたら、まずはタイ語学校などで日常会話レベルの語学力を身に付けるのが良いと思いますが、それも大変ということであれば、日本人会のある場所を選ぶ(日本人のコミュニティーを探してそこに属す)、というのが良いでしょう。
ただ折角タイに住むのであれば、日本人同士で固まるよりは、少しでも現地の人と近い位置で暮らして異文化の刺激を受ける、そのために、日常会話レベルのタイ語力をまず目指す、というのが良いと思います。
タイでタイ語を習いたい!という場合には「タイの大学でタイ語を学ぶ!授業のレベルや先生、生徒はどんな人?」の記事を見てみてください。
最後に、タイの中での英語の位置づけ
今回は、タイで生活する上でタイ語や英語はどれほど必要となるか、私の体験を通して、6つの重要シーンごとに必要とされるタイ語や英語についての解説でした。
最後に「タイ人の英語」ということについて少しお話しすると、タイにいる一般の人がどれほど英語が話せるか、という点では、多分日本と同じ感覚だと思います。学校では習うけど、実際英語を話す人はあまりいないようです。
ただ英語圏の国に留学する割合は、私の実感ではかなりタイの方が多いと思います。というのも、日本にいた時には、私の周りに留学経験を持つ人は数人程度でしたが、こちらに来て交友関係が極端に狭まっていても、留学経験を持っている人はそれ以上にいるからです。(留学先はシンガポール、オーストラリア、ハワイ、アメリカ、イギリスなど)
英語話せる人は非常に流ちょうに話します。でも一般的には日本と同程度という感じですが、英語が喋れると色々なシーンで助かります。
知り合いのタイの人に「タイ語がまだ話せないんだ」と言うと、「あなたは英語が話せるんだから、別にタイ語は話せなくてもいいと思うけど」など言われてビックリしました。
(その土地の言葉を話す、というのはその土地に暮らす人に対しての最低限のマナーだと思ってましたので)
タイでは何か「英語が話せる」ということに対してもある種のステータスがあるかも知れませんね。
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