「頑張っているのに全く評価されない…」
上司の機嫌や派閥、理屈では説明できない基準で評価が決まる、そんな理不尽な経験をしたことはありませんか?
私は52歳現役ITエンジニアとして、30年以上の現場で何度もその壁にぶつかり、悔しさと無力感で胸が締め付けられる思いをしてきました。特に新人時代に味わった「努力が一瞬で否定される」経験は、今でも鮮明に思い出されます。
そんなときに重なったのが、アニメ『転生したらスライムだった件』第4話です。
リムルが功績を認められるどころか、罠にはめられて追放される展開は、組織の中で理不尽に評価されるエンジニアの現実そのものです。
この記事では、私が実際に味わった悔しさと、そこから学んだ「信頼できる布陣の作り方」を赤裸々に語ってみたいと思います。
言語化されない「理不尽な評価」の痛み
新人時代、私は市場動向を徹底的に分析した資料を作成し、上司に提出したことがあります。徹夜でグラフを何度も作り直し、需要のポイントを視覚的にわかりやすくまとめた自信作でした。
しかし上司は資料を10秒ほど見ただけで、「その図は意味がない」と冷たく一蹴しました。理由の説明は一切なく、別の人が興味を示しても「それは意味がないから」とという説明を笑いながらされ、追い打ちをかけられました。
その瞬間の、私の強い悔しさ、無力感は今でも忘れられません。
「こんなに頑張ったのに…」「自分の努力が全く認められない」という思いが胸に突き刺さり、その日は帰宅後も眠れず、天井を見つめながら涙がこみ上げてきました。
何かそう言われる理由を詳しく話していただければ良かったですが、技術力や熱意ではなく「上司の気分」で決まる理不尽な現実を、痛いほど教えてくれました。
この経験は、私の中で長く燻り続けました。
学生時代の出会いが教えてくれた視点
会社以前の話になりますが、学生時代、お調子者として軽く見られがちだった私に対し、所属クラブのリーダーは皆の前で「こいつなら、どんな会社に行ってもやっていける」と2度も断言してくれました。
彼は私のチラシ作りや物事の捉え方を、じっくり観察してくれていたのです。
当時の私は「自分は評価されない人間だ」と思い込みかけていましたが、この言葉が私の価値観の基盤になりました。
理不尽な評価ばかりに目を向けると見えなくなるもの —— それが「本質を見抜いてくれる人」の存在です。リムルを見抜いたガゼル王のように、組織の中にも必ず「見てくれている人」はいるものです。
中止という「追放」が残したもの
リムルはドワーフの国を追放されましたが、それを機に名工カイジンたちを自分の村へ連れ帰ります。
私も似た経験をしました。心血を注いだ大規模業務システムの刷新プロジェクトが、突然の経営判断で中止に追い込まれたのです。
半年以上徹夜続きで作り上げた仕様書、構築した仕組み、チームで築いた信頼関係。それらすべてが一紙の通達で「不要」とされた瞬間、怒りと虚無感で言葉を失いました。
「ここまで頑張ったのに、何のために…」
と落ち込み、しばらく仕事への意欲も失いかけました。
しかしそこで私は行動を変えました。
プロジェクトで一緒に苦労したメンバー数名に声をかけて「この知見を活かした新しい小さな改善プロジェクトをやらないか」と提案。公式のプロジェクトはなくなっても、非公式の「自分の村」を小さく作り始めたのです。
その結果、3ヶ月後には社内から「あのチームの取り組みは面白い」と噂されるようになり、後に正式な新プロジェクトへと発展しました。
追放のような出来事は、「この組織では認められない」というサインでもあり、同時に「自分で布陣を組むチャンス」でもあったのです。
理不尽な評価を乗り越えるために
あるとき、派閥色の強い上司から「君の仕事は目立たない」と評価されたことがありました。
私は一旦は落ち込んだものの、客観的に見てその評価が本当なのか。
どうしても確かめたくなり、他部署の部長に直接アポイントを取り、自分の担当業務の成果を数字と顧客フィードバック付きで説明してみました。
するとその部長は私の取り組みを高く評価してくれ、以後、重要な案件で声をかけてくれるようになったんです。
理不尽な評価を受けたときこそ、
評価されない環境に留まるのではなく、自分で信頼できる人脈を広げていくことが重要だと学びました。
まとめ|組織の壁を越える本当の力
- 周囲の評価に一喜一憂せず、自分の価値観をしっかり持つ
- 本質を見抜いてくれる人を積極的に探し、関係を深める
- 評価されない環境では「自分の村(信頼できる布陣)」を意識的に作る
- 追放のような出来事も、次のステージへのきっかけと捉える
転スラ第4話が教えてくれるのは、理不尽な評価や組織の壁にぶつかっても、腐らずに自分の価値を見抜いてくれる人たちと信頼関係を築き、自分で布陣を組む力が最終的に道を開くということです。
52歳の現役エンジニアとして断言します。
評価されるか否かよりも、「自分が誰と一緒に戦えるか」の方が、はるかに重要だということです。
この記事が、理不尽な評価に苦しみながらも前を向こうとしているあなたの、記憶に残る一つの武器になれば幸いです。
(2026年5月 理不尽と向き合い続けてきた52歳現役エンジニアより)


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