平穏だったジョースター家での生活から7年。ジョナサンとディオは大学生となり、周囲からは「仲の良い義兄弟」と見られていました。しかし、ディオの野心は消えてはいませんでした。
父「ジョージ卿」を病気に見せかけて毒を盛ろうとするディオに対し、ジョナサンは一通の「過去からの手紙」をきっかけに、孤独な調査を開始します。
この第2話は、表向きの平和の裏に隠された「嘘」を暴く、エンジニアのデバッグ作業にも通じる緊張感に満ちたエピソードです。
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エンジニアの耳が捉えた、微かな「音」の違和感
ジョナサンが父の病状に抱いた「何かおかしい」という直感。これは論理的な思考よりも先に、体が反応する「生存本能」に近いものでしょう。
私自身、これまで仕事の中で数多くの小さな直感に出会ってきました。特によく覚えているのは、昔、音楽系の部署に所属していた時のこと。周囲は誰も気づいていないのに、私だけが「何か、音がおかしくないか?」と、ぶつぶつ独り言を言っていました。
調べてみた結果、スピーカーの配線が正負逆になっていた、というこがありましたが、一見正常に見えても、現場に流れる「空気感」のズレを察知できるのは、その場に精通した人の感性ならでは、というところ。
ジョナサンが薬の成分に不審を抱いたように、エンジニアにとって「なにか嫌な予感がする」という感覚は、致命的なバグを未然に防ぐための大切にしてきた一つです。
「敵地」に飛び込まされた経験と、論理の限界
ディオの陰謀を暴く証拠を求めて、ジョナサンはロンドンの悪名高いスラム街「食屍鬼街(オウガーストリート)」へと一人で乗り込みます。彼のような圧倒的な「自ら行く勇気」はありませんが、私には「上司に連れられて飛び込まされた」という、今思えば貴重な経験があります。
上司からの信頼ゆえか、厳しい交渉の場に同行を求められた際のこと。一回目は、若さゆえの怖いもの知らずで、論理的に相手を説き伏せることができました。が、交渉はそこで終わらず、相手が変わった二回目、同じように論理を振りかざしても、全く通用しなかったのです。
この「力不足」を痛感した経験は、正論(ロジック)だけでは動かせない現場があることを教えてくれました。アウェーの環境で人を動かすには、論理以上の「何か」が必要だということです。
ジョナサンが拳を交えながらスピードワゴンの信頼を勝ち取ったように、本当の交渉は「言葉の裏にある覚悟」が試される場なのかもしれません。
「知らない」が「嫌い」を生む。スピードワゴンとの友情に学ぶこと
食屍鬼街で出会ったスピードワゴンは、最初こそジョナサンと敵対しますが、ジョナサンの「甘すぎる甘さ(高潔さ)」に触れ、これぞ本物だ、と、生涯の親友となります。
こうした「最初は反発し合っていたけれど、気づけば仲良くなっている」という経験は、私の小学生時代にもよくありました。どうも好きになれない、気が合わないと思っていた相手でも、クラス替えなどで同じ時間を共有した途端、大の仲良しになる。
結局、人は相手の「中身」を知らないからこそ、遠ざけたり嫌ったりしてしまうのでしょう。ビジネスの現場でも、部門間の対立は絶えませんが、一度深く入り込んで相手の事情を知れば、解決できない対立など、実際にはほとんどないのかもしれません。
どんな相手とも「仲良くなれるチャンス」は常に転がっている。そう信じることで、エンジニアとしての視野も広がったように思います。
執念の積み上げが、組織を動かす唯一の手段
ジョナサンは、ディオを追い詰めるために徹底的に証拠を積み上げました。52歳の今、私が振り返って思うのは、組織で仕事を進める上で最も大切だと感じているのも、この「論理的な積み上げ」です。
エンジニアの世界では、感情論は通用しません。なぜこのシステム変更が必要なのか、なぜこの納期が必要なのか。それらを証明するために、泥臭くデータを集め、論理を構築する。
派手なエピソードはありませんが、その地道な「執念の調査」こそが、周囲を納得させ、プロジェクトを正しい方向へ導く唯一の道だと思います。
ジョナサンが7年という長い時間をかけてディオとの関係を保ち、機が熟すのを待ったように、私たちもまた、大きな目的のために「今やるべき地道な仕事」を一つずつ積み上げていかなければなりませんね。
ジョジョ 第2話のまとめ
微かな違和感を追い、危険な現場へと足を踏み入れ、真の理解者を得る。ジョナサンの行動は、まさに私たちが直面する「困難なプロジェクト」の初期段階そのものです。
「相手を知れば、チャンスは生まれる」。
そのスピードワゴンのような開かれた心を忘れずに、明日の仕事にも向き合いたいと思います。
次回は、いよいよディオが人間を捨てる決断をする、物語の大きな転換点。圧倒的な「悪」と対峙したとき、私たちはどうあるべきか。52歳の視点から、再び考察してみたいと思います。


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