
タイと言えば、屋台からナイトマーケット、更にミシュラン星付きレストランまで、「食べ物が凄く楽しめる国だよね!」という方も多いと思います。
豊富な食の選択肢があり、旅行の大きな楽しみがこのタイ料理ですが、そこは異国ということもあって注意したいこともありますね。
今回はチェンマイ10年歴の私と、バンコク歴9年の友達Kさん(同じく日本からタイへの移住者)が、本場タイで料理を楽しむための10のポイントをご紹介!
タイで食事を楽しむ基本ルール
屋台飯を楽しむための選び方
初めてタイを訪れると、街の景色、音、匂いに圧倒されるかもしれません。
バンコクは世界有数のストリートフードの都市であり、日本や西洋の他の都市とはかなり違うのは、一歩その世界に入ると分かると思います。

兎に角、年中お祭りしてる、みたいな感じで至るところに屋台があり、色々な種類の料理が楽しめるんですね。ただ車の通りも多かったりして衛生面を考え「屋台の料理は大丈夫かな」と心配する場合もあるでしょう。
これは私やバンコクに住む私の友達Kさんとの経験になりますが、屋台の料理を買って食べても、何かお腹を壊したとかはこれまで経験してません。
でも、こうした点は注意した方がいいよね、ということはあります。
タイは熱帯の国であり高温多湿の気候です。そのため長時間放置された食べ物を食べるのはやはり避けるのが無難。特に旅行に来た場合は忙しいスケジュールで移動することも多いため、体の疲れもあって体調は普段以上に崩しやすい状態にあることは念頭に置いておいた方が良いと思います。
例えばバイキング形式でトレーに並べられた料理は美味しそうに見えますよね!でも長時間日光にさらされていることが多い場合もあり、そうした食べ物は弱ってる身体にはお腹を壊す元になることも考えられそう。
一番良いのは、やはり目の前で調理されたばかりの料理を食べること。他にも生ものは避けたほうが無難です。特に屋台で売られているお寿司は人気で、「お!日本とどれぐらい違うかな?」なんてついたくさん食べることも多いですが、体調を崩す可能性も高くなりそう。
またバンコクはまだ海に近いので良いですが、
私の住むタイ北部のチェンマイは、周りに海はないことから、刺身やお寿司のネタではバンコクから取り寄せていることになります。
以前タイ語を習っていた時、タイ人の先生はそのことをお話しされ、チェンマイではなるべく生の魚は避けているみたいなことも言ったりしてました。
どの国に行っても同じと思いますが、生ものはなるべく避けた方が良いと思います。
(といいつつ私もKさんもタイに住んでるし、何か疲れてるわけでもないことから、気にせず食べますけど。ずるいとは言わないでね (笑) )
果物にも気を付ける?
お刺身など生の魚には気を付けた方が良いですが、タイ旅行では新鮮な果物やスムージーにも気を配るのが良いと思います。
果物は加熱しないので、長時間外に放置されるとまな板などの不衛生な表面に触れる可能性も考えられますよね。

またスムージーは水を使用するので、異国の水が合わない、ということもあり得ます。
ただこれらは可能性の話であり、私にしてもKさんにしてもタイでは数えきれないほどのスムージーを飲んでるともいますが、体調を崩したということはありません。
必要以上に心配することもないですが、飲み物を選ぶ時の1つのポイントとして気を付けるのが良いかと思います。
また「高級レストランやホテルの食事は安全」という考えもありますが、上の方で見たようにホテルのビュッフェは少し注意を払うのが良いです。ビュッフェでは食べ物が長時間放置されることもあったりして、目の前で料理してるのを確認できるわけではない、というところ。
ツアーならビュッフェになる場合も多いと思いますが、やはり体調を考えると「目の前で調理されたばかりの料理」を食べたいものです。
レストランや屋台を選ぶコツを1つ挙げるとすると、どんなお客さんがいるのかチェックしてみてください。海外からのお客さんばかりで現地のタイ人のお客さんがほとんどいないとしたら、そのお店は避けた方が良いかもしれません。
こうした店は明らかに観光客をターゲットにしていて、リピーターのお客さんを見込んでいないとも言えますよね。ということは、可能性としては料理の質やお値段などあまり良くないこともあり得るかも。逆に地元のタイ人が集まる店は、当然リピーターを意識するお店であり、質の良い料理を出すことに力を入れていると言えそう。
美味しいタイ料理を食べるには、
地元のタイ人で賑わっている店を探すのがポイントです。
(まぁそうしたお店ってメニューに英語や日本語が付いてない場合もあったりするんですけどね。特にチェンマイでは。^-^;))
美味しいタイ料理を見つけるコツ
タイ人のお客さんが多い店をチェック
ではお腹もすいてきたので、ちょっとお店に入ってみましょう。
(歩き回って見つけたのは、明らかに地元のタイ人で賑わっているレストラン。私たちはここで「鶏肉入りの卵ヌードルスープ」(バミー・ナーム・ガイ(บะหมี่น้ำไก่))を注文しました。
これがまた美味しいわけですが、地元の人でが多いレストランでは簡単に美味しいタイ料理がいただけます。ポイントはとにかく「タイ人のお客さんが多い店」を選ぶこと。そうすれば料理の鮮度が良いし、味も美味しいことがほとんどだと思います。
※)「バミー」は麺、「ナーム」はスープ、「ガイ」は「鶏肉」。鶏肉ではなく豚肉(หมู:ムー)では「ガイ」(鶏肉)を「ムー」(豚肉)に置き換えて「バミー・ナーム・ムー」にすればよいですね。
屋台の料理にしても「屋台だから汚いかも」なんて思うのは大きな偏見だと思います。どちらか問えば屋台では調理の様子が全て目の前で見えますよね?どんな環境で作られているかが一目で分かので、厨房で料理するレストランでは見えない衛生状態をその場で確認することができます。
私は注文したスープに少しお酢とチリを加えて食べましたが、これが口にあって美味しいんですね! 新しい料理に挑戦するのも楽しいので、ぜひタイ人が多いお店で「その店の名物」や「おすすめ」を注文してみてください。
タイ料理はシェアするのもOK!
せっかくタイに来たのに、限られた種類の料理しか食べないのはもったいない。
例えば日本でも欧米でも同じだと思いますが、他の国にあるタイ料理レストランでは、提供されるメニューにはやはり限りがあります。(使用した食材でも新鮮なものがなければメニューに入れられない、というのが大きいですよね)
でもタイの各地域では、当然そうした限界もなく、地域ごとに独自の料理があり、味も全く違います。タイに来たら、できるだけ色々な地域の料理を試してみるのが断然オススメ。きっと思わぬお気に入りの一品が見つかるかもしれません。

中国の点心がタイ南部に伝わって地元風にアレンジされたもの
(地域の料理と言えば、私の場合、プーケットの方にもよく行きますが、すぐ隣のクラビに妻の親戚がいて、そこ叔母さん(妻の父の妹)が料理してくれたヌードル(センミー(เส้นหมี่)と呼ばれる細い麺)が凄く美味しかった。センミー自体はタイではどこでも食べられると思いますが、クラビで食べたセンミーは凄く美味しく、その数年後再びあった叔母さんに「あら久しぶり。センミーが好きな人だよね」なんて声かけてくれた。嬉しかったですが、何か食いしん坊みたいで、ちと気恥ずかしかった)
またタイでは「みんなでシェアして食べる」のが一般的なスタイル。中国とかと同じなのかな?日本や欧米では個人個人が自分の食べるもの個別に注文するのがスタンダードだと思いますが、タイでは何種類もの料理を頼んで、みんなで分け合って食べるのが普通です。
- 色々な料理を少しずつ試せるのが嬉しい
- 食事がバラバラに運ばれてくることがなく、誰かが「私の料理がまだ来ない」みたいなことにはならない
またタイでは料理が出てくる順番が決まっていません。メインが最初に出てくることもあれば前菜が遅れることもあります。全ての料理が同時に運ばれてくることもあります。(こうしたアナログ感がタイらしいですよね)
出てきた順にみんなで分け合いながら食べましょう!
タイで食べる際に気をつけるポイント
避けたほうがいい食べ物ってある?
タイ料理は基本的にヘルシーな感じですよね。
そうした中で、旅行者が避けた方が良い食べ物は?と聞かれたら、「辛い料理!」と答えます。
「タイの生活に必要なタイ語レベル」でも少し紹介してますが、日本人から見てタイの辛さは桁違い。
「私は辛い物が好き!」と日本国内の辛さを基準に考えず、メニューに辛さが示してあれば「ちょっとだけ辛い」ものから試してみるのがオススメ。
多分この「ちょっとだけ辛い」場合でも、日本の基準で言えば「激辛」レベルになることも結構あると思います。メニューに辛さのレベルが書いてなくても「Spicy」とあれば「かなり辛い」と考えた方が良いですね。
辛そうな料理の場合、注文時、店員に「辛くしないでね」という意味の「マイペット」(ไม่เผ็ด)かか、「辛さはちょっとだけ」という意味の「ペット ニット ノーイ」(เผ็ดนิดหน่อย)と伝えるのがおすすめ。
最初の内は「ちょっと辛い」レベルがどれほどの辛さか、チェックしてみましょう。(折角出てきた料理が辛さで食べられない、となると悲しいですし)
ちなみに店員に「これ、辛い?」と聞くのはあまり意味ありません。その店員が「辛くない」と言っても、タイ人の基準で答えているので、日本人からしたら食べられないぐらいの辛さだった、というのは良くある話だと思います。
(特にプーケットなどタイ南部は辛さも激しくなるのでご注意を)
屋台やレストランは値切れるの?
タイでは、市場やお土産屋さんでは値段交渉(もっと安くできる?みたいな交渉)は普通にありますが、飲食店で値切ってるところは見たことありません。
屋台などはそもそもが安く提供されてるので、値切らないのがマナーというか、値切るという感覚がそもそもないのでしょう。
少し注意するとしたら、値段が事前に分かってるかどうかはの確認は必要ですね。観光客の多いエリアでは、値段を言わずに後から高額請求する店もあるとか何かで見たような気がします。(私もKさんもそうしたお店に出くわしたことはないんですが念のため)
仮に値段が分からなければ、注文前に「いくら?」としっかり確認していきましょう。
(「いくら?」は、英語で ”How much ?”とか、タイ語で”タオライ?”(เท่าไหร่?)で良いですね)
注意という点では、タクシーやトゥクトゥクの運転手にレストランを聞くのは避けた方が良いと思います。すべてではないと思いますが、中には高額なレストランに連れて行かれたりする場合もあるようです。
同様に、レストラン以外でも観光ツアーや宝石店など、運転手に聞いて案内してもらう、ということはせず、行きたいならしっかりネットでチェックするなどしていくのが良いですね。
タイの食事を便利に楽しむ方法
タイで便利なフードデリバリーアプリ
バンコクでは特にになるかもしれませんが、騒がしい街並みから離れてホテルでゆっくり食事をしたいこともあるでしょう。そんなときに便利なのが「フードデリバリーアプリ」。
タイでは、以下のアプリを活用すると、屋台やレストランの料理を簡単に注文できたりします。
これらのアプリでは、地元のレストランや屋台の料理を簡単に注文できるるし割引もあったりしますね。
チェンマイでもバンコク同様これらのアプリで注文できますが、私の妻の場合はGrabをよく利用してます。
タイでは日本料理よりタイ料理のほうがコスパが良い
これは個人の好みによる話ですが、旅行で割と短期間タイに来る場合、日本料理を食べるのはちょっともったいないかも。
というのも、日本の食材は輸入品が多くなるし、どうしても割高になります。現地のタイ料理と比べて価格のわりにクオリティが低いことが多くなるのも仕方のないこと。
何か軽く食べたいな、という場合も、日本のチェーン店に行くより、タイのフードコートを利用するのがおすすめ。(地元の方々が多いので、タイの日常も見られますしね!)

タイのショッピングモールには大抵タイスタイルのフードコートがあり、麺類もあればタイのチャーハン(カオパッド)などもあり、1食だいたい50バーツ~80バーツ(約200円~350円)で注文できます。手軽で安くて美味しい食事ができますね。
仮に高級レストランやホテルのビュッフェがよい、という場合には「Hungry Hub」や「Eatigo」などレストラン予約アプリを利用すると10~30%の割引が受けられます。
タイの滞在が3日以上など若干長く、そろそろ日本食も食べたいな、という場合には、ショッピングモールに行けば「やよい軒」「大戸屋」「CoCo壱」など日本食チェーンや「Fuji」といった日本食レストランがあるので、チェックしてみてくださいね。

(日本食のレストランでは味的には「Fumi」がオススメ。結構高いんですけどね)
果物や水には気を付ける
タイ旅行では、タイの市場を見て回るのも凄く楽しいと思います。
(やっぱり珍しい果物とかありますし)
市場で果物や野菜を買いたい場合もあると思いますが、食べる前には必ずよく洗いましょう。輸送や保管の状態によっては埃をかぶっている可能性もあり、そのまま食べたりするのはちょっと控えた方が良いです。

我が家では近所のスーパーで牛乳や野菜、果物など配達してもらいますが、私が何気に冷蔵庫に入れようとするとタイ人の妻から「それ、ちゃんと洗った?」と必ずチェックが入ります。
(地元の人は洗うのが当たり前の習慣になってるようですね)
また喉が渇いたといっても「飲用水代わりに水道水を飲むのは避けた方が良い」です。
バンコクにいる妻の実家でもそうですし、我が家でもそうですが、飲用水はペットボトルで購入したものや、フィルターを通した水を飲用水としてます。妻などは最近健康に目覚めたせいか、フィルターを通した水も直接のまず、ポットで一旦100度に沸かしたものを飲むというスタイル。
水の利用について、Kさんも私も以下のように思ってます。
- 飲み水:ペットボトルで購入する水やフィルターを通した水(水道水は直接飲まない)
- 歯磨き:水道水を使って歯磨きは特に問題なし
- シャワー:水道水で問題なし
- 氷:家で作ったもの以外では、飲食店で提供される氷があるが、特に問題なし。コンビニで購入する氷も問題なし。
ちなみに最近はありませんが、タイに移住して最初の1年ぐらいは、何かお腹の調子が悪くなることが多いな、と思ってた時期があります。
単に個人的な体調なのか分かりませんが、密かに水が関係してるのかな、とも思ったり。ただ、タイへ遊びに来る姉や親戚はお腹の調子が悪くなったという話しは聞いてないので、私だけのことかもしれません。
いずれにしても異国なので、お腹の薬は持ってきた方が良いは良いと思います。
バンコクの電車内では飲食禁止
最後にちょっとおまけです。
バンコクにはスカイトレイン(BTS)や地下鉄(MRT)がありますが、「公共交通機関での飲食は禁止」になってます。
日本では電車の中でたまにおにぎり食べたりする人見かけますが(笑)、タイでは同じことすると罰金になる場合もあります。(最大1万バーツ(4万円ぐらい)だったかな?)
車内に入って見渡しても誰も飲食してないので分かると思いますが、旅行中では食べ物を持ち込む場合には、事前に問題ないかルールを確認するようにしましょう。
では、タイで美味しい果物やタイ料理、楽しんでくださいね!
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